「人工知能が仕事を奪う」という主張の背後にある三種類の考え方

今後、世の中はどうなっていくのか?あるいは、どうしたいのか。人類は真剣に考えなければならないだろう。
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小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

「人工知能が仕事を奪う」という主張をする人たちは、主に次の3タイプがいる。 ①人工知能が仕事を奪うから、再分配をしっかりとしろ! ②人工知能が仕事を奪うから、技術の進歩を止めろ! ③仕事を奪い尽くして、俺が格差拡大の頂点に立ってやる! 俺は①が好き。

2015-11-25 11:15:52
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 これらすべては難しい課題を抱えている。①の場合は、グローバル化された競争社会の中で、各国は再分配を強化しづらいという点。他国に負けないために法人税減税をして競争力をつけるべき、となりやすい。その分、消費税増税などで賄おうと考え、一般大衆の負担が上がりやすい。

2015-11-25 11:20:25
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ②の場合。これもやはり各国同士の競争の中で、技術力のない国は淘汰されていく可能性が高い。だから一つの国だけが技術の進歩を止めても、ほかの国は技術を進歩させてしまい、技術進歩を止めた国は経済的にやられてしまうだろう。ゆ

2015-11-25 11:22:31
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ③の場合。この場合は格差拡大が進み続ける。人間はお金を流通することで、物・サービスを購入する権利を配布している。その権利書の役割をしている「お金」が一部の人たちに偏るということは、大多数の一般市民は物・サービスを購入する権利をもらえない、ということである。

2015-11-25 11:25:15
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ③の続き。サービスに関しては情報技術の進歩によって色々と無料化した。なので、一般市民もその恩恵を受けている。例えば、ネットを介してyoutubeの動画をみんなが無料で見れる。しかし、物(やっかいなことに生活必需品も含まれる)にはお金がかかる。

2015-11-25 11:28:22
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ③の続き(その2)。この場合、様々なサービス(ここでは形のないモノをサービスと呼んでいる。例えば動画もサービスに含めている。ソフトと言ってもいい)が無料化していった。一方、形のある物は有料のままだ。このバランスが崩れたことで、生活が苦しくなる人が大勢出る。

2015-11-25 11:31:38
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ③の続き(その3)。なぜなら、無料が増えたため、稼ぎにくくなったからだ。人間は物・サービスを提供して、お金を得ている。ここで、サービス(ここではソフト)は無料化したので、稼げる仕事が減ってしまった。一方で、全ての人は生活必需品が必要なのだ。

2015-11-25 11:34:40
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ③の続き(その4)。全ての人は生活必需品が必要。そして、それにはお金がかかる。一方、あればいいけど無くても生きていける部分が無料化していき、稼げる領域が減ってしまった。このような流れで③のような「自分で努力すればいい」というだけの対策だと社会はどうなるか?

2015-11-25 11:40:00
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 ③の続き(その5)。多くの国民の生活が急速に変わり、その急速な変化に対応できずに稼げない人が続出。その結果、世界各国の国民の中で不満に思うグループが拡大。中にはテロ組織に加担する人も現れ、世界情勢の悪化を起こす要因の一つになる。

2015-11-25 11:42:21
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 「人工知能は仕事を奪うって主張をする人は、自分で努力して勉強しようと思わないのか」というような発言をする人が結構いる。しかし、その人たちは、自分たちも社会の一要素であることを忘れている。社会の状況が悪化すれば、当然のように自分の生活にも影響が出てくる。

2015-11-25 11:44:43
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 「自分が努力すればいいだけで、人工知能が仕事を奪うって言ってる奴らは努力したくない怠け者なだけ」という意見は、③を支持しているのだろう。しかし、この場合はもれなく世界情勢の悪化付きだ。社会の一員である「自分」も、悪い影響を被るだろう。

2015-11-25 11:55:15
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 産業革命の頃は問題がなかった、と主張する人もいる。しかし、ここには二つの落とし穴がある。一つは仕事が奪われ、経済問題が発生した。世界情勢の悪化が生じ、その後に第一次世界大戦が起こっている、という点だ。

