韓国の「家族計画」

ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

李知淵氏の２論文を興味深く読んだ。①「1960-70 年代の韓国における生殖統制技術の導入と浸透」 teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream…　→

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→②「韓国の 『家庭の友』 から見る 「家族計画」: 女性の主体性の観点から」hjttp://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/50771/1/18_169-177.pdf　→

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→性に関して、日本も韓国もピルが普及しない不思議な国であるとか、共通点が多い。儒教の国で男性社会であるとかの理由も関係しているかもしれないが、→

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→両国に共通するのは国策家族計画運動を経験していることだ。韓国の家族計画運動は日本よりやや時期が遅れるが、そのあまりに瓜二つぶりに驚いた。→

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→韓国の家族計画運動では、推奨避妊方法にピルが組み込まれた。日本とは真反対で国家がピルを推奨したのだ。しかし、ピルが普及することはなかった。→

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→韓国で中絶が合法化されるのは1973年。韓国の中絶合法化も日本と同様に人口政策として導入された物だ。欧米の中絶合法化が女性の権利運動の成果であったのとは異なる。→

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→ピルは頭で飲む薬だ。ピルを毎日飲み続けることはかなりハードルが高い。自身の身体について自覚がなければ決して長続きしない。笛や太鼓を叩いてピルが普及することはないのだ。→

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→国策家族計画運動の行われた日本と韓国では、女性の権利として避妊や中絶を求める運動は生じなかった。この両国でピルが普及しないのは、国策家族計画運動が女性の権利運動の芽を摘むことになったからではないか。→

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→数年前まで、ピルのうれしい効果をうたう啓発が盛んだった。それでピルが普及することは絶対ないと確信していた。実際、うれしい効果啓発の10年間、多くの女性がピルを試したけれど同じ人数がピルを止めていたので、普及率は伸びなかった。→

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→ピルの普及を目的とする啓発ではピルは普及しない。そんなことは製薬会社が勝手にやればいいことだ。自身の身体について自覚し、自らに適する避妊を選択する女性が望まない妊娠を減らしていく。→

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→この国には女性が自らの身体をコントロールすることを良しとしない文化がある。避妊や中絶へのアクセスを妨げる制度がある。それは中絶が禁止だった50年前の欧米と同じだ。それを打破する運動が日本にも新しい女性を生み出すと思う。