『敬語』からみる日本語・外国語 Presented by Shueisha_int

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集英社インターナショナル @Shueisha_int

この間、何かの本を読んでいて英語のWeというのを「朕は」と訳すべきを「我々は」と訳しているのを見て、「おやおや」と思ったのを思い出すします。ああ、あの本は何だったかしら^^;

2011-01-16 03:16:30
集英社インターナショナル @Shueisha_int

さっきのジャンプグループの表記規則もきっとそうですが、文字の組み版規則っていうのはけっこう属人的でして、会社や組織のルールよりも「その人のルール」っていうのが優先したりする。私も最初の会社でたたき込まれたルールが抜けません。

2011-01-16 03:22:09
集英社インターナショナル @Shueisha_int

そういえば、大学でも京大の人文関係の人たちの表記は独特で、これは昔々の偉い人たちの作ったルールだったりします。

2011-01-16 03:24:15
集英社インターナショナル @Shueisha_int

小生は伊丹十三さんがエッセイに書いていた「誰にでも書ける漢字は開け。書けない漢字こそ、辞書で調べてでも書け」という教えを一つの指針にしていますね。

2011-01-16 03:26:54
集英社インターナショナル @Shueisha_int

これは言い換えると「訓読み」は漢字で書かなくともいい、「音読み」は漢字で書かないと誰にも分からないので漢字で書けという意味でもあるかなぁと思ったりもしますね。

2011-01-16 03:28:54
@bellko1213

@Shueisha_int 「辞書で調べてでも書け」のように、検索なさってもよろしいかと。一番単純な例なら、「Can you pass me the salt?」なんて目上の人に言ったら、「magic word?」と子供に言うようにからかわれるでしょう。

2011-01-16 03:42:20
Yukiko Kano @yukiloth

@Shueisha_int 欧文の段落は下手をすると数ページくらい続きますが、日本語ではそこまで続かない。これは体力の差なのか>素晴らしい視点。しかし、数ページはないでしょう。個人的にはシロジスム(三段論法)に従って書く伝統があるからと思います。

2011-01-16 03:43:25
集英社インターナショナル @Shueisha_int

@bellko1213 うーん、それは敬語というか、迂回的な表現の問題だと思うんですね。敬語というのは、「やる」の代わりに「あげる」とか、「する」のかわりに「なさる」というぐあいに、単語そのものが入れ替わるということではないかと思いますね。

2011-01-16 03:45:21
@bellko1213

@Shueisha_int 最低でも「Please」を付ける。私は「Would (could) you pass me the salt please?」と言います。勤務先の若ーい日本人には「丁寧すぎる」と言われますが、上司たちは丁寧に話さない人たちを大事にはしていませんね。

2011-01-16 03:47:01
@bellko1213

@Shueisha_int 英語でも、丁寧に(慇懃ではなく)話せば周りの扱いも違いますよ。

2011-01-16 03:48:37
山崎利勝 @cho2uo

あっ、早速読んでいただけたのですね。先日ツイートした者です。実は壁村さんの息子と高校で友だちだっただけでなく、「珍アシスタント列伝」にでている方は小学校の友人の父上でした。RT @Shueisha_int 笑わずに生きるなんて―ぼくの自叙伝 : 赤塚 不二夫

2011-01-16 03:48:42
集英社インターナショナル @Shueisha_int

敬語という日本語のメカニズムの特徴は、表現のみならずボキャブラリまで転換するというところにあると思いますね。しかもそれは単なる婉曲表現ではなく、物理的な「上下関係」との類比で示されるところの人間関係です。これは英語にはない。

2011-01-16 03:53:07
@bellko1213

@Shueisha_int 敬語というのは、相手を敬う気持ちを表すための言葉かと思います。単に単語がどうの、ということではないのでは?まあ、人それぞれでしょうし、日本にいて英語のことを考えるのと 米国で生活しながら考えるのでは違う考えになるのかもしれません。

2011-01-16 03:53:16
tout @atouut

@Shueisha_int フランス語にはありますね。

2011-01-16 03:54:59
集英社インターナショナル @Shueisha_int

人間関係において、尊敬するとか、畏怖するという感覚は万国共通です。だから、その「気持ち」についていえば日本語だけの話ではない。問題は、そこに独特の「語彙」「文法」が存在するかということです。ここにおいて日本語は「敬語」という体系がある。そこです。

2011-01-16 04:03:22
集英社インターナショナル @Shueisha_int

ですので、フランス語において、英語において、あるいはドイツ語、ロシア語において、目上の人の行為について、それを語る場合に「こう単語を置き換えないとダメ」というケースを示さないかぎり反証にはならないのです。敬意はどこの世界にもありますから。

2011-01-16 04:05:53
集英社インターナショナル @Shueisha_int

そか、フランス語にはvous と tuがあるということですね。まあ、これは卑語とそうでない語の違いで、相手を尊敬しているというよりは学があるかないか程度の話ではないでしょうか。

2011-01-16 04:06:59
集英社インターナショナル @Shueisha_int

日本語の場合、ほかの欧米諸語と違うのは、「敬語がない」状態というのが存在しない。敬語を使わないという時点で、相手を対等、あるいは下に見ているという「意味」が生じる。でも、英語の場合、「敬語的表現」「丁寧表現」がなくても相手をバカにしているわけではないのですね。

2011-01-16 04:12:15
集英社インターナショナル @Shueisha_int

たとえば"I don't think so."と父親に言うのは別に問題ない。それで父親は怒ったりしない。でも日本語で「俺はそう思わん」と言うとオヤジは「何だ、その言い方は!」となる。「私はそう思いません」と言わないとダメ。ここに敬語の原点があります。

2011-01-16 04:16:07
tout @atouut

@Shueisha_int フランス語は社内で上下関係にあったり、敬語を使うべき所で使わないと失礼だし、場合によっては侮辱になるので、敬語のレベルは二段階ですが、少し近いものがありそう。

2011-01-16 04:16:20
集英社インターナショナル @Shueisha_int

もう一つフランス語と違うのは、「目の前にいない目上の人の行為」を表わす体系が日本語にはあるということだと思いますが、いかがでしょうか。RT @atouut: フランス語は社内で上下関係にあったり、敬語を使うべき所で使わないと失礼だし・・・

2011-01-16 04:18:20
tout @atouut

@Shueisha_int それはおそらくないと思います。

2011-01-16 04:20:21
集英社インターナショナル @Shueisha_int

つまり「私」と「あなた」との関係くらいならば、どこの社会でもそのくらいの心配りはする。しかし、ここにいない、しかも当事者ではない第三者の行為までも、「私」と「あなた」との関係の中でどう置くかを考えて表現する。そこが日本語のまったく面倒なところです。

2011-01-16 04:20:34
集英社インターナショナル @Shueisha_int

日本語だと母親と話をしていて、そこにいない父親の行為を「お父様はそう(私に)おっしゃいましたから、私はそういたしました」と書く。このニュアンスを書ける言語はそうそうないですね。「だから日本語はすごい」とは言わないです。でも、日本人はそれが普通だと思っています。

2011-01-16 04:22:28
集英社インターナショナル @Shueisha_int

まあ、極端に偉い人ならばHis MajestyとかHer Majestyとか言いますけれどね。それはあくまでも例外ですね。

2011-01-16 04:25:14