オランダにおける安楽死の考え方 日本を元気にする会視察団
むくり。朝の7時でも真っ暗なハーグの街。今日は午前から夕方までレクチャーがびっしりです。外は寒そうだなー。
2015-10-12 14:38:29おはようございます、都議会議員のおときたです。昨日はネット環境がなくなかなかツイートできませんでしたが、本日はできる限り中継していきます。
2015-10-12 16:31:05あわただしく移動をして、オランダの「健康省」にきました。ここでは安楽死や医療、倫理といった面についてレクチャーと意見交換を行う予定です。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:11:38オランダは国民皆保険制度であり、国保もしくは民間の保険に必ず加入する必要がある。また医療へのアクセスは制限されており、必ず家庭医にかかることが義務付けられている。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:13:072002年に安楽死が法制化されたが、その背景には医療技術の発展や「自己決定」へのフォーカスなどがある。安楽死は判例によっていくつか認められ、そうした事実を追認する形で法制化にまでたどり着いた。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:20:39安楽死のほとんどは注射によるもので、投薬によるものは少ない。その理由は安楽死を選択する多くの患者はすでに、薬を口から飲める状態にないからである。安楽死を選択する患者の7割以上はガン。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:22:17オランダの刑法にはまだ嘱託殺人罪が残っているが、どのような場合には安楽死が認められているかの要件が定められている。その要件に即した医師の行為については、刑罰の適用は当然ながら免除される。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:28:40要件は主に6つあるが、「任意かつ熟慮された要請であること」「回復の見込みがなく、耐え難い苦しみ苦しみを伴うこと」というのが非常に重要なファクターである。任意というのは家族を含む周囲の意見に左右されないということも含み、自己で意思決定をする能力も必要となる。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:31:04安楽死は患者の権利ではないし、医者の義務でもない。ただし、要件を満たしている患者に対して医師が実施をしたくない場合、他の医師を紹介することがガイドラインとして定められている(宗教的な理由などがあると思われる) #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:38:12安楽死か否かを判定する機関(レビューコミュニティー)は完全に別途存在し、弁護士や各種専門家で構成されて要件が満たされているかを反対する。昨年は4件のみ、安楽死の要件を満たしていないと判定され、裁判所に提起された。が、起訴まで至ったことはこれまでにない。 #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:43:23安楽死の判定に関する委員会のアニュアルレポートは非常に詳細に記述され、各種の言語などにも翻訳されて共有される(通訳さんいわく、とてもすごいボリュームと内容らしい) #オランダ安楽死事情
2015-10-12 22:45:51途中で実況が中断し、失礼いたしました。本日の視察の模様はまた(おときたの)ブログにてご報告いたします。本日のアポイントはすべて終了し、国際司法裁判所を見て視察団はホテルに帰還です。
2015-10-13 01:21:10おはようございます、オランダは9時半。「NVVE」と言われる安楽死協会の事務局に伺い、視察がスタートしました。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:39:07私たちの団体は1973年に一つの「運動」としてスタートした。当時、ある家庭医が実の母親を安楽死をさせたこと(シャボット事件)がきっかけ。彼の患者たちが、彼を無罪にするために活動を始め、安楽死を支持する運動が始まった。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:42:491985年に、一定の条件の下では安楽死をさせることができるという判決が出た。2002年に法制化に至るわけだが、この判決の時にほとんどの要件は事実上規定されていたと言える。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:44:22オランダ国民の80パーセント、大半は今や安楽死を支持している。私たちNVVEには16万4千人の会員がいる。(定期的にメンバーが入れ替わる中で、これはすごい数だそうです) #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:45:59念頭においていただきたいのは、安楽死は医師しか行えないということ。ほとんどは終末の苦しみに耐えられないガン患者。昨年は5406件の安楽死が行われた。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:47:44このように制度は整っているように見えても、実際には患者が希望しても医師が実施してくれない場合がある。そこで「生命の終結クリニック」が結成された。ここからの要請・協議によって、今では多くの安楽死が実施されている。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:49:03他国で安楽死を法制度がしようとすれば、4つの面に注意を払わなければならない。 ・宗教 ・人間性の尊重 ・医療的側面 ・政治的側面 である。オランダ以外に法制度を持っているのはベルギ、ルクセンブルグ、アメリカ、コロンビアの五か国のみである。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:51:28「患者が希望するのに医師が実施しない、というのはどのようなケースがあり得るのか」「Naavとしてもは、本人の担当の家庭医が実施することが望ましいと思っている。しかし宗教的な理由などで家庭医が実施できないときは、協会(終末医療クリニック)として別の医師を紹介」 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:53:38私たちはクリニックと名乗っているが医師ではなく、いくつかの実働部隊が要請を受けて患者の元にいき、安楽死の要件を満たしているかどうかを確認しにいく。そして実施可能であれば、実際の安楽死は医師が担当する。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:54:33オランダは幸運(?)なことに、オランダ医師会が安楽死を一つの選択肢として認めている。イギリスなどでは医師会自体が反対をしている。 #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:55:07またわれわれの協会(終末の医療クリニック)は、患者からの相談だけではなく、安楽死を行ったことがない医師たちに対するサポートも行っている(精神的負担がかなり大きいため、医師のメンタルケアなどが必要になるためだと思われる) #オランダ安楽死事情
2015-10-13 16:56:13「会員の年齢層は?」「ほとんどが65歳以上であるが、30歳以下の会員も1パーセント未満であるが存在する。『安楽死カフェ』のような会を月に一回、地域の人と開催するような啓蒙活動をしている。」 #オランダ安楽死事情
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