はるかさんのグロ描写講座

同人作家のHARUKA/はるかさんの「読者に痛みを想像させるSSの書き方」を発端としたTLをまとめました グロ描写ばかりなので苦手な人は注意してください ※読みやすさのために一部時系列を弄ってあります
41
はるか @YT_HARUKA

えー、それではですね。お昼頃にちょこっとだけ予告していた「読者に痛みを想像させる文章のコツ」みたいなのを、自分の気が付いている範囲でですが、書こうと思います 最初に纏めておくなら、コツは二つ 「比喩」と「語彙」だと思います

2011-01-17 22:01:58
はるか @YT_HARUKA

・比喩について グロ描写・猟奇的な描写で読者に痛みを想像させる場合、往々にして作中で残酷な描写。肉体の破壊等の描写を行う事になるワケですが、そこで用いる比喩で、少しばかり意識をするとより凄惨・痛々しい文章になりますよ、というお話です

2011-01-17 22:03:37
はるか @YT_HARUKA

私のpostを読みながら、今までの人生を思い出してください。あなたは、今までに日本刀で切られた事がありますか? 銃弾で撃たれた事がありますか? 硫酸で舌を焼かれた事がありますか? 普通の人は、「ねぇよ!」と答えるでしょう。それが普通です

2011-01-17 22:05:06
はるか @YT_HARUKA

ですが、グロSSにおいては、キャラクターが刃で皮膚を裂かれ、腹に開けられた穴に赤熱した火箸を突き入れられ、目玉を引き抜かれる事になります 作中で行われる暴力描写は「非日常的」なんです。読者は、「平和な日常」に居るのに

2011-01-17 22:07:23
姫上沙月@ @satsuki_h

@YT_HARUKA 相手の口に釘をいっぱい詰め込んで顎を思いっきり蹴り上げるとかそういう描写をする舞城先生は鬼だということですね。

2011-01-17 22:08:00
はるか @YT_HARUKA

なので。例えばですが、「霊夢は背中を刀で切られた」と書いたとしても、読者としてはその痛みを想像し難いのですね 描写の内容があまりにも日常離れしすぎていて、「霊夢はザキを唱えられて即死した」と同レベルの痛みしか想像できません。想像力が、刺激されないのです

2011-01-17 22:09:32
はるか @YT_HARUKA

なので。作者は、比喩表現を用いて、「非日常な作中での暴力」を「日常における痛みの延長線上」に摺り寄せる必要があるのです。読者に「ああ、この痛みは想像できるよ!」と思わせ、実際に想像させれば勝利なのです

2011-01-17 22:10:46
ばいす @VICE106

たぶんなー、想像可能な痛みってのも一つの手法なんだろうけど、痛みを欠損する怖さに置き換えるってのもあると思うんだよ。そんだけ

2011-01-17 22:10:54
とりb @ba_rdb

口内ホッチキスとかは想像出来る範囲かな

2011-01-17 22:12:08
桐生sang @Kiryudori

口に釘詰めパンチはエルロイもやってるよね。鹿弾バラして殺鼠剤に浸してもっかい火薬詰めるとか、林檎入れたズタ袋で殴打( ゚д゚)

2011-01-17 22:12:17
つわ @jikohaokorusa

@YT_HARUKA 焼け火箸を押し当てられたような痛みを伴って皮膚が裂け、その次には血が背中を流れ落ちる生暖かい感覚。私はこう表現します

2011-01-17 22:12:42
はるか @YT_HARUKA

例えば、刀などの刃物で切られるグロ描写を書くのならば、現実である「切断風景」にそれを例えてしまう……なんて方法は簡単だと思います。「鋏で端切れが切り裂かれる様に、霊夢の皮膚がザクリザクリと裁断され、朱色の雫を撒き散らす」とか 皮膚を切るという非日常を、裁縫という日常に例えました

