10周年のSPコンテンツ!
45
リンク www.shinchosha.co.jp ミシェル・フーコー 田村俶『監獄の誕生―監視と処罰 ―』|新潮社 今日の監獄は、いかなる歴史的・社会的背景のなかに生れ、変遷をとげてきたか。国家権力の集中機構としての監獄を考古学的手法に捉え、その本質と特長を摘出する。
yusuke miyazaki @parages
授業での質問。フーコーに言わせれば近代のディシプリン権力の要点を完璧に説明しているパノプティコン型監獄。かくも画期的なのにベンサムの案自体は実現しなかったし、後世でもそれほど建設されず定着もしなかったのは、なぜなのかと尋ねられた。なぜなんだろう(知っている方教えて下さい…)
yusuke miyazaki @parages
(まあ、推測するに、現実には建設コストが非常にかかったからとか、それに見合うほど効果もなかったから、とかなんでしょうか。いまは監視カメラが発達しているので、もう建てられることはないでしょうが……)
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
この点に限らず『監獄の誕生』は重要な「なぜ」に答えていません。例えば18世紀あれだけ盛んに論じられた刑法の改革案がなぜ採用されず、罰金・監獄・死刑だけが採用されるに至ったのか、その理由の説明は全くない。 twitter.com/parages/status…
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion 重要な「なぜ」に答えていないというのはその通り。フーコーは「歴史」を因果的系列で理解したり説明したりすることに非常に警戒しいてた。なぜ、見せしめ的な古典的権力から不可視化するディシプリン権力に移行したのかもよく質問されるけれど、同様に答えがないよね。
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
フーコーは「いかにして」権力のエコノミーが変化してきたのかを描きだすことに専心しているのであって、「なぜ」そうなったのかは特に説明する気がないし、その説明はあり得たにしても恣意的なものであらざるを得ないと考えていたと思います。 twitter.com/parages/status…
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
だから宮崎くんがここであげた理由もその一つでしょうし、それ以外にも理由は無数にあるとあうことになると思います。むしろ「なぜ」を説明するとどうしても事態を単純化することになる。フーコーはそれに警戒していると思います。 twitter.com/parages/status…
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion ただ、パノプティコン型の監獄が定着しなかったことについては、フーコーとは関係なく、たんに監獄史や建築史の観点から、何か「ベタな」理由が定説としてあるのかな、とも思ったので呟いてみたんだ。ただ、それも、決定的な理由ではありえないんだろうけどね。。
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
確か第二部の最後で、18世紀末、刑法は三つの選択肢を持っていた、残酷刑・多様な改革案・監獄だ、だかなぜが三つ目が採用された、と、フーコーは問題提起もしています。なのに、それに答えてないんですね。 twitter.com/parages/status…
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
『監獄の誕生』って第三部の規律訓練の話が分かりやすいもんだから、みんなあの話ばっかりしてたけど、ずいぶん答えられてない、探求されてない問題が残ってるんだよね。 twitter.com/parages/status…
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
@parages 因みに萱野さんの名言があって、規律訓練の話なんて、別にフーコーに言われなくてもちょっと考えれば分かる、と笑。
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion まあ、萱野さんの場合、まさに規律訓練の世界で生きてきた人だから(苦笑)。彼の出身の岡崎市は徹底した管理教育だったらしいよ。
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
@parages 同じようなことがフーコーにも言えるよね。とにかく理性の国フランスが息苦しかったわけでしょ。
ないでんかず @naidenkazu
フーコーがドゥルーズがと言うより國分がって話が聞きたいな。リアルな國分さんの発信を → "@lethal_notion: 『監獄の誕生』って第三部の規律訓練の話が分かりやすいもんだから、みんなあの話ばっかりしてたけど twitter.com/parages/status…"
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
ありがとうございます。拙著『ドゥルーズの哲学原理』最終章ではフーコーとドゥルーズを論じつつ、現代の高速道路から戦前のおぞましい「無ライ県運動」まで、両者の概念を様々な論点につなげる作業を行っております。参照していただければ幸いです。 twitter.com/naidenkazu/sta…
以下、暫しベンサムの話へ分岐
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
フーコーが序文で引いてるマイナー文献を調べてたら、戦前に日本の法務官僚が自分たちで読むためにそれを翻訳していたってことがあった。勉強熱心だなって思ったんだけど、ベンサムのことも19世紀にどこかの官僚が勉強してたかもしれんよね。 twitter.com/parages/status…
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion へえ、そうなんだ! ベンサムが功利主義の哲学者っていうのは誰でも知ってるけど、肝心の著作自体やその仕事の広がりは実はあまり紹介されていない印象。前に「動物の権利」の擁護者として引用される著作を調べたときも抄訳しかなく、肝心な箇所が訳されてなかった。
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
@parages いわゆる専門的倫理学では功利主義って現代ではすごく洗練されて発達してるよね。そのあたりの専門家のあいだでは読まれてるかもしれんけど、一般にはあまり読まないよね。
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion いま改めて検索してみたら、確かにベンサムって日本語訳はいろいろあるみたいなんだけど、ほとんど戦前の翻訳(!)で、もう使い物にならない(苦笑)。こんなに有名な哲学者なのに、なぜ戦後はほとんど誰も訳してないんだろう。不思議です。
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
@parages ごめん、書き方が悪かった。法務官僚云々はベンサムの著作ではないです。でも、研究者しか読まないような文献でした。
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion いや、誤解はないと思うよ。実際、戦前にベンサムの著作を訳してたのも法務官僚かそれに類する人々だったみたい。なんでこんなに明治期に訳されていたのか。凄いよね。ci.nii.ac.jp/books/search?a…
KoichiroKOKUBUN國分功一郎 @lethal_notion
@parages そうか、ありがとう。それにしてもこのリストみるとすごいね。
yusuke miyazaki @parages
@lethal_notion そういや、ロンドン大のベンサムが自分の遺志で残したというミイラ像はみた? なんかいろいろ曰く付きらしいし、サンデルも例の講義でネタにしてたけど、イギリスにいるあいだにぜひ!en.wikipedia.org/wiki/Jeremy_Be…
ナカニシヤ出版の人 @NakanishiyaSh
「若手によるベンサムの翻訳…ベンサムの主要著作(『釈義批評』、『統治論断片』、『道徳と立法の諸原理序説』、『法一般論』、『高利の擁護』『パノプティコン』、『存在論・フィクション論』)の翻訳作業が進行中」との情報も掲載されています。 →nakanishiya.co.jp/files/97847795…
残りを読む(165)

コメント

和哉 @MaxiRem 2015年11月5日
リアルタイムで見てたが、俺のTLで追い切れなかった部分もあったので。
Kanorin_EX @ant_onion 2015年11月5日
あー、こんな面白そうな討論がされてたのか…。
schizoophrenie @schizoophrenie 2015年11月6日
昔の人文系ツイッターってこういう面白い議論が頻繁にあったよね(遠い目)。
野章 @noakira 2015年11月7日
なるほど、さっぱりわかりません >>
@shira_shira_9 2015年11月8日
フーコー読まないと。。。
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする