サトセレリレー小説 第2弾【完結】
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@tomihiko0969 ニャースに怒鳴っているムサシをコジロウが窘めている。 「またあなた達ですかロケット団!」 「サトシとセレナを返しなさいよ!」 気球のに向かって叫ぶシトロンとユリーカを一瞥すると 「やなこった! こいつらのポケモンは頂いていくぜ!」
2015-11-14 11:49:21@tomihiko0969 挑発的な口調で答えるコジロウ。その時セレナと一緒にアームに捕まっていたサトシが 「なに勝手に話を進めているんだ! 誰がやるか!」
2015-11-14 11:50:00@tomihiko0969 「はん!黙って捕まってるんだな…ん?」 「そうよ!あんたのポケモンはあたし達がいただいて…ん?」 「そうニャ!ロケット団に入れば福利厚生もバッチリ…ニャ?」 何かに気づいたロケット団の三人組は口を揃えて 「「「ジャリボーイ、シャンプー変えた?」」」
2015-11-14 11:50:40「はぁ?今はそんなことどうでも良いだろ!?いいから離せよ!」 「ま、確かにどうでも良いけどさー…ってアンタ、ジャリガールと一緒の匂いするじゃない。もしかしてシャンプー一緒に使ってるの!?キィー!なんて生意気な!」 怒鳴るサトシをよそにサトシの隣にいたセレナから香ってくる匂いにき
2015-11-15 23:57:31気付いたムサシは勝手に何かを想像し、嫉妬の念を抱いた。それを見ていたコジロウとニャースは「いや、ちょっと違うぞ」と控えに突っ込みを入れる。 「ソーナンス…」 二人の突っ込みに愛の手を入れる様にソーナンスも呟いた。 「そ、そそ…そんなのどうでも良いでしょ!?」
2015-11-16 00:00:45「たまたま借りただけだって!」 「キィー!ホンット憎たらしいジャリンコ達ね!てか、アンタ、ジャリメガネが居るんだからそっちから借りればいいでしょ!なんでわざわざジャリガールから借りたのよ!アンタ、ジャリガールの事が好きなの!?」 二人の言葉に余計頭にきたムサシは思わずサトシに
2015-11-16 00:03:22今、聞いていいのか際どい質問を投げつけた。その質問に対しサトシは「今は…」と答えようとした所で急に気球が激しい爆発音と共に揺れ出した。 「きゃぁぁ!」 「セレナ、大丈夫か!?」 「う…うん」 衝撃に耐えられなくなった気球は大きく傾き、セレナはサトシの方に転がり、当たってしまった。
2015-11-16 00:11:03サトシは両腕が使えなかったが、上手い具合に身体をくねらせ、自分の胸元にセレナが来るように体勢を変え受け止めた。 「サトシ、ごめん」 「気にすんなよ。痛くなかったか?」 「ううん、平気。サトシの陰で助かったわ。ありがとう」 「こんな時までイチャイチャすんじゃないわよー!」
2015-11-16 00:13:35倒れたムサシはがバッと起き上がり、開口一番二人に向かって怒鳴りつけた。 「べ、別イチャイチャなんて…」 「てか、どうなってんだ?」 「な、なんニャ!?ニャにが起こったのニャ!?」 他の二人も起きあがり、状況を把握しようと辺りを見回していると、地上の方でも二人の声が聞こえた。
2015-11-16 00:17:29「よし、当たりました!よくやったね、ハリマロン!」 「リマ!」 「ハリマロン、すごーい!」 シトロンとユリーカであった。気球の中でムサシたちが茶番劇をしている間、隙を感じたユリーカがシトロンに気球を落とす様に仕向け、ハリマロンの《ミサイルばり》が見事気球部分に命中したのだ。
2015-11-16 00:21:1511/18 「良いですよ、ハリマロン!次は球皮に当てて下さい!」 「リィマッ!」 「あっ!あのジャリメガネ!!いけ、マーイーカ!《サイケこうせん》」 シトロンが次に気球の風船部分に当てる様指示した時、コジロウが咄嗟に気付き、マーイーカに牽制の指示を出した。
2015-11-18 21:41:29技を出す途中であったが、その危険を察知したシトロンは「避けて下さい!」とハリマロンの安全を最優先させる。ハリマロンはその指示通り、技を出す途中であったが、目の前の光線に気付き、後方へジャンプした。
