ゼロから学ぶ安楽死覚え書き

いわゆる資料読んでく過程って奴ですよ。
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祭谷一斗 @maturiya_itto

『文藝春秋』(14年11月号)の桜井勉「スイス「自殺幇助NGO」死の手助けの現場」は、最近の『文春』とは思えないレベルでよかった。p287、スイス警察省司法局員の「自殺幇助で亡くなるケースは年間で死亡する人の1%程度ですので、どれだけ医療費削減につながるのか甚だ疑問です」とか。

2015-10-24 19:45:13
祭谷一斗 @maturiya_itto

(承前)自殺幇助NGO副代表の「医療関係者による安楽死の合法化を望んでいる人はスイスにはほとんどいないと思います。それは今の(ボランティアで丁寧に当人の意志を確認する)今のシステムが機能しているからです」(同p286)とか。見所が超盛りだくさんの記事。

2015-10-24 19:48:07
祭谷一斗 @maturiya_itto

あと、費用の実費が「68万~79万円」で、入会から短期間で「自殺」を希望する会員には実費の半額負担を要求しているとか。ボランティアで実費がこれだから、仮に合法化してもかえって医療費が上がる可能性も考えられる。

2015-10-24 19:53:08
祭谷一斗 @maturiya_itto

……まあここまできちんとした記事を読んだら、必然スイスの事情について他の資料をあたらずにはいられない訳でして……。 ※たぶん未訳。

2015-10-24 19:58:59
祭谷一斗 @maturiya_itto

あ、記事が載ってるのは「2014年の」『文藝春秋』11月号です。近藤誠氏の記事も載ってるけど、まあいつも通りなので読まなくていいです。

2015-10-24 20:01:04
祭谷一斗 @maturiya_itto

きわどい方だと、アメリカのジャック・キヴォーキアン医師がいたなあ。日本語へは『死を処方する』が訳されてる(ただし絶版)。アル・パチーノ主演で『You Don't Know Jack(死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実)』って丁寧なTVドラマも。

2015-10-24 23:02:16
祭谷一斗 @maturiya_itto

アメリカでの知名度はかなり高いみたいで、カート・ヴォネガットが『God Bless You, Dr. Kevorkian』なんて本を書いたり、マイケル・ムーア『シッコ』の議会シーンで(当然知っているよね、て文脈で)名前が出てきたりする。

2015-10-24 23:12:12
祭谷一斗 @maturiya_itto

児玉真美さんの『アシュリー事件』再読&『死の自己決定権のゆくえ』読まないとなあ……。※積読中。

2015-10-25 07:51:41
祭谷一斗 @maturiya_itto

基礎的な資料だけでもおさえるべき事が山のようにあるし、その都度のトピックとなるとさらに(当たり前っちゃ当たり前ですが)。

2015-10-25 07:52:48
祭谷一斗 @maturiya_itto

これだけおさえるべき情報があると、「誰が書いても同じ文章にはなり得ない」って気はする。逆に言うと、「完璧に書く」のが無理なのは最初から目に見えてる状態。

2015-10-25 07:56:35
祭谷一斗 @maturiya_itto

安楽死・尊厳死の議論でも、各国事情をつまみ食いしない/されないような注意も必要ですね。ただ、これだけおさえる点があると、手際よくプレーンにまとめるだけでも価値は出てくるはず。

2015-10-25 08:08:09
祭谷一斗 @maturiya_itto

付記:ちょっと分かり辛いので補足。ここで考えてる価値は、議論を概観できる現段階での価値と、後世でも2015年での議論を追える資料的価値ですね。

2015-10-25 08:14:31
祭谷一斗 @maturiya_itto

(年表は何度か作成したことがありますが、超重要な割にあまり意識されてない分野ですね。労力もかなりかかるし、載ってる本はえらいと思うようになりました……)

2015-10-25 08:21:31
祭谷一斗 @maturiya_itto

【訂正】「延命中止派が病院に押しかける」に既視感があったのだけど、思い出した。李啓充先生の『アメリカ医療の光と影』、延命を取り上げたシリーズ中の「ナンシー・クルーザン事件」の回だ。 igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do…

