【レズボス鎮守府】プロジェクトD 【ドボク鎮守府】其の十ニ 今日もご安全に

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

プロジェクトD　今までのあらすじ ドボク鎮守府は、魔女が治める南の島の鎮守府のドック工事を受注。 「最短"ミニマム”2年で、艦これ世界は消滅する」 世界消滅回避のヒントを探鉱する為に世界線を飛翔し、魔法ミシンに排気臭いと言われ、神様を掘り当てて工事が始まった。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

ﾄﾞ　ﾎﾞ　ｸ はじまります #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/1RzXf5yNOx

拡大

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

ﾄﾞ　ﾎﾞ　ｸ 統合海軍設営隊 CODE:2014創立のこの鎮守府。 そしてこの世界は スペインの洞窟壁画に描かれた丸木舟に乗る女神が描かれているのが 発見され、船魂が旧石器時代にこの世に現れたのを始めとするという 伝統ある船魂系ドボクお嬢さま艦隊である。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

埼玉県下。武蔵野の鬱蒼とした雑木林の日陰の涼やかさと北関東の山々から吹き降ろすフェーン現象の熱風が激突する平野のド真中。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/TWnOpajtBA

拡大

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

潮の香りもしないのに海軍の基地があるという平野のド真中で、利根の川の豊かなうねりの坂東太郎に見守られ、 砂遊びから平和的核爆発工事までの一貫土木戦を受けられる乙女の飯場。 #ドボク鎮守府 pic.twitter.com/ICQhbN30QK

拡大

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

時代は移り変わり、駆逐艦が水着にビーチボールを持って海戦に挑むという状況にジェーン海軍年鑑も発狂するという平成の今日でさえ 基礎杭をパイルハンマーで打ち続ければ、温室育ちの純粋培養ドボクお嬢さまがフレコン入りで出荷される という仕組みがある特殊な鎮守府である。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

地下ドック建設にあたり、洞窟前を鋼矢板で仕切り中の海水をポンプで掻き出す事になる。 起重機"戦艦"山城が艀から鋼矢板を受け取るとガイドのレールに沿って動くスチームハンマーで海底に鋼矢板を何本も打ち付けていく。 カンカンと心地よい金属音が洞窟に響く。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

意外と楽しい…、と最初は毒づいていた山城も杭打ちの楽しさに感じていた。土木は地球と戦う仕事でもある。起重機に伝わる振動から、目に見えない地中の杭の状態を考えて次の工程を考えたりする。戦艦で研ぎ澄ました戦闘感覚とは違うもののこれはこれで戦い方である。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

『鋼矢板打ち込むの楽しすぎﾜﾛﾀ』 『山城？発電も大事よ？燃料補給大丈夫？』 山城と扶桑が国際信号旗で会話している。 現場の音で会話が伝えにくいからだ。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

戦艦というものは巨大な発電機でもある。戦艦なら一つの小さな街の電力を賄える程だ。 だから送電線が引けない現場では重宝するのだ。 扶桑はどっかりと腰を据えて仮説発電所と化していた。 「特高だわ…」 特別高圧（標準電圧20,000ボルト以上） #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

「ここは一つ日立製のタービンでも入れていこうかしら」 ウォオオオン レプシロ蒸気機関による発電機が唸りをあげる。 蒸気タービンの羽根が吹き飛びそうだ！ 「まるで艦娘火力発電所のようだわ…」 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

世間では夏イベントで提督たちの栄枯盛衰の声がこだましているようである。 我々は、ここレズボスの鎮守府の請負工事をしつつも本土の連中に任せている。 餅は餅屋。トップランカーのやつらに任せればいいのだ。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

山城が洞窟の閉め切り作業中に、水底の泥の中からこんなモノが出てきたと言って渡してきた。短冊状の細長い木の板だ。 「墨でなにか書いてあるな…。」 「こういう洞窟って島の先住民とかが聖地にしていたりするんでしょ？その名残じゃないかいかしら？あと少しで壊すとこだったわ」 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

やれやれ、こういう遺物が出土すると工事が止まるんだよな。ローマや京都の都市再開発や地下鉄工事が難儀なのも、古代遺跡やらが発掘されて進まんからだ。 先の大戦中は土木工事中に出土した貝塚を邪魔だからと壊して築堤の材料にしちまった例もある。 難しい問題である。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

洞窟から出土した木片は、どうやら木簡というものに近いようだ。 描かれている古代文字の解読はレズボスの叢雲に頼む事にした。 叢雲タイプは古代史研究に打ち込むのが好きな個体が多いと聞く。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

昼をかっくらって午後の気だるい時間、プレハブの事務所でウダウダしていた所へ叢雲が神妙な面持ちをして木簡を抱えてやってきた。 「トンでもないものを掘り当ててくれたようね？」 「…一体なんだねそれは？」 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

「木簡に書かれていたのは古代出雲文字と神代文字もごちゃまぜ…、でも意味はわかるわ」 『敵を討てよ討てよ。洞窟に入ったのは、根拠地とするためである。武力を貯えよ。我等の神は、必ずや敵を撃ち殺してくれるぞ』 「そして裏にも書かれているわ」 「なんだね？」 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

『い四海域は　戦友である船魂すらに嫌悪の念を抱く悪夢の海峡　備えよ』 「なんでイベント海域の事が木簡に書いてあるんだよ…」 「貴方たちは鎮守府どうしの世界と時空を越えてきたのよ。ここの洞窟にそれの残滓が波に揉まれて流れ着いたってわけ」 艦これ世界の海は広大だ… #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

木簡の処理どうしようか。イブキ提督へ渡すと、「これまた流し雛みたいなものだのう」と 厄を祓ってもらえた。時々、島に次元を越えて様々な漂着物が出てくるのでこういうのには慣れているらしい。他にも遺跡がないか発掘調査をチャッチャと済ませる。 それでも２日ほど掛かったが。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

洞窟を潜水艦が入れるように入口も造らばなるまい。洞内は中こそ大型潜水艦が回転できるほど広いものの、開口部は内火艇が入れる大きさしかない故に別の入口を造るのだ。島の南西側の崖まで進入路のトンネルを掘り、いまある開口部は非常坑として鋼製ゲートで締切る。 #ドボク鎮守府

まも（C102お疲れさまでした） @Kojimamo

洞内は潜水艦が潜水したまま方向転換できるほどの場所が一箇所あり、水面下が大きくえぐれているのだ。さらに余裕を持たせるために削岩機が活躍し、えぐれている部分を広げる。 これで進出時に面倒なバック航行もせずに済む。 #ドボク鎮守府