2015年10月31日

発電コスト、エネルギー政策関連まとめ (1)

2015年までの関連記事をまとめました。
9
▪️日本の電源構成の推移-HuffPostJapan(2015/12/22)

株式会社ニッセイ基礎研究所 経済研究部 研究員 薮内 哲

 あまり報道はされていないが、日本は世界第3位の地熱資源量(ポテンシャルは2300万kW以上)、また世界最大級の揚水発電(26GW=2600万kW)を有している。しかしながら、その利用率は全発電電力量において地熱で0.3%、莫大な建設費用がかかった揚水発電でさえ、設備利用率は3%というのが現状である。その背景には、原発推進といった国策があるのは言うまでもないだろう。
 欧米では、東電福島第一原発事故後、脱原発・再生エネルギー推進政策が進み、将来においても再生エネに高い目標値を設定している。ドイツにおいては、太陽光発電の設備費が低下し、一般家庭用電気料金の約半額以下になっているという。
 専門家によると、日本においても送電網の整備を行えば、太陽光や風力などの再生エネルギーで30%以上賄えるという。実際、環境省も2030年までに最大35%の再生エネを導入できるとの試算を公表したが、経産省が「技術的制約やコスト面の課題などが十分に考慮されてない」(宮沢洋一経産相)と切り捨てた。現在のところ、政府が掲げた再生エネの目標値は、2030年で22〜24%となっている。
 これらを考慮すると、日本がこのまま原発推進政策を続けていけば、将来、欧米は自前のエネルギーをもち、価格変動の影響を受けない燃料費ゼロの再生エネルギーで全電力量の約半分近くを賄っているのに対して、日本は核のゴミが更に増えるとともに、6〜7割を化石燃料に頼り燃料費を払い続けているという状況が予想され、世界の潮流から取り残されていくのが目に見えているのである。(詳細は、以下の⬇︎「そもそも総研」まとめや記事参照。)

◇ドイツの太陽光発電 固定価格と電気料金の推移

そもそも総研(2015/4/16放送):自然エネルギー財団 大林ミカ氏「ドイツでは2014年、30%近く自然エネルギーで賄っています」


▪️毎日新聞(2011/4/20)
<特集ワイド>「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケhttp://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/628.html

◇米国の「冷戦」戦略受け導入 政治主導で推進、議論尽くさず

 <ポダムとの関係は十分成熟したものになったので、具体的な協力申し出ができるのではないかと思う>

 早稲田大学の有馬哲夫教授(メディア研究)が05年、米ワシントン郊外の国立第2公文書館から発掘したCIA(米中央情報局)機密文書の一節である。終戦直後から60年代までに蓄積された474ページにわたるその文書には、日本に原子力事業が導入される過程が詳細に描かれていた。

 「ポダム」とは当時、読売新聞社社主で日本テレビ社長だった正力松太郎氏(1885~1969年)の暗号名。原子力委員会の初代委員長を務め、のちに「日本の原子力の父」と呼ばれる人物だ。

 「戦後、CIAは正力氏と協力して日本で原子力の平和利用キャンペーンを進めていきました。彼が政財界の有力者とのコネを持っていただけでなく、新聞やテレビを使って宣伝できたからです」。有馬教授はそう解説する。

 米国から日本への原子力導入の働きかけ。そこには米国の「政策転換があった」と言う。転換点はアイゼンハワー大統領が53年12月の国連総会で行った「原子力の平和利用」演説だった。ソ連との冷戦で優位に立つため、関連技術を他国に供与して自陣営に取り込む戦略だった。

 唯一の被爆国でもある日本が原子力を受け入れることの戦略的意味は、米国にとって大きかった。一方、正力氏にとっては「首相の座を狙うための政治キャンペーンでもあったことが機密文書から分かります」(有馬教授)。

 54年に日本初の原子力関連予算を要求したのは当時、改進党に所属していた中曽根康弘元首相らだった。予算が衆院を通過したのは、ビキニ環礁での米核実験で漁船員らが被ばくした「第五福竜丸事件」が明るみに出る約2週間前の3月4日。中曽根氏はギリギリの日程で原発関連予算を通す。中曽根氏は原子力関連法を次々に提案し、科学技術庁(現文部科学省)の初代長官に就任した正力氏とともに、原子力事業を推進した。

