三国志のこぶた

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【三国志のこぶた01】 ここはとあるとっても裕福な国です。ここの主は霊帝でしたが… 霊帝「ああつらいつらい…」 魯粛「どうしたんですか、霊帝」 霊帝「どうしたもこうしたも、わが国が北からの狼によって狙われてるんだ。なのに私ときたら病気で…ああつらい…」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた02】 魯粛「それはそれはおいたわしや…」 霊帝「なあ、魯粛かあさんや、我が国の財産をおまえに預けるから、北の狼から守ってはくれないか」 魯粛「わ、わかりました。では、私が信頼する三人の子どもに分散してまもるようにいたしましょう」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた03】 霊帝「た、たのむぞ…（ガクッ）」 魯粛「あ、あんたああああっ！」 こうして霊帝の意志を継いだ魯粛母さんは、三人の子どもを集めました。 魯粛「というわけで、お前たちにこの財産を北の董卓から守ってもらいたい」 孫策・周瑜・孫権「はい、母上」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた04】 孫策「ワシは守りは好かん。最低限の防御で、攻撃に打って出て狼を倒してやる！」 周瑜「私は陸上より水戦の方が得意だ。大船を作って、そこに財産を保管しよう」 孫権「私は、守りを重視して、堅牢な城を作り、そこに財産を保管しよう」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた05】 魯粛「まあ、全部をまもりきれるとは思わん。蔵の２つまでなら董卓にくれてやろう。一番肝心なものは3つのうちのあそこに…」 こうして、孫策・周瑜・孫権の根拠地づくりがはじまりました。 一方そのころ… 董卓「むははは！霊帝の奴死におったわ！」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた06】 董卓「この国の財産は、ぜーんぶ俺様がいただいちゃうもんね〜」 曹操「そうはさせるか！」 董卓「なんだおめえは」 曹操「くらえ！反董卓連合ぐーん！」 董卓「うわあ…」 こうして曹操が時間稼ぎしている間に、孫策らの城作りは順調に進みました。 #童話de三国志

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【三国志のこぶた07】 孫策「よし出来た！」 孫策が作った城は、藁で作った簡易なもの。董卓軍がやってきたら、すぐに討ってでられるようにしていました。 孫策「これで董卓の野郎を待ち受けるぜ！」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた08】 周瑜「私のも完成したぞ」 周瑜が作った城は、河に浮かぶ大きな船。中にはたくさんの兵士が積めるし、いざとなったら移動して難を逃れることもできます。 周瑜「ふふふ、この私の天の才に董卓など秒殺よ…」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた09】 孫権「ううむ…」 孫権が頑丈な城を作ろうと頑張っていましたが、いかんせん、石組みから始めているので時間がかかります。孫策、周瑜が準備を終えたのに対し、孫権はまだ城が完成していません。 孫権「あせるな！ともかく頑丈な城を作るのだ！」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた10】 董卓が曹操の作った反董卓連合軍をかるーく蹴散らしたあと、魯粛があずかっているお宝を目指し進撃してきました。 董卓「なんだ、あの藁葺き屋根の城は。あんなもの、おい、そこの仙人！」 于吉「へえ」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた11】 董卓「おまえ、大風を吹かせて、あれを吹きとばせ」 于吉「おまかせください。うりょおー、風よ～、ふけ〜い」 突然大きな風が巻き起こります。 孫策「うわ、なんだなんだ…」 孫策が作った藁の城は簡単に吹き飛ばされてしまいました。 #童話de三国志

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【三国志のこぶた12】 孫策「しまった、これじゃあ攻撃どころではないっ…」 董卓「うはははは〜！それ、一気に攻め落とせ〜」 董卓軍の攻撃になすすべもなく孫策は討たれ、財宝を取られてしまいました。 #童話de三国志