2015-11-25 11:58:36
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 これは「科学技術の進歩に人類が対応できなかったから」と主張する経済学者もいる。科学技術が悪いとは言わないし、おれ自身、科学技術が大好きだ。しかし、その扱いについて、人類はしっかりと留意するべきだ。科学技術が真に人々の役に立つためには、経済問題も無視できない。

2015-11-25 12:00:31
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 産業革命の頃は問題なかった、という意見にはもう一つ落とし穴がある。それは仮に問題なかったとしても、産業革命の頃は、それまでの技術レベルでは自動化できなかった数多くの仕事があった、という点だ。科学技術力は未来に進むほど高まっていく、という性質を持っている。

2015-11-25 12:03:45
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 未来に進むほど、技術力が高まっていき、その高まった状態で「仕事が代替される」という話であって、技術力が低い過去を振り返っても、奪われる傾向が現れるとは限らないという点だ。昔を見れば、奪われるよりも生まれるほうが多いという状況も十分にありえた。

2015-11-25 12:06:08
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 例えるなら、お風呂の水に似ている。最初はどんどん水を増やすことが出来る。時には水が蒸発してしまって少なくなることもあるだろう。他には水を救って捨てる人がいて、水が少なくなることもあるだろう。しかし、水が注がれれば、増えていく。これが産業革命の頃の状況だと思う

2015-11-25 12:08:56
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 しかし、今はお風呂の水はいっぱいになってしまっていて、これ以上、水を注いでも、昔からあった水が零れ落ちるだけであって、総量としては変わらない状況になってしまっていると思う。例えば新しく飲食店が生まれれば、別のどこかの飲食店がその分だけ稼げなくなる、みたいに。

2015-11-25 12:12:17
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 このたとえ話は「お風呂の水」を使った。お風呂の水を仕事の量として表現しているわけだ。このたとえ話では「最後までお風呂の水が残ってくれる」。しかし、これはあくまでたとえ話であって、現実ではこの部分も代替されていく。

2015-11-25 12:16:07
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 新しく入ってくる「水」、つまり、新しく生まれる仕事も年々と代替されやすくなっていくし、既存の仕事も代替されていく。代替可能な割合が高くなり続ける。社会全体で徐々に置き換わっていくと、あるとき、一般大衆の収入が減っていくスパンに入る。ここが転換点だろう。

2015-11-25 12:19:27
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 この時点から、仕事を奪うタイミングに入ったと考えていいだろう。その後は徐々に仕事を奪っていく。新しい仕事を生みながら、しかし、奪われる仕事もあり、全体として奪われる方向へ進んでいく。そして、一般大衆の生活が苦しくなる方向へ進んでいってしまう。

2015-11-25 12:21:36
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

最後は代替率が100%になったとき、新しく人間は仕事を生み出せなくなる。いや、正確に言えば新しく仕事を生み出せても、その生み出した仕事が直ちに代替されるということが起こる。

2015-11-25 12:36:00
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 アメリカの天才発明家カーツワイルが主張する2045年問題が正しいとすると、2045年には全人類の知能の総和を超える人工知能が生まれていることになる。

2015-11-25 12:38:19
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 シンギュラリティが起こるかどうかはともかく、その結論に至ったときに使った経験則「収穫加速の法則」が正しいのなら、1人の人間を超える人工知能が登場するのは意外と早い。

2015-11-25 12:40:27
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

@jaguring1 SFのような気もするが、しかし、主張しているのが数多くの科学技術の未来予想を的中させてきたカーツワイルだ。過去の的中には、カーツワイル自身が収穫加速の法則を前提に物事を考えると言っている。つまり、科学技術は指数関数的に進歩しているそうだ。

2015-11-25 12:41:43
小猫遊りょう(たかにゃし・りょう) @jaguring1

今後の経済問題を考慮する上で、科学技術の影響はますます大きくなっていくだろう。このことはしっかりと目を向けておかないといけないし、それを織り込んだ上で人類が不幸にならないですむ社会設計を模索していかなければならないのだろう、と思う。

2015-11-25 12:44:20