「中国初の民間ロケット開発会社」リンク・スペース社とCEO胡振宇に関する一部現地メディアの論評について

8

中国の民間宇宙開発動向についてはこちらで

まとめ 中国の民間宇宙事業者関連情報 2959 pv 31 3 users 1

以下、リンクスペース社とCEO胡振宇についての論評記事

ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社の胡振宇と関係者への取材レポートか。アマチュアロケット団体除籍の経緯とか詳細が書いてあるな。メモ:22岁、身家1亿、火箭天才、“恐怖分子”……一个创业少年的时代样本 mp.weixin.qq.com/s?__biz=MjM5MD… pic.twitter.com/cg5eBIZv0Y

2015-10-19 20:08:54
拡大
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社も自社開発以外の収入源を上げる努力はしてるんだな。航天八院(上海航天)の液体ロケットエンジン燃焼試験を下請けしてるのか。この一年半でやっている仕事はそれのみと。予定では5月までに40回行い、データをそろえて納品の予定だったが、7月になって10回も進まずだそうで。

2015-10-19 20:18:28
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社は現在、江蘇省高郵市郊外の田畑広がる一角に工場を構えている。敷地のコンクリはでこぼこしていて建物は会社のロゴが書かれているほか何もなく、水も電気もないそうな。 pic.twitter.com/PB6NLLFW80

2015-10-19 20:24:51
拡大
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

電気も通ってないので、燃焼試験や開発用に発電機を使っているが、3万9000元で購入した中古のバンに乗って往復30㎞かけて発電機用の燃料を買いにいく。「燃料代に往復のガソリン代で2倍の出費」だそうで。燃料購入以外にも職員の送り迎えや食事・工具の準備も社長の胡振宇が担当している。

2015-10-19 20:33:30
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社は現在7人。北京航天動力研究所に契約社員だかなにかで勤めている一人、万美はもうすぐ契約が切れるらしく、リンク社の8人目になろうかどうか迷っている。契約中の四年間は空間温度調整・エネルギー事業部で神舟の電磁弁を手掛けていたという。

2015-10-19 20:41:29
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社に来ればロケット開発を一からすべて自分の手で手掛けることができるのは魅力だという。しかし、給料は現在の三分の一まで下がり、保障もない。なによりリンク社の、作業の途中であれを忘れたこれを忘れたという様な段取りの悪さには不安を感じているらしい。

2015-10-19 20:44:40
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

記者がリンク社を取材に訪れた日に行っていた2回目の液体酸素/エタノール燃焼試験中、古い継電器を使っていたため点火に失敗するという事があった。失敗原因はありふれたものだったが、リンク社の社員はみな作業場で煙草をふかしながら作業しており、記者は何時引火するか気が気でなかったという。

2015-10-19 20:53:02
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

結局燃焼試験は夜遅くまでかかり、彼らが宿舎に戻ったのは日付が変わる頃。宿舎といっても2LDKで、室内にはロケットの部品が散乱し、ベッドは二つだけ。ベッドにありつけなかった社員はソファか床で寝るしかない状態。記者がリンク社を取材した1週間、彼らは毎日夜半まで作業していたという。

2015-10-19 20:56:48
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社の社員に休日はない。あるのは社長の胡振宇が出資者を探しに出かけるときかテレビ番組などに出演するときかくらい。ちなみに航天八院の下請け作業は会社としては赤字だが、自社の技術レベルを上げるためにひきうけたという。

2015-10-19 21:06:21
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社CTOの蘇竜飛は同社で唯一博士号を持ち、北京航空航天大学の卒業生で、航天科技一院に勤めていた経験を持つ。が、ロケット技術専攻だったわけではない。そんな彼でも「アメリカのアマチュアロケッティアと比べてもまだ技術的に差がある」という。

2015-10-19 21:12:43
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社が今年3月に行ったリンク一号及び二号のフライトテストは12㎞、68㎞の記録を残したとされているが、実際のところは想定していた飛行経路を外れ、計測データも紛失し、ロケット本体も改修出来たのは一部だけだったという。高度についてはシミュレーションで得た推定値とのこと。

2015-10-19 21:16:22
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

専門家の黄志澄はリンク・スペース社のロケットを「観測ロケットの初歩段階」とばっさり。観測ロケットは一定の高度に達し、必要な観測機器を搭載しまた正常に作動し、テレメトリングも出来なくてはならないが、リンク社のロケットはそこまでにも至っておらず、「製品」とは言えないという。

2015-10-19 21:21:57
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

リンク・スペース社CEO胡振宇と関係者への取材記事、中盤は胡振宇が大学時代に参加していたアマチュアロケット団体の科創航天のエピソードについて。胡振宇はこの時代を、人生で裏切られた大きな3つの出来事のうちの2つめと語る。

2015-10-21 18:25:46
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

記者が当時の科創航天の関係者に取材することを聞いた胡振宇は、彼らを取材することも、記事に載せることもやめてくれと言ったとか。特に、科創航天の現主席である羅澍には会わないでほしいとまで。 記者「だが断る」

2015-10-21 18:26:35
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

科創航天現主席の羅澍によれば、2011年8月に胡振宇と出会い、その後広州出身者数名で科創航天広州チームを設立。胡振宇は当時、技術も経験もなかったことから、雑務や広報を担当していた。

2015-10-21 18:29:18
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

羅澍は当時作っていたロケットを、観測ロケットの水準にすら達していない、アマチュアの趣味の範囲にとどまるレベルだったと振り返る。

2015-10-21 18:29:54
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

羅澍や胡振宇らが作った最初のロケット3基は全て失敗。1基目は自分たちの安全性チェックで打ち上げは無理と判断、2基目は発射台上で爆発、3基目は10メートル飛翔した後、放物線を描いて綿花畑に落ちたという。

2015-10-21 18:32:15
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

広報担当者の胡振宇はこうした活動を上手に、ありていに言えば都合のいいように脚色した。1基目は「当局の認可を得られなかった」。2基目は開発の苦労をベースに、爆発を同情話に仕立てた。3基目も失敗だったが、こちらも「苦難を共に楽しむ同志達」の姿を全面に出し、メディアにアピールした。

2015-10-21 18:36:36
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

胡振宇の広報活動は実際に注目を集め、メディアに出る機会も増えていった。2012年には電気メーカー社長の目に留まり、科創航天広州チームは10万元の出資を受けた。そして4基目のロケットYT-4の製作に着手した。

2015-10-21 18:40:27
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

YT-4の開発は困難を極めた。11回の燃焼試験を行い、8基爆発したという。それでも当時はまだメンバー間も和やかな雰囲気で、胡振宇と罗澍は何をするにも一緒というくらい良好な関係だったという。

2015-10-21 18:41:42
ɩਕ ᓝ⠂ ྄ᚬ ര @hadukino

YT-4は2012年8月には完成予定だったが、追加出資の2万元をつぎ込んでなお、13年4月になっても未完成。出資者は出資から撤退した。開発チームは開発を続けるかで意見が割れた。胡振宇は続けるべきと主張したが、罗澍ら他のメンバーは中止すべきとの結論に至り、チームは解散することに。

2015-10-21 18:46:18
1 ・・ 6 次へ