キャンジャニ∞ 横子×錦戸

10
あ阿々。 @rainbow_solara

1 「な…もっと力抜いて…」 『はっ…ぁ、…や、無理ぃ…っ!』 「っ…横子…」 『やっ…だあ!いたっ!やっ…』 「もちょっと…っ」 『いやあ!痛いぃ!亮やだあ!』 「くっ…そっ、アカン…」 悔しそうに呟いて、覆い被さってた体が隣にゴロンと寝転んだ。

2015-10-28 17:08:13
あ阿々。 @rainbow_solara

2 あんなに熱かった体が冷たく強ばって震えてる。 またダメだった。 触れて触れられて、ちゃんと感じるし気持ちいいのに、最後の一線がどうやっても越えられない。 亮と私。 もう何度もこんなこと繰り返してる。 今日こそは…って決心するほどに心は焦って体は緊張する。

2015-10-28 17:10:06
あ阿々。 @rainbow_solara

3 アソコがジンジン痛くて、悲しくて惨めで亮に申し訳なくて、寝転んだまま背を向けてうずくまった。 「…泣いてるん?」 ぎゅっと後ろから抱き締めてくれる亮。 その温もりに何かが緩んで更に涙が溢れてくる。 「そんな痛かった?ごめんな、俺…」 『ちがっ…』

2015-10-28 17:10:40
あ阿々。 @rainbow_solara

4 痛かったけどそうじゃなくて…。 『ごめ…ね…りょ…』 「え?何で!?」 『いっつも私が…私のせ、で…』 「…そんなん…嫌や言うたらせーへん言うたやん…俺、待つって…」 『でもっ…!』 「…俺かて上手く出来んくてごめん、な?」 そんなんじゃない。 亮のせいじゃない。

2015-10-28 17:11:38
あ阿々。 @rainbow_solara

5 私の体が心が恐怖に打ち勝てないから。 亮を受け入れたい。 そう望んでるのに、いざとなると怖くて痛くて全身で拒否してしまう。 そのたびに亮はこうやって優しく慰めてくれるけど、私が眠ってしまった後ひとりでトイレで…てるのを知ってる。 絶対に今日は…って思ってたのに…。

2015-10-28 17:11:57
あ阿々。 @rainbow_solara

6 亮…ごめんね…ごめん…。 「俺、待つから…」 『亮…』 「な…こっち向いて…」 頬に手添えて、優しくキスしてくれる。 「好き…好きやで。大好き、横子。大好き」 『りょ…』 涙を拭うように、私を慰めるように、顔中啄むように。

2015-10-28 17:12:50
あ阿々。 @rainbow_solara

7 「好き好き。大好き。横子可愛い。大好き。ホンマ好き。マジで大好き」 『ん、も…』 チュッチュって何度も。 「好きやで、ホンマ…横子…」 『…も、わかったから…』 「…笑った?」 『え?』 「横子、笑ってくれるまでやめへん」 『やだぁ…』

2015-10-28 17:13:32
あ阿々。 @rainbow_solara

8 「…大好き。可愛くて恥ずかしがりですぐ赤くなる横子、大好き」 『ちょ…』 「頑張り屋で気にしいでいつもみんなのことばっかり考えて自分のこと二の次でちょっと忘れもん多くてうっかり屋の横子が大好き」 『ん、もう!』 「ぁ、笑った」 『ん…うん』 「ホンマやで?」 『…うん』

2015-10-28 17:14:02
あ阿々。 @rainbow_solara

9 「せやから笑っといて?一緒にいんのにそんな顔見るの…嫌や…」 眉下げて、亮こそ泣きそうな顔。 『ん…ありがとう』 大好き。 向かい合って抱き締める。 何度もキスして触れ合う。 それだけでふわっと満たされる。 そんな私はまだ子供なのかな。

2015-10-28 17:14:43
あ阿々。 @rainbow_solara

10 『ねえ、亮…?』 「何?」 『…私が何しても嫌いにならない?』 「え?」 『…何しても好きでいてくれる?』 「そんなん…当たり前やしそのつもりやけど…何?」 亮はいつまでも待つって言ってくれたけど。 でもね、私、大人になりたい。 亮と一緒に。

2015-10-28 17:15:10
あ阿々。 @rainbow_solara

11 「横子?」 キスの合間に舌を差し入れた。 深く貪りながら亮の、に手を伸ばす。 戸惑った様子ながらもされるがままの亮。 あのね、私勉強したの。 何か私間違ってるののかな?って思って。 亮も私も初めてだから…だから。 恥ずかしいけど、ネットで検索したらたくさん出てきた。

2015-10-29 08:02:55
あ阿々。 @rainbow_solara

12 色々見て、私が出来そうなこと探したの。 亮に気持ちよくなって欲しいって思って。 『亮…好き…』 チュッて唇を離して手の中のものを握りしめる。 そのままゴソゴソと下の方に移動した。 「横子…何、…?」 死ぬほど恥ずかしいし、緊張で手が震えてるけど…出来るよね、私…?

