ギラヴァンツ北九州の応援団体イエローブリゲイド(Yellow Brigade)「ぶちくらせ」禁止問題の論点整理
このまとめについて
【はじめに】
このまとめは北九州弁で「ぶちくらせ」がどのような意味をもっているのかを整理し、それを使用することによる暴力的な意味を明らかにしようとするものです。
またその上で、今回問題になっている文脈において「ぶちくらせ」を使用したり、使用することを擁護したりすることが、社会的にどのような意味をもっているのかを明らかにしようとするものです。
【まとめの方針】
このまとめは「ぶちくらせ」の使用を擁護している人をさらしあげて公然とたたくことが目的ではありません。また、不要な対立を煽り立ててみんなが不快になることを目指すものでもありません。そこでこのまとめは、以下の方針にしたがってまとめられています。
(1)ここでまとめられている「ぶちくらせ」禁止に反対する言い分は、それぞれツイッター、ブログ等で私が直接確認した元になっている投稿がありますが(個人が特定されないように重要な点で意味の変わらないよう私なりに言い換えているものもありますし、論点整理の都合上、複数の意見を組み合わせたものもあります)それらをさらし者にするような仕方でここに直接引用することはいたしません。賛成派の意見を個別的に取り上げないのはそのためです。
まずはそれぞれの人がこのまとめを読んで、考え、何が問題にされているのかを知ってもらいたいなと思います。その上で「ぶちくらせ」の使用を擁護することがどのような社会的意味をもつのかということを理解するきっかけにしてもらえたらと願います。
(2)クラブ、サポーター、ゲーフラ(ゲートフラッグ?)間の対立などについては取り上げません。以下でまとめらている論点は、各人・各団体間の対立とは独立に成り立ちうるものです。つまり、対立があるとかないとか、その対立がどういうものであるのかなどに関わらず成り立つものなので、たとえば「ぶちくらせ禁止騒動の背景にはクラブとサポーターの対立が背景にある」というようなことを論拠に「ぶちくらせ」禁止に反対の論を張っても、以下でまとめられている論点の検討内容には影響を及ぼしません(つまり、そうした主張は通用しないということです)。ちなみに、いま取り上げたような意見については「言い分の検討(4)」ですでに答えられているものです。
(3)クラブ、サポーター、ゲーフラ(ゲートフラッグ?)の人びと・団体がどのようなものであるのかということについて、判断の材料としては直接言及しません。これは容姿、その他によって偏見を助長する可能性をとりのぞくためで、議論が本来的なところでなされるのではなく、人格攻撃に変質するのを避けるためです。
【参考のために】
参考のために付け加えておきますと、私自身はサッカーを含めてスポーツにはほとんど興味がなく、今回の問題についてもクラブやサポーターなど特定の立場、利害関係にはまったくくみしておりません。したがって、このまとめは純粋に社会的な関心・観点からできごとを分析し、問題と考えられることがあればそれを指摘するというスタンスでまとめられています。
「サッカーのことやその文化について知らない部外者の人間が外から口を挟んでくるんじゃない」と不快に思われる方もおられるかもしれませんが、そのように思われた方は以下でまとめられている「言い分の検討(6)」をご覧ください。
そうは言ってもまったく純粋、公平無私などということは現実的には不可能に近いので、下記のまとめをお読みいただいた上でなお不十分なところがある、不公平だ、不誠実だという指摘があれば、気軽にコメントに残してください。
【補足20151110】
以下で、こちらのまとめについてのまとめがありますので合わせてご覧下さい。
なお、こちらのまとめは私自身が作業して更新する頻度も落ち着いてきましたし、新しい場所で問題提起がなされ一定の役割を終えたように思いますので、ひとまず冒頭の「まだ整理中です。随時更新していきます」というメッセージは取ろうと思います。
それで、気が向いたらぼちぼち更新していくようにしようと思います。
「ぶちくらせ」の意味について
ちなみに僕の地元では、「くらす」は「殴る」と言う意味、「ぶちくらす」は「半殺しにする」と言う意味で使われてましたので、「倒すと言う意味です」というのはおためごかしだとは思います
