大宮vs長崎 長崎の攻め筋と機能しなかった理由について

まとめておいたのでどーぞ
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大宮vs長崎の長崎の攻め筋。大宮の守備は(正しく機能しているかはさておき)ゾーンディフェンスなので、ボールを中心としたポジショニングを取る。基本は中央を閉め、ボールがサイドにある時はボールサイドに寄って守備をする。そのために大外にはスペースが生じるが、そこは最初から捨てている

2015-11-02 19:42:40
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長崎はこの大宮の442ゾーンを攻略するために、541→415のミシャ式を選択。6番の前田悠佑が最終ラインに落ちて右CBとなり4バックを形成。左CBは髙杉亮太。3番のチョ・ミヌと17番の古部健太がそれぞれ左右のSBの位置に入る

2015-11-02 19:42:44
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長崎は最終ラインから左→右の斜め前へのサイドチェンジで大宮の442を攻略しようとした。理由は3つ。「大宮の2トップ、ムルジャと家長の守備貢献度が低いので、最終ラインでのポゼッションは容易だった」「大屋はスピードが無い」「ゾーンディフェンスの弱点である大外からボールを運びたかった」

2015-11-02 19:42:57
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前半4分。試合序盤からミシャ式でボールを前進させようと試みる長崎。このように6番の前田悠佑が右CBに落ちて4バックを形成 pic.twitter.com/BmrERfrzM3

2015-11-02 19:43:53
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前半16分。右CBから左CB髙杉亮太へボールが渡る。ここで高杉は1度2度と右サイドをチラ見して、溜めて溜めて溜めてサイドチェンジ。幾ら大宮がボールサイドに絞ってるといっても、蹴るタイミングがバレバレで余裕でスライドが間に合ってしまう pic.twitter.com/fzJ4hmCCJr

2015-11-02 19:44:52
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前半24分。左CBの高杉がボールを受け、左足でサイドチェンジ。高杉は右利きで、左足の精度は当然劣る。先程より大宮が奥のサイドに寄っているので手前にはスペースがあるはずだが、ふんわりと滞空時間の長いボールでは余裕でスライドが間に合う pic.twitter.com/eLHVf64kcZ

2015-11-02 19:46:18
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城福監督「長崎は今のようなサイドチェンジを通したいんですけども…ちょっとこう寸足らずなパスなのと、もう1つは、このサイドチェンジ(大宮が)読んでますよね」

2015-11-02 19:46:43
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前半35分。大宮の2トップの守備が緩いので、1ボランチの井上裕大に簡単にボールが入る。ここで井上は右前方を確認したが、彼も右利き。左足で長いボールが蹴れずに結局右SBの古部にショートパスを通したのみで終わる pic.twitter.com/COadAHdWeX

2015-11-02 19:47:50
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ここから解る通り、「左利きの選手の不在」「低く早い、精度の高いボールを蹴れる選手の不在」「蹴るタイミングの不一致」「視線で読まれた」「長崎の左サイドへ大宮の守備を寄せる工夫の無さ」「そのために狭いスペースで受けられる選手の不在」。この辺が長崎の攻め筋が機能しなかった理由となる

2015-11-02 19:48:21
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城福監督「長崎は1度中盤にボールが入れば、大宮のディフェンスは(中央に)絞らざるを得ない(それによって大外にスペースが生じる)んですけども、中にボールが入らないんですよね。最終ラインからのサイドチェンジってのは中々やはり通らせてくれないですよね」

2015-11-02 19:48:35
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ただ、高木監督もそれは解っているので、リスクを掛けるべき場面の攻め筋は用意していた。右サイドで張っとけ要員となっていた15番の岸田翔平を中に絞らせて大屋を釣り、空いたサイドのスペースに右SB古部が吶喊してくる6トップ飽和攻撃。古部は元々541の右CBなので当然リスクは高い

2015-11-02 19:48:49
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前半41分。奥に左SBチョ、中央に左CB高杉、手前に右CB前田。3人がワイドに広がることで右SB古部を押し出す。1ボランチ井上の隣に梶川が降りてきてボールを古部に展開。その前を走るのが岸田。ここからのアーリーで惜しいシュートまで pic.twitter.com/pBT1CqwjD5

2015-11-02 19:49:56
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前半35分過ぎぐらいから2,3度6トップによる飽和攻撃を狙ったけれど、得点までは至らずハーフタイムへ。そして後半開始早々にチョが得点機会阻止で退場して用意していた策は瓦解、という流れ。高木監督は勝つための策はしっかり用意していたけど、選手のクオリティに泣かされた

2015-11-02 19:50:04
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最終ラインからのサイドチェンジを狙う場面が多かった高杉。高杉は左足の精度にも問題あるけど、とにかく溜め過ぎ。「出すぞ出すぞ出すぞ出すぞ出したーッ!」って感じでチラチラ視線送りながら蹴るから、幾らボールの無いサイドを捨ててるといってもあれではスライド間に合う。相手も馬鹿じゃないから

2015-11-02 19:52:09
@GP_02A

なお、「高杉は何も左足でフィード蹴らなくても、得意な右足で蹴ればいいじゃない」という意見があるかもしれないけど、左CBが右足で右サイドにサイドチェンジ蹴ろうと思ったら体を開く必要がある。体を開いた時点で右に展開するのがバレバレなのでスライドされてしまい、効果がない

2015-11-02 20:35:21
@GP_02A

さっきの話の続きだけど、右サイドに張っていた岸田は、こうして大屋と駆け引きをずっと繰り返していた事をお伝えしておきます。まともなサイドチェンジ出してあげられなかった方が悪い pic.twitter.com/Su3TJmeroF

2015-11-02 20:18:55
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大宮が左SBに和田ではなく大屋を起用した理由は「和田よりボールを動かせるから」。最近は左サイドを押し込んだ時に泉澤がダブルチーム組まれるケースが多く、代わりに左SBが空く(画像は家長がフリー)。なのでここでゲーム作れる大屋を起用、と pic.twitter.com/PpF0Ss5uqq

2015-11-02 19:53:37
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昨日の泉澤は「2人3人をドリブルでぶち抜いていやっほーい!」なんてシーンは無かったけれど、泉澤が居ることで相手を2人引き付け、その代わりに味方SBとボランチに時間とスペースを供給できていた。それによって左サイドを崩すことができていたので、ひっそり評価してあげたいね

2015-11-02 19:53:45
@GP_02A

チョ・ミヌが得点機会阻止で退場となったシーン。高山主審が最初イエロー持っていたのに最終的にレッド提示した事でちと物議を醸したけど、長崎DFのカバーリングの位置が高山主審からは見えていなかったんだと思う

2015-11-02 19:57:40
@GP_02A

画像見ると解るけど、高山主審はイヤホン指して副審の言葉を聞いて「得点機会阻止だった」と判断した事が解る。実際、判定自体は正しく、カバーリング不在でGKとの1対1。ボールは足元で完全にコントロールしていて、ドリブルもゴール方向 pic.twitter.com/2mEZuRzZbY

2015-11-02 20:00:23
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@GP_02A

先にイエローを手に持ってしまった、という部分はお小言言われても仕方ないとは思うけどね。ジャッジの流れ、その内容自体は正しいものでした、と

2015-11-02 20:01:40