村上春樹さんの自伝本「職業としての小説家」を読んで。
- kazuhiroobata16
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(1)村上春樹さんの自伝本「職業としての小説家」を読んだ感想をここに書きおろす。読了後、最も印象に残ったというか、全体を通して一貫した感触といった方が適切かもしれませんが、感じたこととして、村上さんが自身の感性を、小説家となった初期の頃から現在まで大切に温め続けていることである。
2015-11-01 11:59:05(2)一流の仕事をする人によく共通すると思われますが、村上春樹さんも含めて一流の方は、他から何を言われようと自分のポリシーや感性を最も大切にする。それは言葉で言うほど簡単なことではない。周囲の多くから批難や批判されれば、どんな人だって心がおれそうになる。そんな逆風をうまく調和して
2015-11-01 12:06:27(3)していくことで、あるいはバランスをとっていきながらなんとか自分を貫いていく。そんな姿勢がどうやら一流となるための必要条件なのかもしれない。そして、徹底的に努力をしている。そんな生き方が自伝本を通して、僕が最も感じたことである。特にフィジカルと精神性との関係について書かれた
2015-11-01 12:11:52(4)センテンスは興味深かった。村上さんは小説家となって今日まで30年余り、ほぼ毎日約1時間のランニングを続けておられるという。本人としてはほとんど苦にしておらず、そのことが健康に繋がるし、有酸素運動による脳内の海馬ネットワーク、シプナスが強化され、小説を書くうえでも、深い思考に
2015-11-01 12:15:22(5)連結してくのだとおっしゃっている。ある一定時間歩くというのは脳内のデフォルトネットワークを刺激してくれるし(無意識の思考を整理してくれる)、有酸素運動は脳神経のシプナスを強化してくれる。そんなフィジカルの継続的な鍛錬もまた本職とした仕事を有効に押し上げてくれのだろう。
2015-11-01 12:19:03(6)今回の自伝本により、日本国内ではほとんどメディアに登場しない村上春樹さんの小説家としての歴史や自負、人生観などがぎっしり詰まった一冊でした。僕自身にとっても良い刺激を受けることができたので、本当に良い読書体験でした。
2015-11-01 12:22:20