2015-10-29 08:03:08
あ阿々。 @rainbow_solara

13 出来る…出来るよ…いっぱい勉強したもん…大丈夫…。 頑張れ、私! 亮のを手で固定して、口を開けた。 亮…大好き…。 「…うぇっ!?」 『ッ…』 「ちょ…ま、って…待って待って待って!!」 唇が亮に触れる、その寸前、渾身の力で押し返された。 「よこ、こっ…!?」

2015-10-29 08:03:21
あ阿々。 @rainbow_solara

14 もの凄く焦った顔してハーハー肩で息してる。 「ちょ、何してるん!?」 『亮…あの、…』 「女の子がこんなん…あかんて!」 ちょっと怒ってる様にも見える。 『でも、でも…してたもん!』 「誰が!?」 『…、で…』 「はぁ!?」 『…テレビ、で…』

2015-10-29 08:03:53
あ阿々。 @rainbow_solara

15 「テレビて…何見てるん!?」 『勉強しようと思ったんだもん!』 「は?勉強って何!?何見たん!?」 『…AV』 「…AVって…もしかして借りたん?」 『…違う』 「じゃ…」 『検索、したら…出てきた』 「検索って…」 わけわからん…って顔の亮。 そうだよね…でも…。

2015-10-29 08:04:14
あ阿々。 @rainbow_solara

16 『いつもこんなんだから、私…だから…亮にちゃんと気持ちよくなって欲しくて…』 「よこ、…」 だから恥ずかしいけど、私…。 顔が真っ赤になってるのがわかる。 亮の吃驚したような呆れたような視線がいたたまれなくて、唇噛み締めて俯いた。 「…そんなん…」 『…』

2015-10-29 08:04:24
あ阿々。 @rainbow_solara

17 「そんなん、ひとりで…」 『…え?』 「ひとりで抱え込まんでやぁ…」 『りょ、…』 「俺らふたりのことやん…そんなん…」 『…』 「相談くらいしてくれたって…って…ぁ…」 『…』 「無理、か…」 …うん…そんなの…。 沈黙。 それから亮がおっきく溜息つくように。

2015-10-29 08:04:45
あ阿々。 @rainbow_solara

18 「でも、ま…そんな突拍子もないこと考えんのも横子らしいっちゅーかなんちゅーか…」 『…』 もう何も言えなくて黙ってるしかない私。 何か腕組みして考え込んでる亮。 んーって首ひねってあぁ…って呻いて、一人百面相みたいになってる。 それからチラッて私の方見て。

2015-10-29 08:05:10
あ阿々。 @rainbow_solara

19 「…一応聞くけど…どんなん見たん?」 『ぇ?』 「や、別に言いたなかったらええねんけど…!」 『…』 「でも、ま…一応…」 『…』 そんなの私の口から…。 でもあんなことしようとしてたんだし…今更? もう、もう…ここまで来たら恥ずかしいもない…? …あぁっ…!もうっ!

2015-10-29 08:05:32
あ阿々。 @rainbow_solara

20 そう思って、思い切って口を開いた。 『…、で、…して…』 「ふぇ!?」 『…、それから…』 「嘘ん…」 『…、…って…、…』 「…マジでぇ…?」 最初は真面目な顔して内容を聞いてた亮も、どんどん顔が真っ赤になって、眉が下がって、へにゃぁ…って脱力。

2015-10-29 08:05:59
あ阿々。 @rainbow_solara

21 最後にはうぇぇ…?って顔隠して俯いちゃった。 そんな亮を見ながら、覚悟を決めたはずの心が揺らめく。 だって…だってやっぱり恥ずかしい。 勢いのまま行ければよかったのに、こんなこと、こんな風に面と向かって真面目に話すことになるなんて。 あー…もう穴があったら入りたい…。

2015-10-29 08:06:16
あ阿々。 @rainbow_solara

22 膝立てて、ギュッて顔を押し付ける。 何も言わない亮。 沈黙が怖い。 「…っと…」 …なんだろ?何かごそごそしてる? 「横子それどっから飛んだか覚えとる?」 『…えぇ?』 顔上げると、自分の鞄の中からいつも持ち歩いてるラップトップを取り出して画面立ち上げてる亮が。

2015-10-29 08:06:28
あ阿々。 @rainbow_solara

23 「俺も見る」 怖いくらいに真剣な顔。 『えっ!?やだちょっと…!』 「だってまた失敗したとか嫌やん!そんなんしたらまたひとりで横子気にするやろ?せやったら俺も見て一緒に…」 『…』 「…一緒に、したい」 って…最後は消え入りそうな声で。

2015-10-29 08:06:38
あ阿々。 @rainbow_solara

24 真っ赤な顔して、こっちチラッと見て、アカン?って…。 アカンも何も…何で、こんなことに…。 何度かの嫌と教えての押し問答の末、渋々ラップトップのキーを叩く私。 『…これ』 はい!って押し付けて、背中を向けた。 「見ーひんの?」 『…』

2015-10-29 08:06:47
あ阿々。 @rainbow_solara

25 一緒になんてて見たくないよ…恥ずかしい…。 何も言わない私の背中に布団をかけてくれる。 そう言えば裸だった。 少し寒い。 カチッてクリック音。 小さく声が流れて来る。 女の人と男の人が絡み合う音。 甘ったるい声が耳につく。

2015-10-29 08:06:56
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