【竹取物語】「かぐや姫」のお話は中国起源!・・・・・・かもしれない【嫦娥奔月】

日本人なら誰でも知ってる『竹取物語』。しかし、その成立には不明な点も多く、よくわかっていない。一説には中国のとある民話がその起源というものもあるのですが、その民話とは?まとめ主の過去のツイートを中心に、関連する情報をまとめてみました。
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日本人なら誰でも知ってる「かぐや姫」のお話。しかし、その成立や作者については不明な点も・・・・・・

 日本人なら誰でも知ってるといっていいほどよく知られた『竹取物語』。しかし、その成立や作者については実は諸説あって謎も多い・・・・・・。

リンク Wikipedia 竹取物語 『竹取物語』(たけとりものがたり)は、平安時代初期に成立した日本の物語。成立年、作者ともに未詳。 竹取の翁(たけとりのおきな)によって光り輝く竹の中から見出され、翁夫婦に育てられた少女かぐや姫を巡る奇譚。 『源氏物語』に「物語の出で来はじめの祖(おや)なる竹取の翁」とあるように、日本最古の物語といわれる。9世紀後半から10世紀前半頃に成立したとされ、かなによっ..

『竹取物語』(たけとりものがたり)は、日本の物語。成立年、作者ともに未詳。『竹取物語』は通称で、『竹取翁の物語』とも『かぐや姫の物語』とも呼ばれた。また、現代は『かぐや姫』というタイトルで、絵本・アニメ・映画など様々な形で出版されている。

GEO ジオ@中国・台湾・香港・三国志迷 @japanchinaGEO
中国神話というか、中国民俗学だけど、神話の類が好きな人は伊藤清司の『かぐや姫の誕生』とかも読んでみると面白いと思う。
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竹取物語の起源が中国にあるのではないかという本。日本史方面からの反論がすごくあって、内容にはやや無理があるとは思うが、すごく夢やロマンに溢れる話ではある。
「斑竹姑娘」ってどんなお話?

斑竹姑娘(wikipedia)より

金沙江のほとりに母親と二人で小さな竹藪を世話するランパという少年がいた。

この地の領主は大変強欲で、村人が育てている竹を二束三文の値段で無理やり買いたたいて、下流で高値で売ることで大儲けしていた。ランパ母子が大事に育てている竹も大きく育てば領主に奪われることになり、母子が泣いていると、涙がかかった竹は美しい斑のある竹になり背が伸びなくなった。

しかし、領主の部下が竹を切って回る日が訪れ、思い余ったランパは竹を切って川に投げ込んだ。領主の部下が去った後、竹を拾うと中から泣き声がする。割ってみると、小さな女の子が出てきて、たちまちランパと同じ年頃の美しい少女になった。ランパ母子は少女を天女だと思い、三人で仲良く暮らした。

しかし、美しい少女のうわさはたちまち広がり、次々に求婚者が現れて、ランパと少女を引き離そうとする。少女はそうした求婚者に次々難題を与えた。

ものぐさな領主の息子は、ビルマの辺境で屈強な兵士が守る突いても壊れない黄金の鐘を持ってくるよう要求される。**領主の息子は盗んだぼろ鐘に金箔を貼ってごまかす**が、少女が錐で突くと金箔がはげてしまう。

金持ち商人の息子は、通天河の打っても壊れない玉の木を要求される。商人の息子は北方へ出向いて腕利きの漢人の職人達に玉の枝を偽造させるが、料金を払わなかったためもう少しで少女を騙せるところで職人に捕まってしまう。

役人の息子は、燃えない火鼠の皮衣を要求される。あちこち探し歩いてそれらしいものを発見するが、あっさりと燃えてしまう。

臆病者でほら吹きのお坊ちゃんは、海竜の額にある分水珠を要求される。家来に命じて取りに行かせるが、みな金品を貰って逃亡してしまう。会う人ごとに珠を手に入れると自慢していたため引っ込みがつかず、自ら海に出るが、嵐に会い南海の孤島に遭難してしまう。

高慢なお坊ちゃんは、燕の産む黄金の卵を要求される。家来を引き連れてあちこちの燕の巣を荒らすため、見かねた人に山の上の高い建物に金の卵があると嘘を吹き込まれる。大綱を結んだ桶に乗って玉子を取ろうとするが、親燕に阻止される。腹立ち紛れに燕を打ち殺そうとしたため桶に足を引っ掛けて地面に落ちてしまう。

こうして求婚者たちをあきらめさせて、ランパと少女は無事に結ばれて徐々に暮らし向きも良くなり、ランパの母ともども幸福な生活を送った。

GEO ジオ@中国・台湾・香港・三国志迷 @japanchinaGEO
「斑竹姑娘」は中国四川省あたりの民話集『金玉鳳凰』に収録され、『竹取物語』のかぐや姫が竹から生まれ、五人の貴公子に難題を出す内容がある。 #かぐや姫の物語 伊藤清司のかぐや姫の誕生 amazon.co.jp/gp/product/406…pic.twitter.com/M0HWrDI433
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リンク Wikipedia 斑竹姑娘 『斑竹姑娘』(はんちくこじょう/パヌチウクーニャン)とは中華人民共和国四川省のアバ・チベット族に伝わる物語。 田海燕が自身の編著である『金玉鳳凰』という民話集に収録して初めて公表した物語で、田によると四川省のアバ・チベット族に伝わる民話を1954年に採集したものという。粗筋が日本の昔話である『竹取物語』に酷似しているためにその原話と目されて注目を集めたが、現伝『..

