斉藤 賢爾 @ ks91020 さんによるブロックチェーンは金融をどう変えるのか

つぶやきをまとめさせていただきました、問題ございましたら対応させて頂きますので、お手数ですがご連絡いただけますようお願い申し上げます。 行動する科学者けんちゃんこと、 ベクレンジャーブルーこと 斉藤賢爾さんについては↓こちらをご参照下さい。 続きを読む
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DG7 @tsubame1950

必読。科学は政治より先行するのだから、防衛名目の核開発協力・核保有・戦闘員補充からのパラダイムシフトが命題。|貨幣と世界をインターネットで変える!新しい貨幣の可能性 インターネットと社会・斉藤賢爾氏インタビュー blogos.com/article/87170/

2015-08-08 20:34:25
Kenji Saito @ks91020

【喋ります】 「ブロックチェーンは金融をどう変えるのか」 10月30日(金) 13:30~16:30 大手町にて。Orb のご紹介とパネルディスカッションに参加します。 fb.me/2udrD6BMT

2015-10-27 15:35:23
Kenji Saito @ks91020

最近、にわかに金融の分野でブロックチェーンが注目を集めているので、その可能性・限界と変化の行く末を見極めるべく、自著「未来を変える通貨 ビットコイン改革論」「インターネットと金融 (角川インターネット講座10「第三の産業革命」第9章)」から引用して考えてみます。

2015-11-09 14:13:35
Kenji Saito @ks91020

まずは「未来を変える通貨 ビットコイン改革論」から。前半はビットコインの技術について細かすぎる話が続きますが「4.2 自動化される世界」の辺りからそれっぽくなってきます。なお、拙著では「ブロックチェイン」と表記していますが、巷では「ブロックチェーン」が標準っぽくなってきました。

2015-11-09 14:15:46
Kenji Saito @ks91020

『サトシによる設計文書では、ブロックチェインを導入するくだりのところで、「新聞に載せる代わりに」といった表現が出てきます。ブロックチェインは、新聞のように何かを日付とともに公知にして、その事実関係を証明する機能を持つわけです』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.160

2015-11-09 14:19:10
Kenji Saito @ks91020

『このことを応用して、例えば…ビットコインのブロックチェインの中に文書のダイジェストを埋め込み、その文書の存在を証明…できる…サービスが作られています…安価な公証サービスを個人で開設してしまったのです』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.160

2015-11-09 14:21:57
Kenji Saito @ks91020

『ブロックチェインに置けるのは、静的な文書(の存在証明)だけではありません。そもそもビットコインでは、BTCという「量」の支配の移転をブロックチェインに記録しています。何らかの状態の遷移を実現しているわけです…』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.161

2015-11-09 14:26:55
Kenji Saito @ks91020

『例えば、先に紹介した公証サービス…の応用例のひとつは遺言状の存在証明です。ある資産家の遺言が、その死後に捏造されたのではなく、生前に存在していたことを証明…できるだけでなく、その人の死を契機として、遺産の処分を自動的に処理…できます』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.161

2015-11-09 14:30:40
Kenji Saito @ks91020

『…少なくとも一部の業種については、企業の機能をスマートコントラクトの考え方でプログラムとして記述できる…その延長上に、企業の経営さえも自動化できるという考え方が生まれています』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.162

2015-11-09 14:33:36
Kenji Saito @ks91020

『例として…自動化された保険会社は…互助会のように機能し…インターネット上で自律動作しているプログラムが、参加者から定期的に掛け金を自動送金により受け取り、自動で資産運用し、自動車事故などの場合に、対象となる参加者に自動で保険金を送金…』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.163

2015-11-09 14:35:50
Kenji Saito @ks91020

『そうした仕組みが正しく動作するためには、スマートコントラクトのためのプラットフォームが、物理的な世界と接続されている必要があります…スマートコントラクトの実用化には、「サイバーフィジカル…」な環境が前提になるということを意味します』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.163

2015-11-09 14:37:34
Kenji Saito @ks91020

『…大きく2つの懸念…ひとつは、ブロックチェインがビザンチン将軍問題の解だという単純な考え方…合意形成のプロセスに対する攻撃への脆弱性を残す…』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.164 → ネットワークを分断する攻撃に対する懸念です。