 だが、急速に原子力へと傾いていったことは、日本に禍根を残す。「その一つが事故の際の住民への賠償問題です。細部の議論を尽くさずに原発を導入してしまった」。有馬教授はそう指摘する。

 70年3月14日、日本初の商業用軽水炉として、日本原子力発電の敦賀1号機が大阪万博開幕に合わせて稼働し、万博会場への送電を開始した。正力氏はその前年に他界している。続いて新エネルギーとしての原子力に注目したのは、73年の第1次オイルショックと前後して資源外交を進めた田中角栄元首相だった。

 「田中角栄 封じられた資源戦略」(草思社)の著者でノンフィクション作家の山岡淳一郎氏は「オイルショックをきっかけに石油の限界性が強く意識されるようになりました。そして、高度成長以降、強気の電力需要予測に基づいて全国に原発が造られていった」と説明する。

 田中元首相は自民党幹事長だった69年、東京電力柏崎刈羽原発の建設誘致に動く。首相末期の74年6月には原発の立地支援のための交付金などを定めた電源3法を成立させた。「建設業界、電力業界、官僚、学会が右肩上がりの需要予測を利用して原発を推進した。『列島改造』という国土開発に原発が組み込まれた時代だったのです」

 さらに田中元首相は、米国頼みだったエネルギー政策を転換する。「田中氏は欧州の原子力大国フランスとのパイプを築き、ウラン資源を確保するとともに(プルトニウムを抽出する)再処理技術にも触手を伸ばそうとしました」。そのうえで山岡氏は「先見の明のあった田中氏であれば、そこで原子力だけではなくクリーンエネルギーにも翼を広げておけばよかったのですが……」と語る。70年代、2度のオイルショックを経て日本は原発一辺倒に突き進む。

…90年代初めのバブル崩壊以降の電力需要の低迷で、原発建設はスローダウンしていく。さらに90年代半ばに発電事業者の新規参入を認めた電力自由化で、原発は岐路にさしかかる。

 「通産省内でも『補助金漬けの原発は財政的に問題で電力自由化に逆行する』『特に金のかかる核燃料再処理事業をやめるべきだ』との議論が出てきた。05年ごろまでに再び原発継続の方向で固まったが、市場原理に基づけば原発は成り立たない。電力会社も本音ではやりたくないが、国策に従っているだけです」

 吉岡教授には、忘れられないエピソードがある。高速増殖原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ火災事故(95年)を受け、97年に科学技術庁が設置した高速増殖炉懇談会に委員として招かれた。

 「ところが、議論のさなかに自民党が存続方針を出してしまったのです。懇談会の結論もそれを追認した。われわれの議論は何だったのかと思いました」

 戦後、日本は米国から原発を導入し、オイルショックで公共事業として推進し、バブル崩壊後も政府の手厚い保護下に置いてきた。政府が計画を立て民間の電力会社が運営する「国策民営」(吉岡教授)の二元体制。それが、福島第1原発の事故対応でも混乱を招いているのではないか。

 政治に利用され続けた原子力。それは資源小国ニッポンの宿命だとしても、代償はあまりにも大きかった。https://archive.is/SxvS8


▪️"原子力ムラ"による政界工作

まとめ 『原発利権を追う』 ・今年1月から不定期更新がスタートした特集記事を集めてみました。政財官の癒着の構造、電気料金を原資とするパーティー券購入や、下請け建設会社から提供される裏金など、次々とその実態が明らかにされる一方では、再稼働への動きも着々とw・・ ・古い記事から読み進める方が、説得力も増してくるので、表示は時間順としておきます。 ・さて、このあと、どう展開して行くものやらw・・? 16156 pv 332 2 users 58

朝日新聞(2014/7/28) 画像②


▪️東電、海外に210億円蓄財

rima @rima_risamama

[2014/1/1の記事] 東電、海外に210億円蓄財 公的支援1兆円 裏で税逃れtokyo-np.co.jp/article/featur…「東京電力が海外の発電事業に投資して得た利益を、免税制度のあるオランダに蓄積し、日本で納税していないまま…」 pic.twitter.com/eqvNCSkbDY

2015-03-23 22:02:40
拡大
rima @rima_risamama

引用: 「投資利益の累積は少なくとも2億ドル(約210億円)。東電は、福島第一原発の事故後の経営危機で国から1兆円の支援を受け、実質国有化されながら、震災後も事実上の課税回避を続けていたことになる」 「会計検査院は蓄積した利益の有効活用を東電側に要求した」←その後の追跡は?

