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とあるIFのおなかすくはなし

スッフィーの独りごとと合わせてどうぞ
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下僕その3 @gebokusono3

脂の、落ちる音。 和牛は網の下の炭に炙られる。 吸い込み窓が一つ、上のほうにあいている。 寒空町に煙を吐きだず、繁華街。 目の前には、一本のトング。 手にはマッコリ、それだけで。 #IFの日

2015-11-12 22:40:54
下僕その3 @gebokusono3

@gebokusono3 食べて一口酒を飲む。 肉を焼く、味がする。 美味い。めちゃくちゃ甘露。 ひたすら頭を麻痺させる肉。 食うたびに寿命が縮む気がするけれど、それで死ぬのは10年後だ。 暖簾越しに窓を見る。本日の肉はなお美味しい。 ただし、白米が来ないけど。#IFの日

2015-11-12 22:44:57
下僕その3 @gebokusono3

@gebokusono3 吹き込む風は、寒い。 これならそう簡単には煙らない。 風の入りは悪くない。 これなら、ホルモンを焼いても大丈夫。 丸腸が白くて目映い。 きっと間違いなく、脂の旨みがあるだろう。 思うだけで動きはしない。 焼けるまで、ただ、マッコリを飲む。流し込む。

2015-11-12 22:50:02
下僕その3 @gebokusono3

@gebokusono3 焼けたら食べて、行くだけ。 焼きたい奴は焼けば良い。 ならば自分が焼く事を、何故良しとしないのか。 大きな矛盾。どうしようもない、相反する問い。 焼いてほしいんだろう。 何十回と、何百回と繰り返す声に、毎回答えは出る。 自分で焼けよ。と誰かが言った

2015-11-12 22:57:06
下僕その3 @gebokusono3

その間にも焼肉はループする。 骨付きカルビの骨が外れるか、気管もコリコリして美味しい。 お腹はそろそろ8分目のパーセンテージ。それすらも0にしてしまえたら。 腹がはちきれる可能性。さらに注文するバカのいる可能性。米がやっと来る可能性。 自分が救われる、確率を。

2015-11-12 23:02:01
下僕その3 @gebokusono3

「ああ、まったくもって苛立たしい」 ゆらり、揺れる白米の幻想。 「来ないさ」 そんな馬鹿なこと 「注文しなおすのは、嫌だ」 何を?という問いに、聞こえないふりをする ここにライスを食うやつはいない 焼肉にライスなんて、邪道だ。 ここはそういう集まりだから。 だから俺は救われない

2015-11-12 23:06:40
下僕その3 @gebokusono3

揺れる、白米を幻視する。 食べれない、肉が終わる事に対する、慟哭は、多分言ったところで解る物では無いだろうし、解ると言われても困ってしまう。 酒を飲む。ぐいと、流し込む。 だけど俺のバイブルはゴローちゃんなんだ。 白米が食えなかったとき、自分は日本人だと呟けるだろうか。

2015-11-12 23:14:29
下僕その3 @gebokusono3

くつくつと笑う。そうしたら、格好悪いなぁ。 ゴローちゃんは、それほどいい大人じゃない そんな事は解ってる アームロックなんてかけれない。 そんな事は知っているんだ。 自分の〆は自分で、出来れば自分で決めたいだけだ。 「ビビンバなんてどう?」 その時、集まりの誰かが、そう言った

2015-11-12 23:16:48
下僕その3 @gebokusono3

それは魅かれるなぁ。自分の〆に、それは良い。 ゆらゆらと、揺れる白米に語りかける。 いつまでも来ないライスを望むのは、きっとかっこ悪いだろう。 米がくるのはいつだろう。もう1時間だから多分来ない 見つかると怒られるだろう この場所から出されるのは、ちょっと怖い 村八分は、嫌だなぁ

2015-11-12 23:23:39
下僕その3 @gebokusono3

腹が膨れるんだ。折角の美味しい肉が台無しだ。麺は伸びるし、酒も、多分どうやったって潰れる。格好悪い。 「格好良く〆たいよなぁ」 くつくつ、笑いながら、揺れる白米に語りかける。 出来ればライスで。 出来ないならビビンバもいい。 出来なくても、誰かとシェアでも、それもいい。

2015-11-12 23:26:07
下僕その3 @gebokusono3

半熟卵なんかを、入れてみるのも悪くない。真っ二つにされるのはちょっとやだ。出来れば混ぜてほしい、せっかくのビビンバだし。 ああ、そうだ。石鍋で焼くのも悪くない。出来ればおこげが残るような。そも、最初から熱々を頬張るような。 思ってから考える。 ああ、それは美味しいな。

2015-11-12 23:30:36
下僕その3 @gebokusono3

誰かシェアしてくれたらなぁ。割り勘で良いからさ。 そう言えば、こんなモノも食いたいなぁ。って言ってくれるだけでいいからさ。 その割には、もう色々食べてしまったけど。 米を食べずに終わるのは、少し苦手なんだ。 誰を割り勘の相手にしよう 友の顔を思い浮かべる。友の顔を思い浮かべる。

2015-11-12 23:42:35
下僕その3 @gebokusono3

ああ、だめだ。どいつもこいつも引き受けてくれそうにない。 テメエが奢れと背中を蹴り飛ばしてくる連中ばかりだ。 「なんでだろうなぁ」 くつくつ笑いながら酒を飲む。少しだけ、すっぱい気がした。 そうだった、これマッコリだ。 見上げる。煙に燻られて揺れているビビンバだけが見える。

2015-11-12 23:51:42
下僕その3 @gebokusono3

立ち上がる。 そのまま手を伸ばして、天井からぶら下がる、ビビンバと書かれた札を指さす。 注目する、メンツと店員たち。 そのまま一声、ビビンバと言う。 夜も更けてきた。おひらきにしよう。

2015-11-13 00:01:55
下僕その3 @gebokusono3

そこに店員がライスを持ってきた。 「お待たせしやしたー」 これはとあるIFのお話。 いつだって電波で降りてきて、誰に語る事も無い「もしも」の話。 誰が聞く事も恐らくない。 そんな他愛も無い話。 ビビンバは残した。 #IFの日 11/12

2015-11-13 00:04:10
下僕その3 @gebokusono3

@gebokusono3 (パクツイから始まるストーリーにお付き合いありがとうございました。 着地点が決まったのは5分前なのでぎりぎりの勝負でした。ダンテさんありがとうございました)

2015-11-13 00:06:45
下僕その3 @gebokusono3

これだけは覚えておいてほしい。 他人のシリアスを茶化すのは、許されていても許される行為じゃないからな? 何でやったかって? 許されなくてもやらなきゃいけない時が男にはある。 あるんだ。ビビンバ。

2015-11-13 00:09:38

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