■選挙と差別と意識の外側の話

夏目さんだぞ @natumetoma

■選挙と差別と意識の外側の話 ①僕の住んでいる地域には在日韓国人が多い。僕はその環境で育って本当に良かったと思っている。 日本人の方がマイノリティーだったので、差別など起きるはずもなく、そのお陰で変な差別意識（国籍、性別、学歴、LGBTなど）を持たずに育った。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ②大阪市の各区選管は２１日、大阪府知事、大阪市長のダブル選に向け、選挙ポスターの掲示場の設置を始めた。 １１月２２日の投開票まで約１カ月に迫り、準備が着々と進んでいる。今回の選挙もかなりの関心が集まっているようだ。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ③僕は選挙権を得てから、今まで、ほとんどの選挙に参加している。 それは、国民の義務だとか、 選挙に行かずに政治批判を行うヤツが許せないとか、 そんな大層な理由ではないのだ。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ④初めて選挙に行ったのは、１１月９日のことだった。 僕の誕生日は１１月１０日。１９才、最後の日だった。 ２０歳になってないのに、選挙にいけたのには、こんな理由がある。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ⑤「衆議院議員・参議院議員の選挙 満20歳以上の日本国民であること。 ※20年目の誕生日の前日の午前0時から満20歳とされます」 □ soumu.go.jp/senkyo/senkyo_… そう、誕生日の前日に投票権を得ることができるのである。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ⑥僕は、その法律を家に来たハガキで知った。 こんなことって滅多にあるもんじゃないさ。と、ちょっとした記念みたいに思って、 数十分ほど、どの候補者に票を入れるかを迷って家を出た。 とある友人と一緒に。 投票箱までの道を彼と話しながら歩いた。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ⑦「お前は投票しないの？」 何気に言った僕の一言に、彼は少しだけ顔を曇らせて言った。 「オレの誕生日は、３月だし・・・それに・・・」 彼は視線を下に向けて呟くように続けた。 「オレには選挙権がないんだ。」 彼は在日韓国人だった。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ⑧僕はそれを小学校の頃から知ってたし、 彼は日本語しか話せないし、 韓国に行ったことも数える程度しかないし、 僕のコミュニティに彼は存在していたから。 だから、僕はそんなことを意識の外側に置いていたのだった。

夏目さんだぞ @natumetoma

■選挙と差別と意識の外側の話 ⑨差別だとか、区別だとか、そんなもんは世の中に腐るほどあって、 それは誰しもに降り注ぐ。そんでもってソレは絶対になくならない。 僕は彼に選挙権を与えて欲しいって言ってるわけではない。 そこには、そうせざるを得ない物があることも理解できる。

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■選挙と差別と意識の外側の話 ⑩僕は投票に行く。 投票したくても出来ない人が居ることを、僕は知ったから。 だから僕は投票に行くんだ。 以上、「選挙と差別と意識の外側の話」でした。