アクティブラーニングについて、予備校・塾経営者が語り合う!

アクティブラーニングについて、予備校・塾経営者が語り合います。
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mountain_hill @sarume_no_kimi

「学力中心」とは,「教え」の重視を意味し,「子ども中心」とは,「学び」の重視を意味する,ということ。 けれども,少なくとも理念的な次元では,協同学習やアクティブラーニングは,「学力」を高めるために「子ども」を主体に据えるという発想において,その両極よりも1つ上の次元にある。

2015-07-02 23:18:29
mountain_hill @sarume_no_kimi

まあ,アクティブラーニングを推進しようとしている研究者の方々も,決して講義は否定してない。というか,「講義は絶対に必要」というのが土台にあって,それと組み合わせてのAL,というのが基本線。それを単純化して「ALこそ正義!」みたいにやるのは,むしろALではない別の何かでは?

2015-07-02 23:34:21
山添玉基☆『ぐんぐん読める英語長文』発売中! @yamazoe_tamaki

予備校や塾でアクティブラーニングを導入することについては賛否両論あるかもしれないが、従来の一斉授業と並行して行う工夫ができれば効果はあるはずだ。特に自由英作文や小論文などには効果的だ。また、推薦入試やAO入試の志望理由書を作成するのも同様である。

2015-07-02 23:39:42
山添玉基☆『ぐんぐん読める英語長文』発売中! @yamazoe_tamaki

試験の形式が多様化し、求められる能力も多様化しているとすれば、それに対処する方法も多様化して然るべきである。「アクティブラーニング」という言葉に踊らされて一斉にそちらに傾くのではなく、それが効果的な場面で取り入れれば済むだけのこと。

2015-07-02 23:41:53
山添玉基☆『ぐんぐん読める英語長文』発売中! @yamazoe_tamaki

ただし!アクティブラーニング形式の授業は、教師の側が相当に入念な準備をし、その分野について深い知見を持っていないと運営が厳しいのも確かだ。何しろ生徒さんの側からどんな答や発言が出てくるかわからないのだから。それを一方的に否定して教師の安住できる枠内に押し込めては意味がない。

2015-07-02 23:48:04
山添玉基☆『ぐんぐん読める英語長文』発売中! @yamazoe_tamaki

その意味では、アクティブラーニング形式の授業は、教師の側にも向き不向きがあると言わざるを得ない。生徒さんの発言や解答を頭ごなしに否定してもダメだし、かといって論理的ないしは倫理的に問題があるものをそのまま受け入れるわけにもいかない。教師の側に柔軟に対処できる能力が求められる。

2015-07-02 23:50:35
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

山添先生のおっしゃる通りです。ALは「魔法」ではありません。むしろ入念な準備と膨大な背景知識と指導技術が必要な、ある意味「職人技」です。本気で導入するなら、AL実践者研修をかなりしっかりやらないと、ALもどきの「ゆかいなかつどう」で終わります。

2015-07-03 00:06:43
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

また、ALと相性のよしあしというのもあります。私の実践経験から言うと、いわゆる「正解」のない課題とはかなり相性がよく、正解が決まるものとは相性がよくないという印象です。また、アウトプットと相性がよく、基礎知識のインプットとは相性がよくない。

2015-07-03 00:09:58
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

まあ今の教育改革の流れは「知識軽視」なので、ALとは相性がいいのかもしれませんねえ

2015-07-03 00:10:54
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

忘れてた。ALの最大の克服ポイントは、指導時間。ゆとり以上に知識は減るはず。

2015-07-03 00:16:20
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

だって、一斉講義の方が時間あたりに提示できる情報量が圧倒的に多いもの。ALは受動的な学習形態全般を否定する傾向がかなり強いので、そのメリットも消去することになる。

2015-07-03 00:18:09
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

私はALに否定的ではありません。それどころかむしろ推進派。でも、あくまで前提は知識の導入法とセットで、という点。映像教材の進化、つまり「反転学習」の普及が、AL大規模導入の最大のポイントだろうと今のところは考えています。