2015-07-04 15:13:35ぶちくらせの意味で倒せの方言とかいろいろ言ってるけど実際ぶちくらせって言ってる時って殺せから2、3歩進んだ感じの憎悪こもってる時だろ
2015-11-06 21:27:46ちなみに北九州弁で『ぶちくらす』は、「ぶん殴る」「ボコボコにする」「メッタメタのギッタギタにする」といった意味があると思います。「殺す」の少し前くらいのやつです。東京シティボーイになって14年の私の認識なので修羅語は変わってるかもしれません。
2015-11-01 22:01:26「ぶちくらせ」はケンカの時には「殴り殺せ」の意味だからねぇ。これを問題視できない応援団は・・・反社と思われても仕方がないよね。 >> J2:ギラヴァンツ北九州「ぶちくらせ」ご法度に - 毎日新聞 mainichi.jp/sports/news/20…
2015-11-02 09:09:47@augustoparty わたくし、北九州市出身なんですが「くらす(くらせ)」という言葉はかなり暴力的な意味で使われてますね。"殺す(殺せ)とまではいかなくてもそれに近いもの"と捉えてよろしいかと。 球団やスポンサーが問題視する気持ちも分からなくもないなと思ったり(笑)
2015-10-30 22:14:56北九州地域育ちの自分としては、ガタイのいいおっさんから「ぶちくらすぞきさーん(貴様)」と言われるとしめやかに失禁しかねないほど恐怖を覚えるので、子供さんたちがどれだけイヤがるかは想像に難くないんよなぁ
2015-11-06 14:34:16生れも育ちも北九州育ちの77歳、”ぶちくらせ”は北九州弁ではない”ぶっ殺せ”が正しい。いずれにしても応援用語として不適格。処分妥当である。 北九州が“ぶちくらせ問題”で違反者14名を処分… Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151106-… #Yahooニュース
2015-11-07 00:05:14サッカーの応援のやり方がどういうものかわからないし、どの程度まで許されるのかもわからないけど、ぶちくらせは言葉が激しすぎるんじゃないかな。くらすは「暴力をふるって危害を加える」くらいの意味。ぶちくらすがさらに上級。日常の場面では使うべきではないし使ってはいけない言葉だと思う。
2015-11-04 21:20:08個人的な感覚だけど「ぶっ殺す」とかいうよりも余程きつい言葉で相手を脅すニュアンスが強く感じる。これを口にしたほうもされたほうも無事ではすまないのでは。スポーツの応援で盛り上げるために使う言葉としてはふさわしくないのではと思う。
2015-11-04 21:30:31「ぶちかませ」の意味について
「ぶちくらせ」は「ぶちかませ」のようなものではないかという誤解に基づいた意見も散見されるので「ぶちかませ(ぶちかます)」の意味について、辞書をいくつか引いておきます。
「ぶちくらせ」禁止に関する報道
あまりにも対応が遅すぎる。この問題については2015年7月5日、6日に一連のツイートで言及している。 RT J2北九州:「ぶちくらせ」横断幕を強制撤去 - 毎日新聞 mainichi.jp/sports/news/20…
2015-11-02 07:55:41毎日に続き読売でも記事に。ツイッターで「ぶちくらせ」を検索してざっと反応を眺めてみたけど、すでに答えられていることばかり。しかも暴力的・差別的なものばかり。 RT 「ぶちくらせ」は禁止…応援にふさわしくない : 読売新聞 yomiuri.co.jp/national/20151…
2015-11-02 10:59:33毎日、読売に続き朝日でも記事になっている。 RT 「ぶちくらせ」横断幕禁止に J2北九州、応援コールも:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASHC2…
2015-11-02 14:47:14「ぶちくらせ」に混じって「ぶち殺せ」「ぶっ殺せ」と言っているのではないかという検証
(続き)「ぶちくらせ」禁止問題。これはさすがにどうなんだろう。そもそも10月31日の時点で禁止されていることを、わざわざ翌日に公然と行うというのも悪意を感じるけど、私の耳には「ぶち殺せ」が意図的に含まれているように聞こえるんだけど。 youtube.com/watch?v=B2Krqm…
2015-11-03 09:42:04