#SEALDs と親和性のある既存文化って、なんだろう?

私は、#SEALDs の台頭とは、もはや日本人や日本文化は国や行政からの補助遠所を抜きにしては成立しない、自立なんか不可能なんだ、という声が結集したからだと思っています。
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もはや日本の政治思想「一身独立一国独立」は成立しないことが明白になって来ているのに、政治家はまだそれを認めようとしない。特に#SEALDs に接近している政治家がそれを言わないのが何故だか興味あるところですが、それはともかく、
実は日本の「自立って無理じゃね?」は、バブル時代のメセナ文化に始まっているんじゃないかと思うのですよ。
バブルが崩壊して「企業は社会的責任を放棄するのか!」と批判する人が大勢いましたが、寄付があって当たり前であり、寄付がなければ成立しないという前提に立っています。
この姿勢って、バブル以前にも、ここまで声高に叫ばれていたでしょうか?
そしてサブカルはこのことに意見を言わないけど、アニメーターの薄給やスターをめざす歌手がどれだけの試練をくぐらなければいけないか、知らないわけではない。
現代日本に、#SEALDs に、「独立自尊」ってありえるのでしょうかね。

コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

「弱いもの」とどう向き合うのかが、これからのわたしたちの、日本社会の課題だろう。 社会的な弱者とどう向き合うのか。自分の中にある弱さとどう向き合うのか。 「面倒だから考えたくない」とごまかすことはもうできない段階まできてしまったと思う。自分自身に、倫理的に問いかけないといけない。

2015-10-23 18:45:24
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

鳥肌実や鬼畜系文化等を、ダダ的なものとして評価する感覚が日本のサブカルの標準的な在り方だったと思うんだけど、現状を見ると、結局彼らは「無意味」を貫徹する強さなんて持っていなくて、単なる「だらしない主体」でしかなかったことが分かる。 twitter.com/cracjp/status/…

2015-10-28 22:39:20
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

1970年代から、政治的なものや社会的なものから離脱していった日本のポップ文化=サブカルの最終帰着点が、政治にサブカルが利用され取り込まれていっている今の日本の現状だ。 社会構造から逃避する為に生み出されたサブカルしか知らないと、社会構造の中に人も文化もあることを相対化できない。

2015-10-29 00:38:00
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

すごく狭い話し方すると、 70年代のプレサブカル、80年代のオタクや新人類、90年代の別冊宝島系やサブカル社会学、ゼロ年代批評やネオアカ。 これらに通底していた「斜に構えた態度」が、いよいよ通用しなくなってきたということ。社会の経済基盤が不安定になるにつれて、サブカルは失速した。

2015-10-29 00:46:39
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

日本の「サブカル」は、社会的な経済基盤や政治状況が、相対的に安定している状態でその「サブ」性を謳歌した。「メイン」文化が経済的な豊かさと一般常識に支えられていたとき、どこまで「無意味」でレフトフィールドな表現に辿り着けるか実験を繰り返した。 サブカルは、自由で我儘な子供だった。

2015-10-29 00:58:10
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

2015年の日本で生きるぼくたちの生の在り方も、長い時間のスパンと社会構造の中にあるということだ。 日本のサブカルは、日本の子供たちの「ライナスの毛布」として機能してきたが、もうそれは「ライナスの毛布」の様に無意味なものではいられなくなった。鳥肌実が「意味」に飲み込まれた様に。

2015-10-29 01:03:34
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

社会からも歴史からも切り離された、物語や洋服やポップミュージック。20世紀の終わりに、鳥肌実やら椎名林檎やら、子供たちは軍国主義の意匠まで、歴史から切り離して弄んだ訳です。それから20年近く経って、そういう歴史からの切断が、ヘイトスピーチまで辿り着いた。これは潰すべきなんです。

2015-10-29 01:08:16
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

日本社会の病巣は、日本のポップ文化が、歴史や政治からの切断という形でしか形づくられてこなかったことに、原因のひとつがある。 新左翼の失敗以降、わたしたちはデタッチメントしっぱなしだったんだよ。 SEALDsのエポックさは、そういう日本文化のトラウマを軽やかに乗り越えているところ。

2015-10-29 01:17:09
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

人が、社会に違和感を持ちながらもその構造にギリギリ参加するための「心の支え」として抱えるために、歴史や政治から切り離されたサブカルはある意味有効だった。無意味でジャンクなものに、人は幼児的な愛着や安らぎを見いだす部分がある。 でも、やっぱり人は「無意味さ」にはとどまれないんだね。