2015-03-23 22:06:41
rima @rima_risamama

引用: 「東電担当者は「多額の税金が投入されていることは、十分認識している。国民負担最小化をはかる観点から、海外投資子会社の内部留保の有効活用は引き続き検討したい」としている。」←電気料金は上がり続け、国民負担は増すばかりだけど?(-_-#

2015-03-23 22:09:36

関連記事&まとめ(時間順)

▪️週プレ(2011/9/19) https://archive.is/OkVxw
総額269億円のムダ。東電・電気料金水増しの要“普及開発関係費”とは?

▪️日経(2013/6/19):世界3位の地熱資源大国 「温泉発電」で脱・宝の持ち腐れ http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1200E_S3A610C1000000/
「環太平洋火山帯に位置する日本は、発電ポテンシャル(能力)が2300万kW以上と、米国、インドネシアに次ぐ膨大な地熱資源量を誇る。ところが、地熱発電所として有望な地域が国立公園などの中にあることによる規制や、付近の温泉地で温泉が枯渇するのではといった懸念や反対運動など様々な課題があった。政府が昨年(2012年)のFIT開始までほとんど地熱発電の普及促進施策を行なってこなかったことも影響を及ぼしている。」
「出力が小さい分、リターンも少額になるが、天候に左右されない地熱発電では太陽光や風力より安定した売電収入を期待できる。世界で第3位のポテンシャルを持つ日本が、地熱エネルギーをもっと活用しない手はない。温泉発電は日本が地熱大国を目指す第一歩として最適だろう。https://archive.is/hXVUl

地熱資源量と地熱発電設備容量の上位8カ国の比較。

円の大きさは設備容量を資源量で割った値、つまり地熱資源の活用度合いを示す(出典:日経BPクリーンテック研究会資料などを基にテクノアソシエーツが作成)

まとめ 2014/7/12 大島堅一氏講演会 「原発の本当のコスト 原子力発電が電気代を高くする」@静岡 ※ツイキャス視聴ツイートまとめです ※原発を即ゼロにしたら?電気代はより安くなる! ★講演会 「原発の本当のコスト 原子力発電が電気代を高くする」  講師:大島堅一立命館大学教授  日時 2014年7月12日(土)14時 00分~16時30分  (13時30分開場)  場所 静岡労政会館ホール  (静岡市葵区黒金町5−1 JR静岡駅北 口徒歩10分) 2351 pv 105 2 users 2
残りを読む(550)