田海燕が自身の編著である『金玉鳳凰』という民話集に収録して初めて公表した物語で、田によると四川省のアバ・チベット族に伝わる民話を1954年に採集したものという。粗筋が日本の昔話である『竹取物語』に酷似しているためにその原話と目されて注目を集めたが、現伝『竹取物語』(平安時代における改編を蒙っている)に似過ぎている点に疑いがあり、また類話を含めて分布が一切認められない点、採集者の民話には忠実な採録より創作性が顕著である点から、原話ではなく逆に田が『竹取物語』を翻案したものと見られている

『竹取物語』と『斑竹姑娘』はどんなところが似ているの?

 『竹取物語』というと、多くの人はクライマックスのかぐや姫が月へと帰っていく場面を思い浮かべるかもしれない。しかし、『斑竹姑娘』にはそのような描写は無い。

 『竹取物語』と『斑竹姑娘』とが似ているのは、むしろ前半部分である武から生まれた少女が成長し、5人の貴公子から求婚を迫られ、「5つの難題」を課して彼らの求婚を断る場面である。

『竹取物語』でかぐや姫が貴公子たちに課した「5つの難題」
  • 石作皇子には「仏の御石の鉢」
  • 車持皇子には「蓬莱の玉の枝(根が銀、茎が金、実が真珠の木の枝)」
  • 右大臣阿倍御主人には「火鼠の裘(かわごろも、焼いても燃えない布)」
  • 大納言大伴御行には「龍の首の珠」
  • 中納言石上麻呂には「燕の産んだ子安貝」
『斑竹姑娘』で少女が貴公子たちに課した「5つの難題」
  • ものぐさな領主の息子には突いても壊れない黄金の鐘
  • 金持ち商人の息子には通天河の打っても壊れない玉の木
  • 役人の息子には燃えない火鼠の皮衣
  • 臆病者でほら吹きのお坊ちゃんには海竜の額にある分水珠
  • 高慢なお坊ちゃんには燕の産む黄金の卵

 これを上の『竹取物語』でかぐや姫が貴公子たちに出した難題と次のように対応していることがわかる。

  • 石作皇子には「仏の御石の鉢」→ものぐさな領主の息子には突いても壊れない黄金の鐘
  • 車持皇子には「蓬莱の玉の枝」→金持ち商人の息子には通天河の打っても壊れない玉の木
  • 右大臣阿倍御主人には「火鼠の裘」→役人の息子には燃えない火鼠の皮衣
  • 大納言大伴御行には「龍の首の珠」→臆病者でほら吹きのお坊ちゃんには海竜の額にある分水珠
  • 中納言石上麻呂には「燕の産んだ子安貝」→高慢なお坊ちゃんには燕の産む黄金の卵
難題へのそれぞれの対処の仕方もそっくり!

 さらに『竹取物語』と『斑竹姑娘』の貴公子たちのそれぞれの難題への対処の仕方も非常によく似ている。

『竹取物語』での貴公子たちそれぞれの「5つの難題」への対処の仕方
  • 石作皇子→山寺にあった只の鉢を「仏の御石の鉢」として持っていく。
  • 車持皇子→「蓬莱の玉の枝」を偽作。
  • 右大臣阿倍御主人→唐の商人から購入。しかし、火に燃えたため贋作であることが発覚。
  • 大伴大納言→船で探しに行くが、嵐に遭遇して命からがら戻ってくる。
  • 石上中納言→屋根に上って手に入れようとするが、屋根から落ち、腰を抜かして病気となり、死んでしまう。
『斑竹姑娘』での貴公子たちそれぞれの「5つの難題」への対処の仕方
  • ものぐさな領主の息子→領主の息子は盗んだぼろ鐘に金箔を貼ってごまかす
  • 金持ち商人の息子→腕利きの漢人の職人達に玉の枝を偽造させる
  • 役人の息子→それらしいものを見つけるがあっさりと燃えてしまう
  • 臆病者でほら吹きのお坊ちゃん→嵐に会い南海の孤島に遭難
  • 高慢なお坊ちゃん→襲撃してきた親燕に対して、腹立ち紛れに燕を打ち殺そうとしたが、桶に足を引っ掛けて地面に落ちてしまう
しかし、『斑竹姑娘』は『竹取物語』の起源ではないらしい!?
GEO ジオ@中国・台湾・香港・三国志迷 @japanchinaGEO
実はかぐや姫(『竹取物語』)はチベットの民話「斑竹姑娘」が由来という説がある。しかし現在では『竹取物語』が「斑竹姑娘」となったとするのが普通。 伊藤清司のかぐや姫の誕生―古代説話の起源 amazon.co.jp/gp/product/406… pic.twitter.com/M0HWrDI433
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なぜ『斑竹姑娘』が『竹取物語』よりも後に出来たと判断されたのか?
GEO ジオ@中国・台湾・香港・三国志迷 @japanchinaGEO
@nanako610 伊藤氏が挙げている資料自体の信憑性が薄いことと、そして何よりも、「斑竹姑娘」の話が出てくる地域自体が、戦時中にかなり日本軍が進駐していた地域であり、戦前のものに似たような話が確認されないので、むしろ「班竹姑娘」が「竹取物語」をもとに誕生したものではないかとも