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【三国志のこぶた13】 続いて董卓は周瑜が待つ長江に到着。 董卓「ふん、船か。あんなもの、おい、そこの孔明！」 孔明「はい」 董卓「あの船を焼き払え！」 孔明「その作戦を進言するのは私の役…」 董卓「いいからやれ」 孔明「いいんですか？お宝燃えちゃいますよ？」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた14】 董卓「いいんだよ。孫策のところにあったお宝は碌なもんじゃなかったんでな。魯粛のことだ、多分、火をつけりゃあっという間に広がる木の船なんかに高いモンなど置かせないだろう」 孔明「金目の話になると聡明になりますな、アンタは」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた15】 周瑜「おのれ、孔明…ぐはっ…」 孔明に火を放たれ、悔しさのあまり喀血して斃れた周瑜。 董卓「さて、本命の城を落とすとするかの」 董卓は孫権が作っている城を目指します。 #童話de三国志

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【三国志のこぶた16】 孫権「なんと、孫策兄さん、周瑜殿があっという間にやられてしまっただと！」 魯粛「うむ、あとはお前が頼りだ」 孫権「わかったよ、母さん。孫策兄さんと周瑜殿はあまり時間稼ぎにならなかったけど、曹操殿のおかげで城が完成いたしました」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた17】 董卓「ううむ、さすがに堅牢な城を作ったか。ちょっとやそっとでは壊せそうもないな」 董卓は試しに、于吉に雨風雷を降らせてみたり、孔明に大砲をぶっ放させてみたりしましたが、孫権の作った堅牢な城はビクともしません。 #童話de三国志

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【三国志のこぶた18】 孫権「やい、この狼、いや豚野郎！この城が落とせるものなら落としてみろ！」 董卓「なにおう、こちらにはこの男がいるでなあ、出てこい！呂布奉先！」 呂布「うおおお！やい孫権！貴様に恨みはないが城は落とさせてもらうぞ。覚悟！」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた19】 呂布は赤兎馬にまたがり、えらい勢いで突っ込んできました。 孫策「やれ」 孫策の城からぐつぐつ煮えたぎったお湯が降り注がれました。 呂布「あちちちち！おい、お湯作戦はこの物語の最後だろ！いまここで出して収集がつくのか？」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた20】 孫策「うるさい！攻めてくる方が豚では、物語が収集つくはずがないだろうが！」 呂布「くそう…」 大やけどを負った呂布はほうほうの体で逃げ帰ります。 董卓「ううむ、これ以上好き勝手にはさせんぞ」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた21】 魯粛「どうやら董卓を追い払うことはできたようだね」 孫権「いいえ、まだです。狼ならぬ董卓の豚野郎は、まだまだ諦めてはいません」 魯粛「では、どうする？」 孫権「市場を開いて、奴をおびき寄せましょう」 魯粛「ほほう…」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた22】 孫権「さあさあ、董卓の脅威がなくなったぞ。これからバザーを開いてお祭りだ〜」 孫権により城外に市が立てられました。多くの人々が集まり大賑わい。その様子を知った董卓は 董卓「しめしめ、奴め、俺が退散したと思ってるな…」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた23】 董卓は一気に孫権を倒そうと、攻めてきました。しかし、孫権はその備えをしていました。 孫権「それっ！董卓を捕らえろ！」 孫権は、用意してあった樽に董卓を押し込んで、董卓を捕らえることに成功しました。 董卓「しまった…」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた24】 こうして、孫策・周瑜という尊い犠牲をはらったものの、孫権は無事に魯粛から預かった財宝を守りぬくことが出来ました。捉えられた董卓は、南蛮に送られ、兀突骨にいいように料理されたとか。 魯粛「やはり、守らせるなら孫権が一番だな…」 #童話de三国志

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【三国志のこぶた25】 このお話は、遠く海を超えイギリスまで伝わり、「三匹のこぶた」の物語へと変化し、今日まで親しまれるようになったとか、ならなかったとか。 めでたくもあり、めでたくもなし。 #童話de三国志