柿谷浩一先生の『恋仲』考察ツイートまとめ。

2015年7月20日から9月14日まで毎週月曜日21:00 - 21:54に、フジテレビ系の「月9」枠で放送された福士蒼汰主演、『恋仲』を考察した柿谷浩一先生のツイートをまとめました。随時更新します。
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放送前

柿谷浩一(kaki) @prince9093

次クールの月9『恋仲[仮]』(福士蒼太主演)、月9王道の、夏のラブストーリーということで楽しみ。プロデューサーは『ビブリア古書堂』『海の上の診療所』を手がけた藤野良太、演出は『SUMMER NUDE』を担当した宮木正悟、金井紘のコンビ。サマーヌードファンも必見です! #恋仲

2015-05-23 10:22:25
柿谷浩一(kaki) @prince9093

たまってた留守電の中に、故郷から「月9『恋仲』富山だぞ!」って盛り上ってる話かと思ったら「そんなの人生に一回しかないから君も地元に貢献するように考え…」と次第に説教へ。富山は、ハンパない進学率+スポーツ主義を含め、高校生の恋愛事情もやや特殊な気がする。富山弁にも期待です。 #恋仲

2015-06-11 09:11:41

7/20:第一話「君がいた夏」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲①】主人公が結婚式場へ走る冒頭から『プロポーズ大作戦』を彷彿とさせた初回。ラブストーリーを彩るJポップ→銀杏BOYS「BABY BABY」(プロ大ではモンゴル800)、漫画『ONE PIECE』に挟まれた手紙(プロ大では借りたCDの歌詞カードの中)なんかも重なった。 #恋仲

2015-07-20 22:30:58
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲①】あかりがいなくなるきっかけとなる、借金取り立てのシーンが印象的だった。「借りたものは返せや」の怒号の中、葵から借りるはずだった漫画『ONE PIECE』は届けられことなく、運命が大きく曲がってゆく。〈借りたもの/借りるはずだったもの〉をめぐる恋の悲劇と運命…。 #恋仲

2015-07-20 22:38:14
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲①】『ONE PIECE』51巻だけは、今も本の並びにはない。全巻揃えるくらい好きなら買って埋めてもいい。でもそれはできない。『SUMMER NUDE』の返却できないDVDのように、その欠落の中にある〈過去〉の悲しみ、いなくなった大切な存在への想いと葵は生きてきた。 #恋仲

2015-07-20 22:48:12
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲①】花火大会が8月31日とか、現実での『ONE PIECE』51巻の発売が2008年9月といった面に目が向くのは「SUMMER NUDE」からのお馴染みですが…現在の新刊は78巻。ドラマクールと同じ約3ヶ月刻み。最終回辺りで、今から出る79巻に物語が触れたら面白い。 #恋仲

2015-07-21 00:26:22
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲①】あかりの結婚相手が、葵(福士蒼太)でも翔太(野村周平)でも、彼女の未来には〈アオイ〉がずっと残る。前者なら夫の名前、後者なら自らの姓となって。どちらのアオイという名と(を)生きるのだろう。福士蒼太の「蒼」に重なるのも興味深い。視聴者の記憶=未来にも繋がる仕かけ。 #恋仲

2015-07-21 00:43:56

7/27:第二話「戻れない距離」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲②】あかりの葵への手紙にあった「来年の夏」も同じ場所で待っているという約束。その〈再会〉を奪った翔太は、自分達2人の馴れ初めを「冬」と偽る。7年後、葵とあかりは映画『夏の彼方に』と、その主題歌の銀杏BOYZのカバー曲で〈2人だけの夏〉を奪い返し始める…。見事な構図。 #恋仲

2015-07-27 22:10:12
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲②】〈三角関係〉を視覚的に切り取るカメラワークも印象的だった(演出は『SUMMER NUDE』を手がけた面々)。ラスト、部屋に向かうあかりと翔太を、二人並んでではなく〈別々〉にその表情を映し、一人帰る葵のショットに繋ぐ。そして三人を象徴する〈三匹の金魚〉シーンへ。 #恋仲

