第59回メディアリテラシー教育研究会「メディア報道だけでは伝わらない、子どもの虐待の現状」

今年7月1日より、子どもたちや保護者のSOSの声をいちはやくキャッチするために、児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」の運用が開始されました。新聞やテレビなどのメディアでも、子どもの虐待の報道をすることが増え、一般市民の方も、子どもの虐待について、知る機会が増えてきているのではないでしょうか。  さて今回の研究会では、「メディアリテラシーの観点で見た場合、子どもの虐待の現状が一般市民の方にどれだけ伝わっているか」を考えてみることにしました。メディア報道では、事件を中心に取り上げてしまうことや、個人のプライバシー情報の問題で、伝えられる内容が偏ってしまうことが少なくありません。そのため、一般市民の方は、子どもの虐待の現状をなかなか知りえないのではないかと考えています。 続きを読む
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藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

これより第59回メディアリテラシー教育研究会「メディア報道だけでは伝わらない、子どもの虐待の現状」を開催します。育児情報誌『miku』編集長の高祖常子さんにお話をうかがいます。ace-npo.org/study/2015/201… #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:06:21
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

参加者の自己紹介を終えて、本日の講師、高祖常子さんのお話をうかがいます。 #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:21:05
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖さんについて。ご所属は様々です。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人タイガーマスク基金理事、NPO法人こどもすこやかサポートネット理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン マザーリングプロジェクトリーダー、、、(続きます) #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:25:41
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖さんのご所属。 にっぽん子育て応援団運営委員、インターネットサイト「こそだて」編集長、育児情報誌「miku」編集長、認定子育てアドバイザー、コモンセンスペアレンティングトレーナー、ファミリーサポート提供会員地域など様々です! #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:27:38
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「児童虐待相談対応件数は年々増加しています。平成26年度は8万8931件。児童虐待相談対応件数が増えている理油はなんでしょう?」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:28:33
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

会場「忙しい社会でイライラしたり、子供と向き合う時間がないのではないか」「金銭的な理由が大きいのではないか」「相談できる場所が周知されたからでは」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:29:44
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「増えているのか減っているのかということを言うと、現場の感触としては減っているということはない。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:30:33
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「今日は実際の数字も伝えていきたいと思います。虐待死について。週に2人はなくなっているような現状です。」 #メディアリテラシー教育研究会59 pic.twitter.com/Ge7A2khc8W

2015-10-24 14:32:33
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藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「実際の数をみてもらうと、報道が一部であることがわかる。毎年、虐待で命を落とした子供の名前の読み上げを行っている。このようなことがおきないようにという戒めの気持ちもある。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:33:33
藤川大祐 @daisukef

報道される虐待は、ごく一部分。最近、報道される事例が減っているかも知れない。 #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:34:10
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「毎年、メディアで虐待が取り上げられる件数は減っている印象。虐待死に至らずとも、重症・心身に障がいを受ける子もいる。その一歩手前の日常的な虐待は多い。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:34:57
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「そして虐待とは言えないかもしれないが威圧的な親子関係もある。どうしてできないの!というような親。そうしたことが減らせないかということで活動している。」 #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:36:44
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「しかし、把握しているのは虐待が判明したものだけ。不自然な打撲なども小児科医も虐待の可能性が高くても立証できないと虐待案件としてあげられないという。親も階段から落ちただけなどと言い、子供からも話せないため明らかにならない。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:38:23
藤川大祐 @daisukef

親が、虐待対象の子どもに依存している場合もある。DVの場合と同様。 #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:39:33
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「また、DVと同じように、24時間ずっと虐待し続けているわけではないので、子供は虐待されるのは自分のせいであると自分を責めてしまう。もう虐待しないと施設から家に帰しても暴力を振るう相手である子供に依存してしまう。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:39:53
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「虐待死した子どもの年齢や加害者、実母の抱える問題を数値でみてみます。」#メディアリテラシー教育研究会59 pic.twitter.com/nkP0R8mxxJ

2015-10-24 14:41:57
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藤川大祐 @daisukef

日本で、児童相談所職員の受け持ち件数は、1人あたり109.1件。外国では、1件に複数名の専門スタッフがつくことがある。 #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:42:23
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「児童相談所職員の受け持ち件数は1人あたり109.1件。被害のある家にいってかえってきたら1日がおわるというようなことがある状況でのこの数字。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:42:53
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「小学校には友達がいたが家にいると命が危ないので保護されると学校を変わらなくてはいけなくなる。家にあるお気に入りのものなども新しい生活場所にはなかったりと、そうした生活を強いられる。団体生活でもあるので、時間が決まっていたり順番があったり。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:46:17
藤川大祐 @daisukef

虐待被害から保護された人、「お腹すいたときにご飯食べていいんだ、と思った」。 #メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:47:07
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「心療内科や精神科を受診する青年〜大人の多くは、幼い頃からの家庭関係が影響している傾向がある。加害者のかなりの確率で虐待をうけていたり、虐待までいかなくてもかなり不適切な環境で暮らしていたということもある。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:47:51
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「神奈川県厚木市の当時5歳児の衰弱死についても、公表されている情報をみてみると、子供が3歳のころからDVなどで夫婦仲が悪くなり2004年に母親が家を出て行くという状況がある。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:49:49
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「父親は育児がどういうものかわからず、保育園の送り迎えも仕事でできなかったと言っている。雨戸を閉め切っており近所では不審に思われていた。ここにサインがあった。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:51:07
藤川大祐ゼミ(授業実践開発研究室) @fuji_labo

高祖「見落としたサインがあった。3歳の秋に児童相談所に一時保護されていた。しかしこれは迷子の事案として処理されてしまった。厚木市が3歳児全員に行う検診を受けていなかった。このあたりで気付けたのではないかと思う。」#メディアリテラシー教育研究会59

2015-10-24 14:52:08