林さんと論理学その2

「A以下は無視できる」時「A以上は無視できない」か?
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toumei-unicorn @monstar81053

論文や勧告文を独自解釈してもいいと思っているような准教授は当然学生の論文指導ができないのです。自分の解釈が入っている時点でそれはその文章の趣旨ではなくなるので。 twitter.com/SciCom_hayashi…

2015-11-01 00:58:33
toumei-unicorn @monstar81053

30μSv/y~1mSvを「無視してはいけない」にするのは独自解釈ですよ。 twitter.com/SciCom_hayashi…

2015-11-01 01:14:44
toumei-unicorn @monstar81053

必要な数字の2ケタ下を無視しているだけですよ。 twitter.com/SciCom_hayashi…

2015-11-01 18:18:51
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi @monstar81053 「A以下は無視できる」という文章は、「A以上」については「無視できるともできないとも言ってない」が正解です。「A以上は無視できない」とは必ずしもなりません。

2015-11-01 01:26:51

日常会話ならともかく、学問においては厳密な言葉遣いをするので「A以下なら無視できる」は、必ずしも「A以上は無視できない」を意味しません。

「A以上については無視できるとも無視できないとも言ってない/わからない」が、正解です。

例えば、毎日、レモン三個食べる実験をして、体に悪影響がないことがわかったとします。
この時、「研究の結果、レモン三個までなら人体への悪影響は無視できることがわかった」と書きます。

これは四個なら害がある、を意味しません。とは限りません。四個も無害かもしれない、もしかしたら十個でも無害かもしれない。ただ、それは実験してないからわからない。

はっきり言えるのは、三個までは害がない、というわけですね。


また「無視できる」でない時、必ず「無視できない」かというと、必ずしもそうではありません。

「ほぼ無視できる」「多分無視できる」「無視できない可能性が考えられる」「確実に無視できない」などなど、いろいろな場合が考えられるわけです。

そうしたところをすっ飛ばして、「A以下なら無視できる」を、「A以上は無視できない」と読み替えるのは、厳密性を求める学問の世界では、ありえない話といえるでしょう。

重要なのは文脈であって、「無視できる」と言った人が、何についてどのように無視できると言ったのかを、元の発言、文章に当たって検証すればよいわけです。


その1は、こちら。

まとめ 林さんと論理学 「AならB」と「AでなければBでない」の違いについて。 2413 pv 5 2 users