 そもそも『斑竹姑娘』が収録されている『金玉鳳凰』という書籍自体、信憑性の非常に疑わしいものであり、元々中国でもあまり信用されていなかったようである。さらにこの調査団には日本人がおらず日本のおとぎ話などに詳しい人物もいなかった。そのため、伊藤の説が登場するまで、「斑竹姑娘」はあまり注目されなかったようである。

 また、通常、ある程度の歴史を持つ民話には多数の類話が散見されるが、『斑竹姑娘』の類話はいまのところあまり見つかっていない。そのため、『斑竹姑娘』は比較的、最近になって登場した話だと思われる。

 より具体的に言えば、この話が伝わっているという中国四川省は、日中戦争時に日本軍がかなり進駐していたと考えられ、その当時、日本軍によって現地の人々に「かぐや姫」の物語が伝えられた可能性もある。

GEO ジオ@中国・台湾・香港・三国志迷 @japanchinaGEO
「斑竹姑娘」には、かぐや姫が月へと帰る場面はないが、中国神話の「嫦娥奔月」と「竹取物語」との関わりを想像したくなる。 #かぐや姫の物語 伊藤清司のかぐや姫の誕生―古代説話の起源 amazon.co.jp/gp/product/406…pic.twitter.com/M0HWrDI433
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「嫦娥奔月」って何?
GEO ジオ@中国・台湾・香港・三国志迷 @japanchinaGEO
「嫦娥奔月」は中国神話。神様・嫦娥が不死の薬を盗んで月に逃げる話。竹取物語は帝がかぐや姫からもらった不死の薬を山で焼くところで終わる、 #かぐや姫の物語 伊藤清司のかぐや姫の誕生 amazon.co.jp/gp/product/406…pic.twitter.com/M0HWrDI433
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コメント

のぶさ@MR2(SW20V型Gリミ) @nobu_azuma 2015年10月21日
竹取物語の起源と考えられていたものが実は逆だったというのが、ドゴン族のシリウス神話の逸話と類似していて面白いな
オタクモドキと化したぜるたん @the_no_plan 2015年10月21日
蓬萊(ほうらい)って言葉も古代中国で東の海上にある仙人が住むといわれていた仙境の1つ。だからなぁ 中国より東の海上にある仙境=日本? だから割と竹取物語は中国からの伝搬してきた説は正しいのかもね
有芝まはる殿下。 / 𝕴.𝕳. 𝕸𝖆𝖍𝖆𝖑 𝕬𝖑𝖞𝖘𝖍𝖊𝖇𝖆 @Mahal 2015年10月21日
イザナギの黄泉行きはオルフェウスだし、そっから逃げるくだりはヒッポメネスとアタランテーだよね、みたいなお話なら幾らでも。
こざくらちひろ @C_Kozakura 2015年10月22日
神話やおとぎ話はある程度パターンが決まっていますからね。古事記にでてくる国生み神話的類似話はアフガニスタンにもありますし、女がサメを産む話も東南アジアから中国沿岸地域にも類似の話があるし。
taka @Vietnum 2015年10月24日
かぐや姫って満月の夜に月の都に帰っていくからこそ神秘性が増して物語が際立つのに、それがないと、わがまま姫とアホウな貴公子たちの物語になっちゃいそう。
キカイザー @kikaiser 2019年1月16日
中国神話にも"海竜"がいるのだろうか?
LINSTANT0000@ほぼ全素材不足マン @linstant0000 2019年1月16日
kikaiser 道教だと四海龍王がいますね。唐の玄宗と清の雍正帝が王に封じております。
不可みどり @knsnhkmdr 2019年3月24日
こういう民間伝承の類似性を突き詰めてゆくと原初の「海の民」の考えていた事が分かる気がする
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