2015-07-03 00:22:45
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

このあたりのことについては西川純研究室の論文にあたられればよいかも。時間あたりに学習者たちが「受けとる」総情報量を比較すれば、AL(ただし『学び合い』)の方が数倍になる。 twitter.com/elab_negi_chan…

2015-07-03 00:28:26
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

知識の導入段階でこそ『学び合い』は活きる。とくに社会科などで顕著。社会科で躓く子どもたちはまずそもそも教科書や問題に出てくる「単語」で躓いている。たとえば「鎌倉時代、守護は各地の治安を維持した」とあった時、躓いている子は「治安」「維持」で躓いている。

2015-07-03 00:32:13
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

ここで教師が一つひとつ丁寧に「治安」や「維持」という言葉について、躓いている子たちに分かる言葉で説明していけるだろうか。これは時間的に当然無理。そこで『学び合い』では、まず膨大な学習者同士の会話の中で、彼らのボキャブラリーのレベルが上がっていく。

2015-07-03 00:35:33
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

実際にうちの教室に来ている中学生で、この間理科で30点くらいの点数だった子がいきなり90点を超える点数をとったけれど、彼女はこの数ヶ月間でボキャブラリーのレベルが飛躍的に向上した。

2015-07-03 00:39:05
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

彼ら、彼女らに必要な知識とは、まずは知識を構成するための言語(単語)である場合が多い(50点以下の子はほぼこれが当てはまる)。けれど、理科や社会科の教員は、日常的にコミュニケーションが取れている彼らがそんなところで躓いているとはあまり思わない。自分自身もそうだった。

2015-07-03 00:42:02
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

「日本の領土の最北端は...」と言った時に、彼らの中では「日本のリョウドノサイホクタンでは...」と聴こえている。自分は「え、リョウドって何?」「サイホクタンって何のこと?」といったような子どもたち同士の会話を聴いた時にはじめて、彼らは言葉に躓いていることが分かった。

2015-07-03 00:48:01
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

twitter.com/elab_negi_chan… もちろんわざと「提示」という言葉を選んでいます。キャッチできるかどうかは別の話。そしてまさに提示の量をこそ気にしています。おそらく難関中受指導が私の指導観を作っていることとつながりが深いのです。

2015-07-03 00:42:25
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

イメージしている生徒像の違いから、見解の相違が生まれる。これは今後、うちの講座を展開していくうえでものすごく気をつけなければならないことだと思います。

2015-07-03 00:46:24
根岸大輔 ねぎし国語ラボ主宰 @elab_negi_chang

難関中受層を前提として指導論を組み立てていくと、どうしたって高学力層を「標準」と見てしまいがちなのです。これは意識しすぎても足りないくらい、私自身の大きな課題。

2015-07-03 00:48:09
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

高レベルの子たちに対する「提示」についても、実は『学び合い』はかなり有効。『学び合い』における「環境整備」という点だ。レベルの高い子たちは、自学自習する力も高い。情報収集能力、情報編集能力も高い。つまり、「知識を習得することができるもの」を彼らの周辺に置いておけばいい。

2015-07-03 00:53:26
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

それは、たとえば一台のパソコンであったり、あるいは教師用の指導書であったり。参考書や、教師が用意した手作りのプリントもよい。あるいは「自由に図書室を使ってもいいよ」という自由を与えることであったり。カーンアカデミーを子どもが使うPCのデスクトップに入れておく、なんてのも。

2015-07-03 00:56:30
杉山史哲 | 学校の組織開発 @symphonicity

果たして、能動的で能力の高い彼らに対し、専門性の高い教員が講義をすることと、あらゆる情報に自由にアクセスできる環境を与えてあげることを比較した時に、どちらがより多くの知識を提示できるのか、という問い。最初の数時間は教員1人の力が勝るかもしれない。だが学習集団が成熟したらどうだろう

2015-07-03 00:59:27