コメント

じげん (目には目を埴輪には埴輪を) @jigen_the3 2015年10月31日
なぜ反原発界隈ってのはこうも不都合な事実から目を背け続け不勉強なのか全く理解できない。欧州がある程度の自然エネルギーを導入できている理由は、陸続きの膨大な電力ネットワークを利用し、時差をも利用し電力を融通できるからであり、また現在のところ国内での地熱発電においてはコスト的に大規模化が難しく、また環境に対する影響が大きいという問題が解決できていないし、水力による揚力発電はベース電力による日中と夜間の発電量の格差を利用するものであり、ベース電力による原発が停止している現在そのメリットは小さい。
6
minkkanjinno @minkkanjinno1 2015年11月1日
「揚水発電(26GW=2600万kW;100万kWの原発で約26基分)」水力発電と揚水発電の区別が出来てない上にWとWhの違いも分からない人の語るエネルギーって。
5
rima @rima_risamama 2015年11月1日
まとめを更新しました。仕事率と仕事量の部分で間違ってました💦 原発何基分という表現は誤りなので訂正しました(・_・;
0
BIRD @BIRD_448 2015年11月1日
地熱発電は、次々新しく井戸掘っていかないと発電量が確保できない風なのが欠点と聞いた。
0
あーる・ヤマモト @aaru_yamamoto 2015年11月1日
原発が危険云々言う人間が地熱を推す理由が分からない。コストを安く上げようとすれば、火山に隣接せざるを得ない上に、事故れば地下の毒ガスがあたりに溢れる恐れがあるのに。
3
rima @rima_risamama 2015年11月1日
aaru_yamamoto .@aaru_yamamoto 地熱や揚水発電は原発推進の陰で埋もれていたエネルギー資源という意味で述べています。国はベースロード電源で主流である天然ガスを除外。これも妙な話https://twitter.com/risa_mama117/status/598142512394469376?s=17 pic.twitter.com/3UAfo5KZL1
0
BIRD @BIRD_448 2015年11月1日
南関東ガス田は相当な埋蔵量なのだが、残念なことに地盤沈下するから掘れないのよね…
1
Hornet @one_hornet 2015年11月5日
地熱や揚水のコストに事故時の賠償額を加えないのはアンフェアじゃないの?地熱なんて事故ったら周辺区域が半永久的に立ち入り禁止だろ。
2
でき🌂 @dekijp 2015年11月5日
風力発電の話ですが、欧州は西岸海洋性気候であり偏西風の影響を受ける、日本は温暖湿潤気候であり季節風の影響を受ける。欧州は偏西風により年間を通して安定した風を受け、日本は季節風により、季節毎に風の強さが大きく変わる。秋には台風など風力発電を壊すほど風が強く吹く事が毎年発生する。梅雨では前線が停滞するなど、風がほとんど吹かなくなってしまう。なので、欧州と日本を比較すると、風力発電は厳しいです。
2
でき🌂 @dekijp 2015年11月5日
太陽光発電も同様に、欧州は西岸海洋性気候で「雨量は温帯の中ではやや少なめだが、年較差が少なく安定している。」雨量が少なめ=雨の日は少ない。日本は温暖湿潤気候で雨量が多い=雨の日が多い。そして、梅雨の季節は、前線が停滞するほど風が吹かないため風力発電はほとんど動かず、雨も多い為太陽光発電もできない。
2
rima @rima_risamama 2015年11月6日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年11月6日
まとめを更新しました。過去の記事を追加しました。@fvjmac 冒頭にTWを使わせていただきました。問題がありましたらご連絡ください。
0
rima @rima_risamama 2015年11月8日
まとめを更新しました。毎日新聞(2011/4/20)「日本の原子力、戦後史のツケ」の記事を追加しました。
0
rima @rima_risamama 2015年11月21日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年11月22日
まとめを更新しました。東洋経済の記事(11/22)を追加しました。
0
rima @rima_risamama 2015年11月29日
まとめを更新しました。@sora9760 ツイートを使わせていただきました。問題がありましたらご連絡ください。
0
rima @rima_risamama 2015年12月4日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年12月4日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年12月7日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年12月13日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年12月14日
まとめを更新しました。過去の記事「中部電力、政界に裏金2.5億円」を追加しました。@fvjmac ツイートを使わせていただきましたm(_ _)m
0
rima @rima_risamama 2015年12月16日
まとめを更新しました。@uchida_kawasaki ツイートを使わせていただきました。問題がありましたらご連絡ください。
0
rima @rima_risamama 2015年12月20日
まとめを更新しました。
0
rima @rima_risamama 2015年12月22日
まとめを更新しました。再生エネの比率をもっと増やさないと、COP21「パリ協定」の合意内容に近づかないね。>
0
rima @rima_risamama 2016年1月8日
まとめを更新しました。電力の小売り自由化についての記事を別途にまとめました。>
0
rima @rima_risamama 2016年1月19日
まとめを更新しました。長くなったので、2015/12/30からの記事は「まとめ (2):http://togetter.com/li/927470」に分割しました。>
0
next wenergy @nextworker 2016年2月23日
北海道電力の京極発電所(揚水)は、積極的に再生可能エネルギーの出力変動を吸収する目的で使用するようですね。 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1511/09/news024.html 今後、他電力の揚水発電所も稼働率が上がっていくのは自然な流れでしょう。
0
rima @rima_risamama 2016年5月12日
まとめを更新しました。「原発マネー」関連の記事を一部、別途に移しました。
0