2015-11-18 21:42:45「そうは簡単に落とさせるか!マーイーカ、ジャリメガネのハリマロンに墨をかけてやるんだ!」 「マイッカ!」 マーイーカはその指示通り本来ポケモンの技ではない墨を無数にハリマロンに向けて発射した。ハリマロンは後ろに後ろにジャンプしてよけ、
2015-11-18 21:43:28更に横に転がりとてもだが気球を落とすほど余裕が無くなってしまった。 「このままじゃ埒が明かない…ホルビー、君の出番です!」 シトロンはもう一体ホルビーをボールからだし、戦闘に追加させた。すかさずシトロンはホルビーに《マッドショット》の指示を仰ぎ、
2015-11-18 21:44:19邪魔するマーイーカの行動を止めようする。 「ホッビ!」 高くジャンプし、狙いを定めるとホルビーの耳から六つの泥の弾が生成される。 「ホーッビ!」 「ヤバい!よけろ、マーイーカ!」 「マイカッ!?」 それをマーイーカ目掛け勢いよく投げれば、
2015-11-18 21:45:10墨掛けに夢中になっているマーイーカは反応が遅れ、泥の弾が数発命中してしまった。体勢が崩れ、よろめいている所を《おうふくビンタ》で更に追い打ちをかける。 「よくやりました、ホルビー!ハリマロン、今のうちです!」 「リマッ!」
2015-11-18 21:45:57相手の動きが止まっているうちにシトロンは間髪いれずに次の指示を出す。だが、相手は幸次郎だけではない。もう一人いることを忘れてはいけない。 「あーもう!コジロウ何やってんのよ!出てきなさい、バケッチャ!《タネばくだん》よ!」 「チャチャ!」
2015-11-18 21:46:28コジロウのバトルに見かねたムサシがバケッチャを出し、更に足を止める。出てきたと同時に《タネばくだん》を発動したバケッチャの攻撃に今度は見切ることが出来ずに、数発命中してしまった。 「リマッ!!」 「ハリマロン!大丈夫ですか!?」 「リマッ!リマリ!!」
2015-11-18 21:47:18ハリマロンはすぐに体勢を持ち直し、シトロンに向かってガッツポーズを見せた。「良かったです、ハリマロン。反撃しますよ!《ミサイルばり》!」 無数に飛ぶタネの様な針がバケッチャ目掛け飛んできた。しかし、バケッチャはそれを見事にかわし、次の指示、《シャドーボール》を繰り出し、
2015-11-18 21:47:54更にハリマロンの動きを止める。 「ピカチュ!」 すると、横からピカチュウが《アイアンテール》で加勢してきた。その後、テールナーも《かえんほうしゃ》で援護射撃する。 「ピカチュウ…テールナー…」 「ピカチュピ!」 「テナァー!」
2015-11-18 21:48:36二匹とも、主人が囚われていて黙って見ているタイプではない。例えトレーナーが居なくても自分が出来る事は限界の限り戦うのである。その姿にシトロンは何かに気付き、大きく頷く。 「はい、皆でサトシ達を助けましょう!」
2015-11-18 21:53:20「ピカチュウ電光せっ……!」 もちろん捕まっているサトシもただ捕まっているだけで大人しくしているような男ではない。相棒とアイコンタクトを交わし、声を張り上げたそのとき、サトシの目に小さな赤いシミが飛び込んできた。 ピカチュウは珍しく中途半端な指示に戸惑いぴたりと足を止めてしまう。
2015-11-19 14:21:14その隙をみて、ニャースが口の端をあげた。 「チャンスニャ、ピカチュウ頂きニャっ」 「っ!テールナー!!引っかく!」 とっさに叫んだセレナの懇願に答えたテールナーがピカチュウに向かって放出されたネットを切り裂き、ピカチュウを庇うように前に着地する。 「テナッ」 「ピーカ…」
2015-11-19 14:23:26庇われた方のピカチュウはじっとサトシを見て一瞬の戸惑いを見せたが、小さく首を振ると単独での戦闘姿勢に移行した。 「んもう!何やってんのよニャース!パンプジン、シャドウボール!」 動きを止めたままサトシを好機だと判断したのか、ムサシが腕を振り上げ指示を飛ばす。 「上です!」
2015-11-19 14:24:22鋭く飛んだシトロンの声にハリマロンが動いた。 「体当たり!」 続けざまの声にハリマロンは近くに生えた木の枝にツルを巻きつけシャドウボールを避けると、その反動を利用してマーイーカに突っ込む。どうっっと重い音にパンプジンが一瞬気を取られたそこにホルビーがマッドショットを放った。
2015-11-19 20:47:30