『ジョン・ウィック』をめぐる感想の断片。

『ジョン・ウィック』の感想を中心に、あちこち違う映画に寄り道しながら、だらだらとつぶやいた独り言です。
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

デヴィッド・パトリック・ケリー、年取ったなあ。 そりゃそうだよね。自分が『ウォリアーズ』観てた時20歳だったのが、今や還暦まで後3年だもんなw 『第27囚人戦車隊』の彼が好きです。 pic.twitter.com/Qi0AYbd37J

2015-10-22 01:05:21
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

礼儀正しい殺し屋たちの話、『ジョン・ウィック』。 流れ者と女戦士が尊厳を守るために共闘する話、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。 「マナーが紳士を作る」、『キングスマン』。 …繰り返し観たい気持ちにさせる人殺し映画には、核があるね。

2015-10-23 09:50:44
蔵臼 金助 @klaus_kinske

『キャット・チェイサー』 エルモア・レナードの原作を鬼才アベル・フェラーラが映画化。チック・コリアのサントラをバックにタイトルのカッコ良さは尋常ではなかったが、原作の不可思議な魅力までは表現できず。 #1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/u31F6cBZyt

2015-10-23 21:40:55
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ジョン・ウィック』のコンチネンタル・ホテルが出てきた時に、この『キャット・チェイサー』を思い出した。こちらもヤクザ者がたむろする古いホテルで、わけあり経営者とギャングが一悶着起こす話だ。

2015-10-23 21:58:22
蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ジョン・ウィック』にはサウンド・サプレッサ―(減音器)を付けたオートマチックがたくさん出て来るが、『キャット・チェイサー』にも印象的な消音ピストル登場する。

2015-10-23 22:03:07
蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ジョン・ウィック』で出番は少ないが、凄味のある演技で印象を残したコンチネンタルホテルのオーナー、ウィンストンを演じたのは、英国出身の性格俳優イアン・マクシェーンだ。 pic.twitter.com/P56EZmGWg9

2015-10-24 11:29:56
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

私が彼の名前を最初に覚えたのは『火曜日ならベルギーよ』(1969)というオールスター・キャストのコメディ映画で、調べてみたら英国王立演劇学校在学中にスカウトされた、映画デビュー作らしい。 pic.twitter.com/4m193JhbUf

2015-10-24 11:34:19
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

そんな米国メジャー製作、オールスター・キャストの映画にいきなり27歳のイアン君はひっぱり出され、映画デビューでいきなり主演男優。あろうことか、スザンヌ・プレシェットとのベッドシーンまで演じてしまったのだ。 pic.twitter.com/f4MJ1jVlB1

2015-10-24 11:48:27
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

だが、イアン・マクシェーンって只者ではないなと決定的に記憶に刻まれたのは、『電撃脱走・地獄のターゲット』での彼の演技である。直情径行型のオリバー・リードの側で糸を操る悪党役が鮮烈だったのだよ。 pic.twitter.com/GcIx9rEoGi

2015-10-24 11:53:57
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

だが、本業の芝居に専念したのか、あまりその後印象に残る映画には出演せずに、気が付くと忘れていた。『刑事コロンボ』の犯人役でも出ていたように思う。そして80年代後半から活躍の場をTVシリーズに移して行ったようだ。

2015-10-24 11:57:42
蔵臼 金助 @klaus_kinske

すっかり彼の名前を忘れ去った頃に観て驚いたのが、FOX CRIMEで放送されたTVシリーズ、『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』だ。 酷い邦題だが内容は決して間違ってはいない。 pic.twitter.com/0PRJdZ2BYT

2015-10-24 12:02:08
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

実在した西部開拓時代の無法の街デッドウッドを舞台に、保安官セス・ブロック、アル・スウェレンジン、ワイルド・ビル・ヒコック、カラミティ・ジェーン、ワイアット・アープといった同じく実在した人物たちが登場する群像劇である。 pic.twitter.com/6Q7Lwxr6yY

2015-10-24 12:06:54
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『ロンサム・ダブ』以降、西部劇の世界にはリアリズムと正確な時代考証が採り入られるようになったが、この『デッドウッド』以上にリアリズムが導入された作品を観たことがない。

2015-10-24 12:09:57
蔵臼 金助 @klaus_kinske

例えば、有名な女ガンマン、カラミティ・ジェーンだ。 ハリウッドが描くカラミティ・ジェーンはこんな感じw pic.twitter.com/6wDn9AbR4T

2015-10-24 12:11:55
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

実際のカラミティ・ジェーンはこうである。 pic.twitter.com/gxmLstf2nH

2015-10-24 12:13:06
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

ウォルター・ヒルが監督した『ワイルド・ビル』(1995)では、エレン・バーキンが本人の印象を残したままそれなりに美化して、上手だった。 pic.twitter.com/DtC6esx7uR

2015-10-24 12:15:54
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

では、『デッドウッド』版カラミティはどうなるかというと、こうだ。 現存する彼女のブサイク寄りのイメージに似せてある。 pic.twitter.com/szX4bFU4hk

2015-10-24 12:18:42
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

参考までにマカロニウエスタン版カラミティも貼っておくね。 テレンス・ヒル主演『ラッキー・ルーク』に登場したカラミティ・ジェーンだ。マカロニなのでイエローボーイを持っているところがニクいw pic.twitter.com/cWakukZTQO

2015-10-24 12:23:24
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

ワイルド・ビル・ヒコックもしかり。 彼は二挺のアイボリー・グリップ付きコルトM1851ネービーがトレードマークの、実在したガンマンである。 pic.twitter.com/WatccBeCEk

2015-10-24 12:24:24
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

ウォルター・ヒル版ワイルド・ビルは、ジェフ・ブリッジスが演じた。 pic.twitter.com/p7VRAm1jv4

2015-10-24 12:28:34
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『デッドウッド』ではキース・キャラダインが演じている。 pic.twitter.com/iCOLILkHsO

2015-10-24 12:30:30
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

この『デッドウッド』は初回の監督をウォルター・ヒルが担当していて、リアリズムがゆえの残酷描写も相当なものだったが、決闘の際、予め撃鉄を起こしたネービーを相手に向けていて、相手が銃を抜こうとしたらすかさず撃つ…なんて、実際はこうだったんだろうなあと思わせる描写満載でした。

2015-10-24 12:35:15
蔵臼 金助 @klaus_kinske

前置きが長くなったが、『デッドウッド』でイアン・マクシェーンは町の顔役アル・スウェレンジンを演じている。彼もまた実在の悪党で、どちらかと言うと『デッドウッド』の主役はこのアルという無法者が権力を握っていく話なのだ。 pic.twitter.com/3GizIwsnVf

2015-10-24 12:38:35
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

悪党なので汚い手も使うし、若者も女も平気で殺す。 それでも魅力があり、彼は次第に権力を握り、敵対する保安官とも手を組み、町を大きくしていく。 pic.twitter.com/3CGag17p5F

2015-10-24 12:42:51
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

その彼の子孫がもしかしたら、『ジョン・ウィック』のホテルオーナーなのかも? …と思うくらい、キャラと立ち位置が似ていたので、私は『ジョン・ウィック』のウィンストンにイアン・マクシェーンを据えたキャスティング・ディレクターの脳裏には『デッドウッド』があったのだろうなと思うのである。

2015-10-24 12:45:41