2011-01-17 22:15:05
はるか @YT_HARUKA

その他にも、針で指先を刺してしまう、包丁で手を傷つけてしまう、小指をたんすの角にぶつけるなどなど。読者が日常的に触れている痛みは様々なので、それらの延長線上として、グロ描写を持ってくると良いやもしれないですね。日常的な痛みの凄まじい版なら、読者も痛みを想像しやすいでしょうから

2011-01-17 22:17:01
白 // 猫ビーム @Necobeam

爆発するって脅しといて実際しないって精神的な拷問用だっけかな今の

2011-01-17 22:17:21
桐生sang @Kiryudori

死体の口に散弾詰め込んで火葬にするのは50年代のイタリア系マフィアの常套手段らしいけど、ソースはエルロイだし、かなりどうでもいい知識なので忘れよう

2011-01-17 22:18:45
はるか @YT_HARUKA

先ほどりょのさんが仰っていましたが、カイジであった血のマニュキュアの拷問(指と爪の間に針を差し込まれる)は、想像しやすいかもしれないですね。誰しも、注射やうっかりミスで今までに一度くらい自分の身体に針を刺しているのですから、それが何百倍にもなった痛みなんだろうなと想像させられます

2011-01-17 22:19:00
水之江めがね /i0-0i @miz_1001

痛い描写は、あとは五感を研ぎ澄ませて想像してみると、書きながら身を滅ぼすからやらない方が良い。皮膚の下に潜り込んだ金属の冷たさとか堅さとか想像しながら書くのは、つらい。

2011-01-17 22:19:33
ゲオルギィ @Gueorgui_USSR

@YT_HARUKA 新品の紙で目を切るとか分りやすいですよね

2011-01-17 22:20:24
シオン @sionacht

@YT_HARUKA ひぐらしの爪剥がしの拷問とかもだなー

2011-01-17 22:21:36
はるか @YT_HARUKA

少し脱線した; まあ、比喩とか、グロ行為の内容について言うならば、あんまり「非日常的」な物は使わない方が良いよって事ですな。針を刺される、皮膚が切られるといった「日常的な痛みを伴うシーン」に少しだけのエッセンスを加えて使う方が、案外読者は想像しやすいんだぜ という事で一つ

2011-01-17 22:22:28
はるか @YT_HARUKA

ジョルジュさんのリプだけど、新品の紙で指先を切るのは誰しもある経験ですよねえ。だから、それを延長して「眼球を切る」にしたワケです 男性なら「新品の紙で亀頭を切られる」を想像すると…… QT @Joruju_VIP: @YT_HARUKA 新品の紙で目を切るとか分りやすいですよね

2011-01-17 22:23:44
水之江めがね /i0-0i @miz_1001

グロイ話とか書いたことないから分かんない。ていうか本当は書きたくないんだ……

2011-01-17 22:27:24
とりb @ba_rdb

一番痛かったのは、友達の家に行った時、うっかり玄関で扉に指挟んじゃった時。それも取って側じゃなくて、支点側とでも言えばいいんだろうか。そっちの方で、指が抉れた

2011-01-17 22:28:02
𝕏ゴム印𝕏 @mega_mari

背中にチクリと何かが触れた。次の瞬間、肩から脇腹にかけてお湯が溢れ出す。否、それは湯ではない。視界の端を紅い飛沫が横切る。じわりと背中全体に広がる。生暖かい。じわり。じくり。「あ、あ?」 私が口を開くと、背中の口は思い出したように灼熱の叫び声を上げた。

2011-01-17 22:28:16
はるか @YT_HARUKA

【比喩まとめ】 読者が日常で触れているであろう痛みに近い描写をしよう。「刃渡り90センチの青龍刀で切られる」事は無くても、「折り紙で指先を切る」事はあるのだから、後者のシーンを使った方が楽ですよ。比喩を使うなら、日常風景や現実でありそうな物を使いましょう

2011-01-17 22:29:09