2015-11-09 14:42:03
Kenji Saito @ks91020

『次回のマイニングは時刻Xまでに終了するというような保証、そして、それにより生まれた新たなブロックがブロックチェインの分岐により将来無効にならないという保証は、100%にはできない…』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.148 → ファイナリティが無いという、このことも関係します。

2015-11-09 14:45:42
Kenji Saito @ks91020

『2つめは、ブロックチェイン方式のスケーラビリティに対する懸念です』#斉藤賢爾「未来を変える通貨」p.164 → この辺は拙著ではスマートコントラクトによる自動化された世界の話をしているのですが、金融への応用を考えても同様の懸念が。要は実世界と組み合わさるときどうか、ということ。

2015-11-09 14:49:05
Kenji Saito @ks91020

例えば、ビットコインで支払うと上空からドローンが缶ジュースを落としてくれるというサービスを作るとして、いつの時点で缶ジュースを落とせばよいのか、というのは実は現在のブロックチェーン技術では簡単な問題ではありません。支払ったという事実は確度を上げていくだけで、確定しないからです。

2015-11-09 15:00:46
Kenji Saito @ks91020

これは単にふたつの金融機関の間で資金を移動した、という状況を考えてみても同じですね。もっとも、資金の移動については、誤ったらやり直す、という選択肢があるのかも。ただ、いずれにせよ、確率的に動作するブロックチェーンは、確実に時が過ぎていく現実のプロセスとは相容れない側面を持ちます。

2015-11-09 15:09:48
Kenji Saito @ks91020

ここでいったん、「インターネットと金融」からの引用に移ります。話は、むしろ FinTech の意味、みたいなことかも知れません。

2015-11-09 15:13:09
Kenji Saito @ks91020

『現代の貨幣経済では、経済活動は事業として経営されるが、資金調達や決済などの標準化された機能を持つ金融は、まさに経済活動のプラットフォームと呼ぶに相応しい』#斉藤賢爾「インターネットと金融」角川インターネット講座10 p.243 → 計算機に喩えれば金融は社会のOSの一部。

2015-11-09 15:16:58
Kenji Saito @ks91020

『現代は貨幣の分布が極端に偏って…金融の失敗を表していると同時に…金融が自己の存在意義を強化する要因ともなっている。金融がシステムとして失敗すればするほど、貨幣は渇望され、その力は強化されるのである』#斉藤賢爾「インターネットと金融」角川インターネット講座10 p.244

2015-11-09 15:19:44
Kenji Saito @ks91020

『金融と貨幣経済の価値観が徹底的に追求されることを通して、逆に私たちが知る金融の姿を時代遅れにするような変化が起きるのかもしれない。この章の目的は、その兆しを明らかにすることである』#斉藤賢爾「インターネットと金融」角川インターネット講座10 p.245

2015-11-09 15:21:50
Kenji Saito @ks91020

『…イーサリアムが…現在の金融・貨幣経済システムを時代遅れにする意図をもって…開発されていることを示している。しかし…ビザンチン将軍問題の解として…などの面で…ブロックチェインの技術には問題がある…』#斉藤賢爾「インターネットと金融」角川インターネット講座10 p.255

2015-11-09 15:27:08
Kenji Saito @ks91020

(注 : 「イーサリアム」は、ブロックチェーンにプログラミング言語を内包して自由にアルゴリズムを記述できるようにし、デジタル通貨以外にブロックチェーンを応用しようという試み。)

2015-11-09 15:29:23
Kenji Saito @ks91020

『ブロックチェインは、証明技術により任意のデータを公知にするという意味で、新しい種類の「新聞」を作ったことに等しい。しかし、契約を含むすべての分散計算の過程が新聞に載る必要はない』#斉藤賢爾「インターネットと金融」角川インターネット講座10 p.255

2015-11-09 15:32:46
Kenji Saito @ks91020

『…フラーは…「コンピューターの能力を借りて進められる、世界社会全体による人類の経済勘定システムの再組織化と、その共有する富が持つ全可能性の成就こそ…何をおいても真っ先にやらなければならない」と述べている』#斉藤賢爾「インターネットと金融」角川インターネット講座10 p.260

2015-11-09 15:38:53
Kenji Saito @ks91020

ちなみに 1969年のことである。

2015-11-09 15:39:16
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