Flying Zebraさん(@f_zebra)による、CO2排出削減と原発の効果などについて

自分用まとめ
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Flying Zebra @f_zebra

VWの不正はNOx排出基準をごまかすためだったけど、そもそも欧州中心にディーゼル車が環境対策として重視されてきたのはエネルギー効率が良く、CO2排出が少ないからだ。ところで、ディーゼルにしろハイブリッドにしろ実際にどの程度の削減効果があるのか、具体的な数字をご存じだろうか。

2015-10-16 12:48:58
Flying Zebra @f_zebra

偉そうに言っておきながら私は知らないのだが、自動車メーカーが公表しているので探せば見つかるはずだ。大雑把なスケール感として、例えば日本全体でハイブリッド車によるCO2削減効果の合計は、確か原子力発電所1基を1時間運転することで削減できる量にも満たなかったと思う。

2015-10-16 12:49:12
Flying Zebra @f_zebra

安全性向上対策を済ませても原子力のリスクがなくなるわけではないが、一方で原子力発電所を止め続けて代わりにせっせと火力を炊いていれば、他で一生懸命頑張って達成したCO2削減効果を全部帳消しにするだけのインパクトがあることも理解しておきたい。

2015-10-16 12:49:39
Flying Zebra @f_zebra

昼間のハイブリッド車と原子力発電のCO2排出削減効果の比較について、少し具体的な数字を見つけたので紹介しておこう。今年(2015年)8月にトヨタの全世界でのハイブリッド車の販売総数が800万台に達したと報じられていた。この際、CO2削減効果についても発表されている。

2015-10-16 18:40:49
Flying Zebra @f_zebra

1997年にハイブリッド車の販売を開始して以来の累計で、5800万tの削減効果があったということだ。この数字は平均的な距離を走行したと想定し、同クラスのガソリン車の場合と比較して算出している。製造や流通に係る排出は同等として考慮していないと思う。

2015-10-16 18:41:28
Flying Zebra @f_zebra

日本国内の数字や近年の1年間の数字を探すのは面倒なので、この全世界での1997年以来の累計が、原子力発電所を運転することによる火力の焚き減らし(あるいは逆に原子炉停止による焚き増し)ではどの程度に相当するのか計算してみよう。

2015-10-16 18:43:05
Flying Zebra @f_zebra

火力発電の発電量1kWhあたりのCO2排出量は最も多い石炭火力で943g、少ないLNG火力で599gらしい(関西電力のデータ)。LNGコンバインドサイクルだと474gとのことだ。電源の構成は電力会社によって異なるので、ここでは少なめに600gとして計算してみる。

2015-10-16 18:43:37
Flying Zebra @f_zebra

最近再生エネルギーなどに関する報道で「原発○基分」と言う時はだいたい100万kWで計算しているようなので、ここでもその値を採用する。このクラスの原子力発電所1基を止めている間、火力発電でその分を賄えば1時間あたり100万kWhを余計に発電することになる。

2015-10-16 18:44:12
Flying Zebra @f_zebra

1kWhあたりのCO2排出量を600gとすれば、100万kWhだと1時間あたり60万tということになる。トヨタのハイブリッド車による全世界でのCO2排出量の累計は、この97時間分程度ということになり、ざっと4日分になる。あまり意味のある計算じゃないけど、スケール感をつかむ参考に。

2015-10-16 18:45:07
にしかわたけし @nishikawa_2011

間違えてるよ。1時間当たり60万tではなくて60万kg=600t。石炭火力100万kWは大体1日で1万tの石炭を燃やします。RT @f_zebra: 1kWhあたりのCO2排出量を600gとすれば、100万kWhだと1時間あたり60万tということになる。

2015-10-16 20:21:21