11月15日　三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

今日は何の日、ねの…ではなく(笑) 1961年、バレンツ海にて米原潜ガトーとソ連原潜K-19が衝突事故を起こした日、です。

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おっと、失礼。1969年でした。訂正します。

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幸い、互いに損傷はそれほど酷くなく無事帰還が可能で、その後も大規模な国際問題に発展することなく済んだのですが… このK-19、とてつもない不幸艦なのです。

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最初のトラブルは1961年。公海上を航行中に突然原子炉の冷却機構が破損し機関停止。艦内に放射能が漏れだし、救援を求めようとしたところ無線も故障。洋上で孤立したまま漂流する羽目に。

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決死の修理班により機関は一部復旧したものの、修理班メンバーは致死量の10倍近い放射線を受けて1週間以内に死亡。 幸い偶然近くを通りがかった友軍潜水艦に救助されましたが、この事故で2年間の修理を余儀なくされました。

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おかげでついたあだ名は「ヒロシマ」。 はっきり言って、たちの悪いあだ名の付け方ですね。広島の方に失礼ですよ…これだからイワンどもは…ブツブツ(怒)

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さて、K-19のその後。 1969年、先ほど述べた米原潜ガトーとの衝突。 1972年、機関室を火元とする火災で28人死亡。艦体後部に取り残された12人が40日間にわたり水も食料も、空調も効かない環境で生き延びる。 1991年、再度の原子炉故障。これにより廃艦が決定。

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こんな不運なK-19。 実は、生まれたときから運ゲージが低い設定だったようです。

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ロシアでは、進水式で女性が洗礼式を行い、進水にあたってはシャンパンのビンを艦体にぶつけて割る（もちろん中身は艦にかかる）を行うのですが。 K-19は男性が洗礼式を行い、しかも、進水時にビンが割れなかったという出来事があったのだそうです。

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欧米では、進水式を女性が行うのが通例ですね。私も、記録こそ残っては居ないのですが、欧米式に進水を行ってもらいました。（進水の瞬間の写真は、記念艦三笠HPにて見ることができます）

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K-19は、その殉職者の多さから、「未亡人製造機」という有難くない称号も奉られています。 まあ、うちの艦隊には「ダメ男製造機」って称号を奉られてる駆逐艦ちゃんがいますが・・・。あきらかに駆逐艦ちゃんのほうがマシですね、たぶん。

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今日は海軍大将・村上格一提督の命日（1927）です。 技官・軍政官として功績高く、金剛級で世界に先駆けいち早く導入された14インチ（35.6cm）砲導入の立役者と言われています。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

日清戦争では、東郷艦長率いる巡洋艦吉野ちゃん水雷長。日露戦争では巡洋艦千代田ちゃん艦長として仁川沖海戦、同吾妻ちゃん艦長として日本海海戦を歴戦。 その後軍政官へ転進し、金剛級発注を取り仕切りました。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

当時は未だ、三笠など前弩級戦艦にも積まれている12インチ（30.5cm）が主流。 しかし村上提督は来るべき遠距離戦を念頭に、当時最新鋭の14インチを主張。これが大当たりとなり、金剛級は旧型ながら第二次世界大戦まで戦いぬける力を得たのでした。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

ところが、金剛ちゃん発注に深く関与していたことから、シーメンス事件への関与が疑われる事態に。 しかし、その清貧ぶりからすぐに潔白が証明され、その後も軍政に留まることができました。その後は新兵器導入や教育制度改革に従事。 #三笠の昔話

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今で言うところの「理系人間」だったようで、機械や算数にはめっぽう強く、晩年には、趣味のレコード鑑賞に際して、曲ごとに一番良い回転数を分析して帳面に付けておいた、というエピソードが残っています。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

そして。 今日は第三次ソロモン海戦・第二夜戦の日（1942）です。 日米の戦艦同士が真っ正面から殴りあった唯一の海戦でした。例により、詳細は略。 #三笠の昔話