空想の街・ハンツピィ'15 #ホップ
おまつりがはじまる

【告知】空想の街告知です!10月24日〜26日、空想の街で遊んでみませんか?Wiki www4.atwiki.jp/fancytwon 主催@harasaraha @siduku_xxx 参加前に各自wiki(街・ハンツピィの宴)の確認をお願いします。 #空想の街
2015-10-22 04:07:16ぷろろーぐ

「こらーっ!アイスの棒をくわえながら走るのは禁止ーっ!」 ぜえはあ言いながら慣れないヒールで追いかける。雪が降っても大丈夫なように、ちょっと厚手で丈夫な靴、それなのにもう汚れそうだ。 私の言うことなんて聞いてくれないこどもたちはあぶなっかしく走って行ってしまった。 #ホップ
2015-10-22 23:34:30
「アイスの棒を……くわえながら走ると……転んだ時に大変なのです……!今すぐやめるのです……!病院が、病院が近くなってしまいますー!」 ああーもうちょっと元気だったらな!自慢のジャンプでこんな距離ひとっとびなのに。今は屋根からとなりのビルへ移るのが精いっぱいだ、むむむ。 #ホップ
2015-10-22 23:36:19
「置いて行かれてしまいました……一生の不覚です……!こうなったら祈るしかありません、あの子たちの行く先で、あの子たちをとめてくれるひとが現れますように……!」 見上げれば一面星の海。真夜中の大都会、とっても寒いビルの上で、私は首からさげていたホイッスルを見ます。 #ホップ
2015-10-22 23:38:33
あるところではティーチャーと呼ばれました。あぶなーい!とすぐ叫ぶからだって。また別のところでは、ポリス、と呼ばれました。ホイッスルを吹いて不正を働くひとを止めるからだ、って。 どう呼んでもいいのです、私をそうだと思ったのなら、私はその人にとってそれだから。 #ホップ
2015-10-22 23:40:15
「そう、私はヒーローであり、夢を追うトラベラー、そしてドリーマー!真っ白なお馬さんの王子さまを探しているのです、こんなところで立ち往生してる場合じゃないのですー!」 わー!泣きたいけど私はポリス、えっとティーチャー、そしてヒーローでとにかく泣いてはいけません! #ホップ
2015-10-22 23:43:08
真っ白なお馬さんの王子さまは一体どこに……おっといけません、むむむ。私はすぐ思ったことを言ってしまう!だめですね!気を付けなくては! ちなみに真っ白なお馬さんの王子さまはお馬さんであって、人間ではないのです。蛙の王子さまのように、きっとそのあれで復活するのです。 #ホップ
2015-10-22 23:44:32
「そのあれとはそのあれです、口に出すのはちょっとふしだらです、しまった!ふしだらだったら不正です!取り締まられちゃいます!あれ、私が私を取り締まる……?」 ひとりでビルのてっぺん、考えながら空を見ていたらだんだん混乱してきました。こういうときは寝るに限ります。グッナイ! #ホップ
2015-10-22 23:46:38
「でもこんな真夜中、どこで寝たらいいんでしょう~。私を置いてくれる宿はありませんかー!ホテルなんて言いません、隅っこに収まりますから!」 両手を合せて真っ逆さま、見ている人は皆慌てるけれど私は平気。私の足はいつだって、私をどんな場所から跳んでも支えてくれるのです。 #ホップ
2015-10-22 23:48:46
靴が特殊?いいえ、違います。 何かの獣?いいえ、違います。 じゃあロボット?それもノーです。 私は私。ティーチャーでポリスでヒーローで、ドリーマーでトラベラー。そして誰よりも、この世界の素晴らしさを色んな人に伝えあう架け橋になりたい、ガイドなのです! #ホップ
2015-10-22 23:50:37
高層ビルの屋上から降り立った私はあるお知らせを発見。 「むむむ、お祭り?近くの街ですね、頑張れば行けるでしょうか!空想の街、聞いたことがないです!きっとすてきです!」 くうそうのまち。響きだけで心がダンスです!美味しいものに面白いお店、建造物、そしてひとびと! #ホップ
2015-10-22 23:53:31
「みんなが私を待ってますー!」 くるくるその場でステップしたあとではたと私は気づきます。 「おそろしい街だったらどうしよう……!あくにんがばっこししてたり……自転車とかバイクが唸ってたり……!」 こうしてはいられません!困っているひとがいるかもしれません。 #ホップ
2015-10-22 23:55:13
「でも、きっとキラキラしてて、お祭りも楽しいんでしょうね!私はそう信じてます、そしてこのノートにまとめて、出会う人みんなにそれを案内するのです!」 いつだって私は私。次の場所ではどんな風に呼んでもらえるかな、相棒はノート、ホイッスル、そして靴。自慢の足でほっぷすてっぷ! #ホップ
2015-10-22 23:57:20
「ここから街までひとっとびでーす!今参ります、空想の街さん!住人のみなさん、建物、ご飯、風景すべて!私と会うの、楽しみですかー!聞こえますか!」 私は楽しみです、早く会いたいです。すてきなところをいっぱい書けますように。ひとつジャンプで五メートル、私は街へ跳ぶのでした。 #ホップ
2015-10-23 00:01:07空想の街はどこ?