2015-10-25 18:27:09
祭谷一斗 @maturiya_itto

「おりしもクリスマス・シーズンとあって,「ナンシーを救え」という活動家たちの祈りのボルテージは高まった。「ナンシーを飢え死にさせるな」とか「人殺し」とか,家族とMRCを非難する内容のプラカードが多数掲げられる中で(続)」 igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do…

2015-10-25 18:28:02
祭谷一斗 @maturiya_itto

「(承前)クルーザン一家の心をいちばん傷つけたのは,以下のように大書されたプラカードだった。 「医者と両親からの,ナンシーへのクリスマス・プレゼント―――死!」」 igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do…

2015-10-25 18:28:42
祭谷一斗 @maturiya_itto

全16回と、『アメリカ医療の光と影』の中でも非常に丁寧なシリーズですね。ちなみに第一回がこちら。 /続 アメリカ医療の光と影  第92回 延命治療の中止を巡って(1) 殺人罪 igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2006di…

2015-10-25 18:35:01
祭谷一斗 @maturiya_itto

【再訂正】一番最初のツイが間違ってました。 ○ 延命中止反対派が〜 × 延命中止派が〜

2015-10-25 22:41:20
祭谷一斗 @maturiya_itto

「ロム・ホウベン問題って植物状態と思われてた人が実は違ったあれか」と軽く考えてたら、翌年の続報で「患者の意志と思ってたのはFC法のせいでした」とあって地獄絵図。 ※日本でも『奇跡の詩人』で有名になっちゃったアレ。介添者が無意識に“意志”を作り出してしまう。

2015-10-26 12:09:40
祭谷一斗 @maturiya_itto

元記事の『シュピーゲル』誌に載ってた。「Facilitated, but False, Communication」以下のくだり(英語)。うーん……。 spiegel.de/international/…

2015-10-26 12:11:18
祭谷一斗 @maturiya_itto

「触れざるを得ない事件だけど脇道にそれる」「その脇道も脇道でややこしい」な話題なのかこれ……。

2015-10-26 12:18:21
祭谷一斗 @maturiya_itto

「実はコミュニケーションが通じました」てだけ(失礼)なら取り上げ易いけど、「そのコミュニケーション法は大変問題がある手法で」「自閉症児の親が高額の“治療費”巻き上げられてたりします」にまで踏み込むとなると……。

2015-10-26 12:21:06
祭谷一斗 @maturiya_itto

「ロム・ホウベン事件」とその続報、日本の記事だとベル邸さん@beruteiが翻訳を交えて丁寧に取り上げておられます。海外のSkeptic団体がテストに協力したりしたとのこと。 ameblo.jp/othello-iago/e…

2015-10-26 12:30:22
祭谷一斗 @maturiya_itto

(てか、FC法が絡んでたなんてマジ初耳だよ……)