2015-07-27 22:25:35
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲②】葵とあかりが月を見るシーン。『SUMMER NUDE』を思い起こす。第2話、フジファブリック「若者のすべて」の歌詞に重なり、朝日(山下智久)と香澄(長澤まさみ)は、同じ月夜を見上げていた。それが花火大会の空へと繋がっていた。この物語も、今年の花火大会がキーだぞ。 #恋仲

2015-07-27 22:47:17
柿谷浩一(kaki) @prince9093

あれこれ批判も飛んでいるが『恋仲』は月9の王道ラブストーリーとして、すごくクオリティが高いと思う。ただ〈夏のドラマ〉という面でちょっと弱くもある。サマーヌードの「ビール飲みてぇ」みたいな、季節感への共振や誘惑がもう少しあってもよい。その不足が映画的に見えちゃう一因では。 #恋仲

2015-08-01 07:23:21

8/3:第三話「7年目の真実」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲③】蒼井の恋心の機微が〈冷寒〉を通して巧みに暗示されていたのが面白かった。頬に当てられたジュースに「冷たっ」となるシーンは、再び「燃え上が」ったあかりへの想いを強調しているが、ラストの「冷めた」たい焼きは、そこに迫り始める変化を、皮肉な形で表現していたかのよう。 #恋仲

2015-08-06 07:50:11
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲③】あかりを巡る2人の「あおい」の物語。その原点を作ったあかりの父が〈青〉のヘルメットで現れる。プロポーズにふれるレストランの会話場面、二人の背後には〈青のぶどう〉のステンドグラス。3房の「青」は蒼井、翔太、あかりの父。そしてそこに差し込む光=あかり。象徴的な図だ。 #恋仲

2015-08-06 08:00:33

8/10:第四話「7年目の真実」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲④】ラストの「もう終わったんだよ、俺たち」の一言が重く悲痛なのは、〈俺たち〉が翔太/あかりの恋愛事に留まらないためだ。一度は「もう終わった」とした蒼井のあかりへの恋心はもちろん、7年ぶりに再会し新たな〈仲〉を築きつつある全員の〈関係の始まり〉を揺さぶる…。 #恋仲

2015-08-10 22:41:11
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲④】『ワンピース』51巻は〈51=恋〉の暗喩。その点では、51を奪うことで彼女を手にいれた翔太が、今度は〈50万〉を手渡し、あかりと父を切り離そうとしたことが、悲劇の一因となったのも面白い。翔太には、あと「1」が決定的に足りない、それを暗示しているかのようだった。 #恋仲

2015-08-10 22:56:07
柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲④】公平の「敬語」のくだりは『SUMMER NUDE』の孝至と夏希のエピソードを彷彿とさせた。コンクール応募(夢と恋というモチーフ)の他、元カノ「葵の書く図面好きだよ」という台詞も、朝日と夏希の「写真/料理」が好きという遠回しな告白を思い出させて個人的には堪らない。 #恋仲

2015-08-10 23:19:27
柿谷浩一(kaki) @prince9093

@prince9093 蒼井のあかりへの恋心 ⇒ 葵の~、ですね。

2015-08-10 23:20:40
柿谷浩一(kaki) @prince9093

時折「どっち派?」というツイートを見るが『恋仲』はそうした関心と極めて親和性が高い。どちらかのアオイが、あかりと結婚する、ハッピーエンドが一応〈約束〉された物語だからだ。葵か蒼井か。二者択一の行方を〈予想〉しつつの視聴がもっと熱くなれば面白い。グラフ化とかできないのかな。 #恋仲

2015-08-11 07:33:40

8/17:第五話「最後の花火」

柿谷浩一(kaki) @prince9093

【恋仲⑤】二人の存在を象徴的に表す、名前に含み込まれた色。〈あか〉り→赤、〈あお〉い→青。美術館で元カノと観る絵画に描かれた二つの花火、そして父との再会後に、二人のやる花火、ともに〈赤/青〉でしっかり彩られて鮮やかだった。(女の子とお揃いのキーホルダーも印の色が違った) #恋仲

2015-08-17 22:11:47