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漫画原作論「漫画原作者とはマンガ家の“裏方”である」 - 漫画原作者 猪原賽BLOG iharadaisuke.hatenablog.com/entry/2015/11/… 今現在初めて原作つきで漫画制作に挑んでいる身として非常にためになるお話であった。まさに今日の打ち合わせで気付かされたことがこれだったわ。
2015-11-20 01:22:42まず私はひとつ勘違いをしていた。漫画が原作と作画に別れる場合、原作はネームを作る人で作画はそれを仕上げて絵にする人だと思っていた。だけどそうじゃなかったんです。結論から言うと、「漫画原作はプロットである、くらいの感覚でもいいくらい」だということ。ではこれはなぜか。
2015-11-20 01:32:38その答えはさっきのブログ記事に見事に簡潔にまとめられている。文章と漫画とでは、演出にあたっての方法論が変わってくるからです。もちろん漫画的演出を全部見込んで起こしてる原作なら絵にするだけだろうけど、私の場合はこれに当てはまらないということに今日の打ち合わせで気付いた。
2015-11-20 01:35:34今回提出したネームは、いただいた文章原作を1ページに収まるボリュームでまず割っていって大まかな進行を決め、そこにメクリなど若干の漫画の演出方法を付加して仕上げたものだった。多少の改変はしたけど、ほんとに少し程度でかなり「貰った文章に忠実なもの」だったと思う。
2015-11-20 01:39:53だが私は、先程のブログ記事内の言葉で具体的に言うならば、「コマ数だけの問題ではなく、フキダシの中のセリフも同様。絵で伝わる、絵と意味が被るセリフはバッサリ切っていく。」、ここが完全に抜け落ちていた。
2015-11-20 01:42:44「台詞はキャラクターの個性を含ませたものだから、極力忠実に喋らせてあげないといけないもの」だと考えていたからだ。だけど違った。含ませた個性は、漫画なら絵で伝えることが可能なのだ。さらに台詞をそのままに、それに応じた演技をさせたもんだから、被った演出はくどさを産んだ。
2015-11-20 01:45:40これはいけなかった。くどさは全体のリズムを乱すからだ。「漫画はリズムが命」だと思っているので、私が大事にすべきはむしろ忠実になることよりもリズムを生みだすことだったのだ。
2015-11-20 01:48:17これらの点を踏まえて、私の置かれている状況で今与えられている「原作」を見た時それをどう捉えると適切か。答えは「プロット」だ。「その漫画でやること、方向性、方針、それらをまとめたものである」と捉えるのが私の感覚的に一番理解が易い。だから「ネーム」を作るのは原作者ではない、私である。
2015-11-20 01:52:27だから私はもっとネームを「作ってしまってもよかった」のである。リテイクネームは、これを踏まえて取りかかる必要があるな。
2015-11-20 01:55:28