為末大さんのつぶやきまとめ『人はなぜ正しくありたいのか』

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

人はなぜ正しくありたいのかということを考えさせられる。

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私は正義感と潔癖性というのは似たところにあって、目に見えているものをある法則に従い整った状態にせずにはいられないという心理だと感じる。画面についた指紋がどうしても許せないのと、違うことを言っている相手が許せないのが一緒に見える。

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正義に染まった人というのは、世の中が全て自宅に見えている。床を勝手に汚す人がいて、テレビのリモコンをいつもと違う場所に置く人がいて、食器を片付けない人がいる。範囲が狭い人は気が楽だが、広い人は許せないことが無数に増えていく。

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潔癖で正義感が強くかつ諦めない人は、世の中を一色に染めるために全身全霊を傾ける。この考えはすごい悪事に対しては機能するけれど、違う考えを許容するということには不便。その内に絶対許せない敵が生まれそれとの対峙に命をかける。またはついに自分自身が疲弊してどうにいきづらくなる。

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正しさがなければ悪がまかりとおり、正しさで世の中を整えようとすれば、別の正しさとぶつかり二進も三進もいかない状況が生まれる。正しくあることと、許すこと。正しくない社会も苦しいが、許されない社会も苦しい。

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許しを少しだけ、人生に