感想まとめ

たまき @maamey_c0

『綺羅星と星屑』/くまっこさん(@cumazou3 ) 星に纏わる短編集。どのお話も設定が面白いのです。特に表題作は和風なお話で、少し切なくて。星屑がどうなったのか気になります。こんなに星と絡めて語り進められるんだと感嘆しました。闇夜に包まれるも、好きです。

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『シラノとベルフェゴール』/ トオノキョウジさん 手紙書きの戦いってどんなだろう、表紙で羽ペン持ってるし…とわくわくしながら読みました。すごく物理的に戦ってましたね…(笑) 香りデータをメールに添付できるってすごいなあと思いましたし、その設定の活かし方がすごかったです。(続く)

たまき @maamey_c0

(続く) 購入した時は全然意識していなかったのですが、聞いたことある…と調べてみたら夏フェスで小人の話を書かれていた方でした。雰囲気が違うのでびっくりしました。

たまき @maamey_c0

『響空の言祝』/ 桐原さくもさん(@sensitive_blue ) 前髪ってすごいなって思う。ハフリの前髪は長くて、だから自分と相手の視界をシャットアウトする。それだけで、ハフリが自分に自信がないことが分かるし、彼女が前髪を切った時、ハッとさせられて。(続きます)

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(続き①)白い毛糸の花の下りで、これはわたしの物語のように思えて、物語にどんどん引きずられて行くのが分かって。読み進めて行くと、ソラトもツムギもスオウも、みんなわたしのことみたいだった。 わたしはそんなに強くないけれど、変わっていく彼らに引きずられて引きずられて。(続きます)

たまき @maamey_c0

(続き②)最後で、最後に変わろうと、変えようとするハフリにずびずび泣きました。 好きな言葉たちがたくさんあって、あとで抜き出して手帳に書いておこうと思います。 授業で触れたせいか、モンゴルのイメージで読みました。 わたしの好きな物語でした。ありがとうございました。

たまき @maamey_c0

メリー・ハッピーエンド / 小町紗良さん( @srxxxgrgr ) 装丁が可愛いなあと思って手に取った本だったのですが、内容も可愛かったです。デタラメ・リトル・ヨーロッパっていう町名が、おもちゃの国みたいな少し嘘っぽい町を想像できちゃうところとか。(続きます

たまき @maamey_c0

続き) 文章だけなのにとてもカラフル。アニメで見たいくらい。ひねくれてたメリーちゃんとおっさんの関係が少しずつ変わっていくのが、にやけちゃいます。既刊も気になったので、次に機会があればお迎えしたいです。

たまき @maamey_c0

燃えかすに空を灯して / 梶つかさ( @kaji_tsukasa ) 炎人形たちが守る小さな世界が好きで。だからフェリトの影響でクルシエが変わっていくことが寂しくもあり、人に近づいて行くのが楽しみでもありました。でも、クルシエは最後に母を選ぶと信じてたから、嬉しかったです。(続

たまき @maamey_c0

続き) 母が何を思っていたのか分からないけれど、想像するだけで切ないです。彼らの進む未来が少しでも長く続けば良いなあと思います。工場夜景を見に行った時に見た、煙突から出ている炎が、この話と重なって見えました。

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エルンガルドの雪の雫 / 青柳朔(@tugihaginokuni )さん グリンワーズ好きの私としては、子供世代の話を嬉々として拝読しました。するりするりと逃げちゃうところにやきもきしたり。お母さんの気持ちです(笑) 翌日までにやにやを引きずっちゃいました！

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イクトセイ / 青柳朔( @tugihaginokuni )さん イクとセイの物語。恋人同士とはまた違う、2人の愛の形になんだか良いなあと思いました。恋愛小説と違う愛の物語にほんわかしました。私は明治の話も好きでした。この時代独特な少女たちの空気感が素敵でした。

たまき @maamey_c0

『わたしの椿鬼』/ 比恋乃さん( @hikonorgel ) 雪世の話を読んだ時は、椿鬼の切ない話だと思いましたが、酒木さんの話を読んでみると、全く異なる話の側面が見えてきて、よくこれで彼がおかしくならなかったなあと心から思いました。恐らく、秀月さんの意思だったのかなと。(続)

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(続き) 本当のところは分からないけれど、そんな風に思いました。唯さんの描かれる女性の目元と口元が好きでした。

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『土の天秤』/ せんさん( @uitemasen ) 素敵なほんわか百合をありがとうございました…！ 二人の距離が近づいてもいつまでも敬語で会話するところとか、とてもツボでした。エイラの性格が少しずつ緩やかになっていく過程にハラハラしながらも、嬉しかったり。(続く)

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(続き) すれ違うことなく、二人が未来を選んで、ちゃんと進めて良かったと思います。 登場人物がみんなそれぞれの選択肢の中で強く生きてて、格好良かったです。強い女の子、好き…

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『逃げ水』 / 萌芽つゆりさん( @sanju_uroku ) わたしがファンタジーに食傷ぎみだった時にふと手に取った現代もので、運命的な出会いをしたような気持ちになりました。連作好きなわたしには、ふと異なる作品の登場人物が顔を出すのが楽しかったです。(続く)

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(続き) 少し閉じたような世界の中で淡々と語られる物語たちは、わたしの中にすとんと落ちてきました。わたしは表題作はなかったけれど、不知火八代が一番好きでした。

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箱庭に雨は降らない / 市井一佳さん 女の子！可愛い！で手に取った本でした。機械人形だと言う彼女が少しずつ手に入れる感情。ラストが切なくて、そこまで失いたくないものになってたことに、最後にまた取り戻せたことに泣きそうになりました。マリーにがんばったねって、頭を撫でてあげたい。

たまき @maamey_c0

OTHELLO / 深森浅羽さん、葉居スイさん プロットを交換してできた合同誌。プロット交換っていいなあと思いました。わたしは、スイさんのお話しか存じ上げないのですが、どちらからもスイさんの空気がするので、おそらくどちらからも深森さんの空気がするんだと思います。(続きます)

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(続)ラフマニノフの指先/ 葉居スイ(@sui_haori ) ピアノの音色は、CDよりも生の演奏を聴いた方が、綺麗だし、音そのものに絡めとられる感覚がします。ピアノの音の描写が好きでした。そして、ピアノを好きかと聞かれた返答が「いきぐるしくなる」。素敵な余韻でした。(続きます)

たまき @maamey_c0

(続き)龍神、恋い、乞う / 深森浅羽 このタイトルはどちらが付けたのだろう。とても好きです。頭領が破天荒なのと、それが女性なのが堪らなかったです。それに惹かれていくツユの気持ちがとても分かります。引力に強い人に惹かれていくものだから。さよならは言わない。素敵。

たまき @maamey_c0

僕らはいつだって本の無視なのサ 活字が好きな方々のアンソロジー。一番好きだったのが、十五夜談義 / ラトリーさん 。かぐや姫の罪について、卒論を書くために真相を解き明かしていく物語なのですが、わりと突飛な話なのに納得してしまいそうになったり、ラストに持って行かれました。面白い。

たまき @maamey_c0

銀ヶ峰の白竜侯 / 仁司方さん ドラゴンに纏わる短編集なのですが、どの物語も出てくる女の子や女性がかっこいい、可愛い！ 時には皮肉なラストだったり、円満に終わったり、未来に続いたりするのですが、どれも面白いのです。わたしのお気に入りは、銀ヶ峰の白竜侯とジャルジーラ峠の山賊。