昨夜から結局何も食べてない私。でもなんのその、その気になれば五メートルの五倍は跳べる。 #空想の街 まであとどのくらいでしょう? 「すみません、そこのおばあさん!」私は外で日向ぼっこをしているおばあさんを発見。おじゃましてしまうのは申し訳ないですが聞き込みは大事です! #ホップ
2015-10-23 14:28:49
#空想の街 について尋ねようとした瞬間、私のお腹が泣きわめく。よりによって今ですかー! おばあさんは優しく目を細めると、私にダイフクとオダンゴをくれました。おじいさんと一緒に作ったそう。なんて素敵なご夫婦でしょう!それに優しいです!むむむ、これはメモに残さねばですね。 #ホップ
2015-10-23 14:33:16
「美味しかったです!ごちそうさまでした、ではー!」これで百人力です。おばあさんの隣に座ってしっかり食べて、お礼を言って立ち去る私。服屋さんがたくさん並ぶ場所へ来てぎょっとします。 「しまった! #空想の街 のこと、聞きそびれました!」むむむやってしまった!不覚です! #ホップ
2015-10-23 14:42:59
「とほほです……」優しいおばあさんのことをノートにメモしながら、私はショーウインドウに映る自分に気づきます。控えめに言ってもくすんだ格好。 「 #空想の街 に白馬の王子さまはいるのでしょうか?もう少し可愛くないとだめでしょうか……?でもお色気なんてふしだらです……」 #ホップ
2015-10-23 14:47:48
「ほっぷすてっぷする気も起きない……、ううんだめだめ!しっかり私! #空想の街 はきっとすぐそこ!高い場所に跳べば見えるはず!」ほっぺを両手でぱしん!落ち込んではいられません。 さてどこの屋根にぴょーんさせてもらいましょうか?唸る私に見知らぬお兄さんたちが近づいてくる。 #ホップ
2015-10-23 15:08:23
なんでしょう?もしかして道に迷った人でしょうか?団体旅行で #空想の街 へ行く若者集団……すてきです! 勢い込んで尋ねようとすると、背のたかーいお兄さんが口を開く。「HEYじょーちゃん!頬叩くとかマゾ?まさかドレスほしいの?買ってあげるからさ~オレたちとデートしない?」 #ホップ
2015-10-23 15:15:38
「……」まぞ?新しいお菓子でしょうか?私のことを言ってるみたい。なら種族?私に新しい名前が増えました!記念日です! でもお兄さんたちはなんだかとっても馴れ馴れしくて、仲良しとは違うかんじ。「お兄さんたち、 #空想の街 について知りませんか?」私が訊いても笑うだけです。 #ホップ
2015-10-23 15:19:08