日本語圏においてFacilitated Communicationの問題について語ろうとするのであれば「東田直樹さん」について触れないわけにはいかない、のだろう、本当なら。最近話題となったニューヨークタイムズマガジンの記事でも東田さんのことについては触れられている。→
2015-11-20 20:46:38→nytimes.com/2015/10/25/mag… 上記記事より引用:In 2013, the memoirs of a Japanese teenager with autism, who is an F.C. user,(中略)as ‘‘The Reason I Jump.’’
2015-11-20 20:47:59→この記述を見て「ひょっとしてNHKで問題になった『奇跡の詩人』のことでは?」と思う方もいるかもしれないが、残念ながらと言うべきか、そうではない。→
2015-11-20 20:48:48→この書籍に関連したドキュメンタリー番組が、くしくも同じNHKで制作され、大変好評を得たそうなので詳しくはリンク先をご覧いただきたい。nhk.or.jp/docudocu/progr… →
2015-11-20 20:49:27→このように「東田直樹さんの素晴らしさ」は今や世界的な既成事実として扱われている面があり、彼の使うFCに対して異を唱えることに私は正直、強い不安と徒労感を覚えてしまう。→
2015-11-20 20:50:15→だからここでは最小限の主張にとどめるが、私は東田直樹さんのFCが疑いなく本当のことであると信じることがどうしてもできない。彼がFCを通じて自分の意思を表現できているように見ることができない。本当のことだとして讃えるなら先に検証を行ってほしい。→
2015-11-20 20:50:46→なぜかと言えば、信じてもし東田直樹さんのFCが「機能しているように見えるだけ」であったら、東田さんは本当の自分のことを理解してもらえなくなってしまうのではないか、それにより東田さんの人生は不当に損なわれてしまうのではないか、と心配になるからです。
2015-11-20 20:51:48→この問題について触れておられるブログの紹介1: とある施設職員のブログ: 東田直樹さん問題① toarushisestu.blogspot.com/2013/10/blog-p…
2015-11-20 20:52:29→この問題について触れておられるブログの紹介2: お父さんの[そらまめ式]自閉症療育: もしかして自閉症?(ブックレビュー) soramame-shiki.seesaa.net/article/110130…
2015-11-20 20:53:24→先述のNYTマガジンの記事にもあるように、東田直樹さんはFacilitated Communicationの素晴らしい成功例として扱われ、世界規模で人口に膾炙している。→
2015-11-20 20:54:05→FCのもっとも有力な推進者の一人であるダグラス・ビクレン(Douglas Biklen)も、東田さんとともに講演会を行っている。下記リンク先は講演会の公式webページである。 escor.co.jp/gr/dn-forum/
2015-11-20 20:54:36以下蛇足
蛇足:NYTマガジンの記事の盛り上がりをきっかけにFacilitated Communicationに関する記事がいくつも書かれ、教育界にも食い込んでしまったFCの危険性をこの機に知らせなければ、と行動する方々の姿を見て、私も何か少しだけでも書いておこうかなという気持ちになった。
2015-11-20 20:55:40蛇足2:NHKの東田直樹さんの番組(君が僕の息子について~)について一点だけ私の感想を述べると、東田さんが(おそらくは自分に向かって)何度も何度も「ちゃんとしなさーい」と言うシーンが私はとても怖かった。→
2015-11-20 20:56:37→これはあくまでも私の想像に過ぎないが、東田さんは小さい頃から何度も何度も「ちゃんとしなさい」と言われ続けてきたのかなと思った。「ちゃんと」しないと周りの人たちに怒られる。でも彼が「ちゃんと」「できない」のには真っ当な理由があったはずだ。→
2015-11-20 20:57:00→FCが使えるようになっても、今も東田さんには「ちゃんと」「できない」ときがあるのだろう。でもFCを「ちゃんと」「できて」いる間は、周りの人たちは「ちゃんとしなさい」とは言わないのだろう。→
2015-11-20 20:57:35→自分なりの理由があって「できない」ことを怒られるのはとても怖い、と私個人は感じるたちなので、あのシーンにはこういうふうな想像で感情移入してしまった。蛇足おしまい。
2015-11-20 20:57:58