2015-10-29 01:26:40
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

では、これからポップカルチャーはわたしたちにとってどういうものになるのか?何回も繰り返すけど、その雛形をSEALDsは提示していると思う。 歴史と文化を再接続していくしかないんです。修正主義的な歴史語りではなくて、わたしたちと歴史と文化の有機的なつながりを学ぶしかないんです。

2015-10-29 01:30:13
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

2015年の日本で、ラテンアメリカ文学を読むこと、日本のアイドルのライブに行くこと、アルゼンチンのデジタルクンビアを聴くこと、フランスのインディ映画を観ること。全て歴史へのリンク元。目の前のポップカルチャーたちは、全てリンク元なんだよ。歴史から切断するな。ノーモアサンプリング。

2015-10-29 01:37:20
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

でもホント、90年代の鬼畜系サブカル文化から諧謔や知性を全部抜き取って路上に放り出したのが、ヘイトスピーチやってる奴らだよな…。 無意味さや異常さを弄ぶことが如何に危険なことだったか、ぼくたちは反省しなくちゃいけないよ。 ダダは、一次大戦を切り抜けて生まれた芸術だったんだから。

2015-10-29 01:51:30
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

ピストルズが解散して、punk/new waveのうねりが世界中に燃え広がったように。 君が民主主義を実践しようと思うのなら、今この瞬間からだってできるんだぜ!と、ぼくらはSEALDsから投げ掛けられたのだ。 これから始まるのだ。 twitter.com/hahaguma/statu…

2015-10-29 17:17:01
本田由紀 @hahaguma

「SEALDsは来年の参院選で解散しようと思ってる」 学生メンバーが活動計画を発表|弁護士ドットコムニュース bengo4.com/internet/n_386… #bengo4topics @bengo4topicsさんから

2015-10-28 18:31:17
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

大スターや政治家が主役なんじゃない、わたしたち一人一人が主役であり、自分自身のアタマとことばで考え、語り合い表現することが大切だ、ということ。 SEALDsが人々に投げ掛けたものには、パンク・ニューウェーブムーブメントの最良の部分が隔世遺伝しているようにぼくには思えるよ。

2015-10-29 17:33:14
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

日本の文化圏で、「意味」の形骸化や無効化に加担した人間は、全員反省すべき。いまが反省できる最後のチャンス。 例えば鳥肌実は、いまの活動においても多分右翼思想を本気で信じてはいないと思う。でもそういう、「無意味」を自分たちが弄ぶことができるような感覚こそが、世の中を悪くするんだよ。

2015-10-28 22:45:37
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

思想や言論がプログレ化してたというか、SEALDsが出てきて、パンクが出てきたような状況変化があった。華麗なソロが弾けなくても、お前自身の言葉で語れ、と皆に語りかけた。 そして、ジョン・ライドンが実はフロイドやカンが好きだったような知性がSEALDsにはがっつりあるところがミソ。

2015-10-30 00:33:07
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

社会的矛盾はもう仕方のないことだと諦めてしまう世界観と、経済至上主義的な世界観と、自分だけは無傷で生き残りたいという世界観とがドッキングして、日本社会の標準的な世界観になってきていると思う。自分自身もそのことと無縁じゃない。 でも、この世界観が全面化した社会は、間違いなく終わる。

2015-10-23 20:05:42
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

なおかつ、2011年以降、日本社会は「フクシマ」の問題から目を背け続けている。その状況をスルーして、消費社会的な日常を無条件肯定するのは、やはりグロテスクだ。 わたしたちは、社会的な矛盾や暴力の問題をスルーしながら、消費社会・情報化社会を生きている。日常の幸せに閉じこもっている。

2015-10-23 18:56:41
コメカ(早春書店、TVOD) @comecaML

80年代以降の日本社会を精神的に支えていたのは、消費社会の中で、消費者的な主体として幸福な生活を追い求めることは間違いではない、という世界観だったと思う。 でも、残念ながらやはりこの世界観は間違っていた。主体性と倫理観をスルーした消費行為は、やはり世の中を悪くしてしまう。

2015-10-23 18:52:38

2015/10/31 7:24

Micro Llama Blog氏「ポップカルチャーと「私」の問題

替えの効かない「私」でありたい、という欲望は、現代日本においては、無意味に肥大化した自意識に捉われる無残な結果に人間を至らせることがほとんどである

村上春樹「羊をめぐる冒険」でも、黒服の秘書が主人公にチラッと言ってたな。