アンケート機能使ってノベルゲーム風の小説書いた。
『見えざる恐怖』 全ての始まりは私のりょうしんだった。ある日の朝、私は近所で見知らぬ男が鍵を落とすのを見かけた。私はすぐにそれを拾い、男性に声を掛け、手渡した。男は大事な鍵だったから助かったと礼を言い、頭を下げた。
2015-10-31 14:32:21それから丁度五日ほど経った頃だった。一人暮らしの私の部屋に封筒が届いた。中には数枚の写真が収められており、それは全て私の部屋の写真だった。この部屋に友人を招いたことはなく、そんな写真が存在することはあり得ないはずだった。
2015-10-31 14:32:35私はその不気味な写真にひどく恐怖した。それから毎日、帰宅すると同じように封筒がポストに入れられており中には部屋の写真が入っている。警察に相談しようかとも思ったが騒ぎを起こして両親に心配を掛けたくもなかった。
2015-10-31 14:32:51私の両親は私の一人暮らしに酷く反対していた。知人にストーカー被害者が居るなどと嘘を吐き私を怖がらせるようなことをするほどだった。 写真が送られてくるようになって四日後、私は近所で鍵を拾ってあげた男と偶然道ですれ違った。
2015-10-31 14:33:09男は笑い、先日はどうも、と会釈をした。私の中で、ある疑念が生まれた。あの男が私の部屋に忍び込んであのような写真を撮って送り付けているのではないか。私は恐ろしくなった。
2015-10-31 14:33:32その日も写真が届いた。そして今日は更に私の部屋のベッドの上に赤い文字で書かれたメモが置かれていた。メモにはこうあった。 「私はいつも見ている」 ついに私は耐えられなくなり、
2015-10-31 14:34:11A 警察に電話をした。
B 部屋に監視カメラを仕掛けた。
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その日も写真が届いた。そして今日は更に私の部屋のベッドの上に赤い文字で書かれたメモが置かれていた。メモにはこうあった。 「私はいつも見ている」 ついに私は耐えられなくなり、 B 部屋に監視カメラを仕掛けた。
2015-11-01 16:08:36実はこのカメラは昨日念の為に買っておいたものであったが、私は何か恐ろしい物を見てしまうような予感がして、それを設置できずにいた。しかし写真だけでなく妙なメモまで見せられたらもう怯えている場合ではない。何もしないでいる方がよほど恐ろしいではないか。
2015-11-01 16:08:51私は部屋全体が映るようにカメラを設置した。それから少しして部屋を出た私は、近くのファミレスとネットカフェで一日を過ごした。思えば、私は両親の忠告に従っておくべきだったのだ。両親の言うとおりにストーカー被害に遭って初めてその恐怖が解った。
2015-11-01 16:09:06カメラを設置してから丸一日経って、私は恐る恐る帰宅した。警戒心を高めながら部屋に入る。ポストにはいつもの様に写真の入った封筒が入れられていた。心臓の音が早鐘のようになる。徐ろに部屋に入ると、ベッドの上にはメモらしきものが置かれていた。
2015-11-01 16:09:18私は緊張に押しつぶされそうになりながらメモを見る。 「やっと会えたね」 その文字を見た時、静寂をチャイムの音が破る。私は思わず短い悲鳴を上げてしまった。その刹那ゆっくりと玄関のドアが解錠された音がする。私は恐怖心がピークに達し、その場に座り込んでしまった。ドアが開き、足音がする。
2015-11-01 16:09:50そして侵入者がついに私の視界に入る。 ――母親だった。 「全部……お母さん……だったの?」 私は全てを理解した。母が私を脅かして、一人暮らしをやめさせようとしていたのだ。全部、母がやったことだったのだ。
2015-11-01 16:10:32「やめてよ、こんな趣味の悪いいたずら!」 私は悲鳴のような怒号を飛ばした。すると母はキョトンとした顔で言う。 「留守電に入れておいたでしょう、今日こっちに来るって。何を怒ってるの?」 私には母が何を言っているか解らなかった。すぐに携帯電話を確認する。不在着信と留守電が入っていた。
2015-11-01 16:10:51「じゃあ……写真もメモもお母さんがやったんじゃないの……」 「何のこと……?」 私はハッとして仕掛けておいたカメラをPCに接続する。動画を再生すると私がカメラの位置を確認する姿が最初に映し出された。そしてその後には驚愕の光景が記録されていた。
2015-11-01 16:11:13その写真を印刷すると、封筒に入れ画面から消える。しばらくして部屋に戻ってくると、私はメモを取り出し赤いペンで何かを書きベッドに置いた。そして私はカメラの方を振り向き――やっと会えたね、口の動きはそう言ったように見えた。 「なに……これ」 私は母に全てを打ち明けた。
2015-11-01 16:11:41母は真剣な顔で私の話を聞き、最後に静かに言った。 「だから反対だったのよ。ストーカー被害者の知人は、実はあなたのことだったの。親切にした男から好意を持たれ、その男から酷いことをされたあなたはその事件に関する記憶をすっかり忘れてしまった。まるで人格そのものが変わったかのように」
2015-11-01 16:11:53