2015-10-26 12:30:59
祭谷一斗 @maturiya_itto

やっぱりと言うべきか、このテーマ真面目に追うなら年表作成も必要そうではある(≒本業レベル。なお原稿料は)。

2015-10-26 12:43:03
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コメント

祭谷一斗 @maturiya_itto 2015年10月30日
まとめを更新しました(50~60辺り)。大谷いづみ氏の「安楽死関連年表」と「太田典礼小伝」が今日の収穫ですね。 ※太田典礼:日本安楽死協会創設者。
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祭谷一斗 @maturiya_itto 2015年11月8日
10月31日以降の分をまとめに追加。太田典礼氏の生前の言動とか、「自分が認知症になったら安楽死させて」はほぼ無理とか。
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祭谷一斗 @maturiya_itto 2016年1月9日
オランダでの境界線上の事例(90~105ツイ目前後)を追加しました。認知症の方“への”ではなく、認知症の方“が”選択するものとして議論されてるのが分かるかと。
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
安楽死の自由に賛成です、医療費云々に限らず。苦しんででも延命したい人はそうすればいいですが、安らかに逝きたい人を強制的に延命するのはおかしい。
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祭谷一斗 @maturiya_itto 2016年1月9日
本文をお読みの方にはご承知のこととは思いますが、単純に「賛成/反対」で割り切れることではない、とは指摘しておきます。少なくとも、「個人の選択」面が徹底されない限り安楽死制度導入は時期尚早かと。
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
べつだんそんなもの導入しなくても、世界に冠たる自殺大国だしなあ。もしそんなもの導入されたら「金ばかりかかる、そろそろ死んでくれよ」みたいな圧力から個人を守りきれるとも思えないw
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祭谷一斗 @maturiya_itto 2016年1月9日
本文では触れていませんが、「延命治療」と「治療」との境界は自明ではないです。自然死との境界も然り。その辺りをルーチンで区別できないと、現場や周囲の意見次第で「コスト削減」を行うことになるのですが……。/あと、「延命治療は毎年1兆円」は石飛幸三氏の発言ですね。可能であれば出典を付して頂けますと幸いです。 http://ro-sen.jp/sympo/sympo35.html
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
自分で書いてて思ったけど、①末期患者じゃない人が安楽死すること②末期患者を延命せず自然に死なせること(尊厳死)③末期患者の合意のもと安楽死薬を投与すること…これらは分けて考えたほうがよかったですね。
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
安楽死が合法になると負担を削減したい周囲の圧力をもとに「安楽死しない選択」が奪われてしまうかも…というのはわかります。でも逆に、法律レベルで問答無用に「安楽死する選択」が奪われてることが軽視されすぎてる気がします。周囲の圧力以前に、片方に選択肢すらないんですから。
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
大量に自殺者いるやんw
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
べつに死にたきゃ自殺しろって話ではなくてね、たいていの自殺者ってべつだん死ぬような病気ってわけじゃないでしょ? なのに諸般の事情で大量の人が死を選んでるわけだ。 そういう気風な日本において、まして病気あるいはケガで心身弱ってるときにまわりの圧力に耐えられるのか? という話。
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
あと、現在でも何が何でも延命って治療だけでなく、残りの人生の質を高める方向の医療なんかもある。べつだんあわてて死ななくても、そっちでいいんじゃないかな?
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
あわてて死ねとは思いませんが、人生の質を高めるために熟考した結果、安楽死を選んだ方もいますね。http://www.huffingtonpost.jp/2014/11/03/brittany-maynard-death-with-dignity-advocate-dies-at-29_n_6091954.html
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
まわりの圧力かもしれないし、怪しげな治療にひっかかる人のようにヘンな人にだまされた類かもしれませんよ。まして生きてればそのうち気が変わるってこともありますし。死んでしまってはもう取り返しがつきませんがね。
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
Neko_Sencho そういう「可能性がある」からといって、その選択をハナから排除するほどの理由がわかりません。逆に、周囲の圧力や精神論に騙されて「苦痛に耐えてでも生きねば」と思って延命する人がいるからといって、法的に延命治療を禁止しようとおも思いません。(どちらも末期患者を想定して話してます
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
理由は何度も言っているとおりまわりの圧力を防ぐ方法が現状ないって話ですよ。山ほど自殺者が出てくる日本の風潮でやるのはあまりに危険。さらにいえば、これも繰り返しになるけど残りの人生の質を高める方向の医療なんかもある。
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
現に合法化されてる国でも、病気の末期患者が医師と本人が長期的に意思を確認しあってはじめて安楽死できるので「自殺願望のある人が周囲の圧力で誰でもいつでも~」という話ではありません。
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
あと「日本は自殺が多いから末期患者の安楽死の自由に反対」ってのもよく分かりません。自殺が多いなら自殺を減らすための政策をすべきっていう議論なら分かりますが…。自殺してた人が代わりに安楽死したところで、死ぬ人の数が増減する訳でもないし、自殺の多さと末期患者の安楽死の賛成/反対にどんな関係があるのか…
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nekosencho @Neko_Sencho 2016年1月9日
べつだん死にたくもない人が、まわりの圧力で死を選択せざるをえない状況に陥るのが問題なわけですよ。元気で動けて入院もしなくていい人ならともかく、入院してベッドの上だと家族からも医師からも逃れられませんからね。あと、三度目ですが人生の質を高める方向の医療の存在もある。死を選ぶ必要はないでしょう
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齶田荏苒 @jinse_akita 2016年1月9日
それも問題だと思います。それには反対してません。でも、苦しみもがかずに安らかに人生を終えたい人が、まわりの圧力(+法の強制)で、苦しんだ上での死を余儀なくされてることも、同じく問題だと思いますよ。入院してベッドの上だと家族からも医師からも逃れられませんからね。人生の質を高める方向の医療の存在も否定していません、それ以外の選択肢を奪われてるのでは…?と言ってるだけで
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