中川大地さんによる「富野由悠季×村上隆トーク」(森美術館五百羅漢展)に関するつぶやき(20151101)
■トークセッション「日本、物語、リアリズム」 ※日英同時通訳付
「機動戦士ガンダム」、「ガンダムGのレコンギスタ」などのガンダムシリーズや「伝説巨神イデオン」などのアニメーション作品を手掛けてきた日本を代表するアニメーション監督の富野由悠季氏が、さまざまなキーワードをもとに村上隆と語り合います。
出演:富野由悠季(アニメーション監督)
聞き手:村上 隆(アーティスト)
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中川大地
@d_nak
森美術館五百羅漢展での、富野由悠季×村上隆トークなう。富野さん、先日、落合陽一さんと話した時に出た「作家性がプラットフォームに飲み込まれる状況」にあって、日本で唯一に近いアート分野での固有名に意味のある作家・村上隆はいかに時代に対しようとしているのかという問題提起
2015-11-01 15:16:50
中川大地
@d_nak
富野「五百羅漢はデジタルのエスキースに対して人間のスピリッツを込めた手描きの融合を過渡期的な意味でなしえた達成ではあるけれど、芸術性よりもパッションを重視するにせよ、例えばモナリザとか渋谷駅の『明日の神話』のあたりのような恒常展示形態するなら技術論的にはもう少し追い込んでほしい」
2015-11-01 15:26:12
中川大地
@d_nak
村上「それなら『Gレコ』の完成度は(笑)…というのはともかく、富野さんは流通作品としての価値的と芸術としての固定的な価値を分けて、後者のクオリティ間隔に幻想をもちすぎではないか。むしろ『Gレコ』的グルーヴ感のようなもなにこそ自分は芸術的な本義を感じる」(※だいぶ意訳解釈ですが…)
2015-11-01 15:36:52
中川大地
@d_nak
村上「現代美術のメインストリームは同世代のジェフ・クーンズやダミアン・ハーストなど戦勝国による文脈主義のゲームで形成されてきたが、敗戦国民として、いい加減そのゲームも馬鹿らしく思えてきた。現在中国が巨大なプレイヤーとして出てくる前哨にしかならなかったという現実が、震災で見えた」
2015-11-01 15:45:27
中川大地
@d_nak
村上「そうなると作家としては等身大の自分に向き合うしかなくなる。敗戦国のドメスティックな文脈の中でしかなしえない富野さんのようなアニメが蓄積してきた脈絡を改めて解析しなければいけないと感じている」
2015-11-01 15:52:55