人類の９０％以上が何らかしらの特殊能力を持つようになった世界では、

雀bot@スケブ募集中 @suzumeninja

「人類の９０％以上が何らかしらの特殊能力を持つようになった世界では、すでに特殊能力は”普通の能力”になっていた。自己紹介では自分の能力を言うのが当たり前になっているし、履歴書にも記入欄がある」「では、そんな世界で”普通の能力”を持たない１０％未満の人々はどうあつかわれるか？」

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「”普通の能力”を持たない”無能力者”として扱われるのだ。もちろん、おおっぴらに迫害されるわけではないが、たとえば学校ではいじめの対象にされやすいし、社会に出ても”普通の能力”というステータスを持たないダメな奴として扱われる」

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「さて、”普通の能力”を持たない人々は１０％未満といったが、現在、日本の障害者の人数は７８８万人とされている。これは日本全人口の６．２％だ。」

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「特殊能力が”普通の能力”となった世界では、”普通の能力”を持たない者は、”普通の能力”を持たない障害者として扱われる」

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「お前みたいな能力無しとなんて遊んでやんねーよ！」「君、能力ないの？」「ごめんなさい、私、無能力の人はちょっと……」「どうしてあんたは能力もなしに生まれてきたの！？」

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「これは、そんな言葉をかけられて生きている人々の物語」