現実に即していればいいってもんじゃないよねえ、という話
関連まとめ
エルフは昆虫食で、口寂しくなったらその辺の枯れ木をバキッと割ってカミキリムシやカブトムシの幼虫などを食う説。古代ギリシャの哲学者でも普通にやってた行為なので高貴なエルフがやっても問題ない。
2015-10-21 21:00:40エルフはゲルマンイメージを引っ張ってる存在なので、ゲルマンの食生活が合ってると思うし、そうなると肉食も酒も多いにやることに。金髪碧眼とかもろにゲルマンっしょ。
2015-10-21 21:02:20ベジタリアンのイメージのせいか、わりと食材選択で肉or野菜or果実になってて、穀類と食用昆虫の存在が看過されてるのは食文化的にはどうかと思うの。
2015-10-22 13:39:39なおヨーロッパにジャガイモ食をいち早く持ち込んだのもゲルマンなので(食欲を惹起するため「この野菜毒あり」と立て札だけ立ててわざと盗ませるほどには努力してた)、エルフのジャガイモ食はむしろ異世界では一番早く食らいついてた(いろんな意味で)と思うのだが、如何。
2015-10-21 21:04:54というか「新大陸とヨーロッパ」と「ヨーロッパとアジア」の違いなんざ、それこそ海を大きく隔ててるかどうかなので、コーヒーもいち早く持ち込まれたのを見れば別にエルフがジャガイモを結構昔から食っててもええやんなあとかは思うけども。
2015-10-21 21:06:43むしろファンタジーに必要なのは、ジャガイモのあるなしじゃなく「アラビアポジションの土地があるかどうか」じゃろ。そこで峻別されたものがヨーロッパに改めて持ち込まれる。逆にタバコのようにヨーロッパが先に食いついてアラビアに独特の文化として持ち込まれたものもある。
2015-10-21 21:09:13わりとファンタジーに必要なのは「間を繋ぐ沙漠」じゃないのかと思うのは私だけか。沙漠は物語にあらゆる要素を提供してくれる。文化・民族の断絶から「そこに埋まった超古代文化」まで。
2015-10-21 21:13:20沙漠があれば、間に海がなくても徒歩で行ける。海があると船を作らねばならず、またその船は文化レベルに大きく左右される。結局、沙漠があれば物語は何とかなる。何とかならないのは「沙漠を介した大量輸送」ぐらいなもんんだ。
2015-10-21 21:15:09まあ大量輸送、大量輸入はそれこそ船の面目躍如でございましょうね。とりあえず「基本的にむっちゃ寒い土地に」「痩せた場所でも育つものが与えられ」「そのリソースをもって南下・東征を始め」「その中で船を駆使した東奔西走が始まった」のがヨーロッパの構図。
2015-10-21 21:21:03その前は「結構温かい土地に」「沙漠・乾燥地帯をものともしない諸民族が跋扈して」「ただものが少ないゆえに争いが絶えず」「そんなgdgdなところを寒いところで固まってたヨーロッパにつけ込まれた」というのがアラビアの構図。
2015-10-21 21:21:29そして日本もその気候帯から本来は沙漠地帯になる筈が、世界でも例をみない、世界にもまれにみる大山脈が縦に沙漠ゾーンを塞いだ」ゆえに、本来なら通過する風をすべて捕まえて大量に降雨する気候になったっつー。
2015-10-21 21:22:45つまり文化を考えるにゃ「東西」より「南北」の展開を考えるべきなんじゃ。そしてその南北は緯度が10度上がったり下がったりするだけでもむっちゃ変わる。そして南北に貫く「何か」があれば文化の構成は一気に変わる。
2015-10-21 21:24:18何で日本辺りで偏西風(西→東の風、西寄りの風とも書く)がどびゅーと吹いてるのかと言えば、いわゆる地球の空気の循環として北緯30度辺りで一気に風を西に運ぶ循環風構造ができてるからだそうな。まあ偏西風なのだがその偏西風のでき方が少々ややこい。
2015-10-21 23:04:37まず、赤道から北緯30度辺りで起きる循環風(ハドレー循環:温かい空気が上に行き、北緯30度くらいで下がってくる)と、北緯60度以上で起きる循環風(極循環:冷たい空気がどんどん下に降りてきて、温かい空気を押し上げる)の二つがある。
2015-10-21 23:04:47ただ、赤道から極方面に行けば行くほど寒くなる。極から赤道方面に行けば行くほど温かくなる。結局、どっちもそんなに極端に南北を大きくぐるぐるすることはなく、北緯30度~北緯60度で今度は赤道の循環風(ハドレー循環)と極の循環風(極循環)とはあ「逆の」循環風構造が生まれる。
2015-10-21 23:04:57この「二つの循環風にはさまれた、どっちの循環風とも逆になる『繋ぎの循環風』」を「フェレル循環」と呼び、これは北緯30度辺りで勢いを失う熱風の、地表近くへの吹きつけと、北緯60度辺りで勢いを失う寒風の、やはり地表から離れる構造に挟まれる。
2015-10-21 23:05:07要はフェレル循環は北緯30度で「熱風を降ろし」、北緯60度で「寒風を吹き上げる」ので、それに応じてやはり「吹き下ろされた熱風が北にどんどん運ばれて」「吹き上げられた寒風が南にどんどん運ばれて」、いわゆるそこで「温度がならされる」構造ができる。
2015-10-21 23:05:19んでこのフェレル循環は北半球でも南半球でも西から東に猛烈に吹く。なぜなら、地球が自転してるから。というか、そのフェレル循環を生み出す二つの循環風、ハドレー循環と極循環が常に西へ西へと東側から吹くから、その間の逆の動きをするフェレル循環が西から東へ吹くという構造が分かりやすいか。
2015-10-21 23:06:02何でこのふたつの循環風が西へ吹くのかといえば、地球は東から西へ自転してるためその慣性で北上、南下する風が途中でぐにゃって東側へ「持って行かれる」。んで空気は循環してるので赤道の風は常に西側へ持っていかれる。この「自転によって力がぐにゃる」のを「コリオリの力」という。
2015-10-21 23:06:12コリオリの力は回転するレコード盤にビー玉なんかを転がすと分かりやすい。まあその辺は難しい話になるので(そもそも私も理解できん)、「回転する中で、その一番回転してるとこから上下に転がそうとすると、回転方向とは逆方向の力が働く」らしいのだな。
2015-10-21 23:06:21