- uchida_kawasaki
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そういえば、八幡浜でCASラジオに加わったときに、核災害の影響はどのくらいの期間残るのかという話題にこう答えている。 福島核災害やチェルノブイルなどの場合は一般に300年。
2015-11-25 20:16:57この数値は、137Csが放出される核種の大部分を占める場合に当てはめられる。 半減期30年で10半減期に相当し、これによって放射能は1/1000に減衰する。例えば、自然減衰の見込めない現時点で10uSv/hの場合、0.01uSv/hとなりバックグラウンドに埋もれてしまう。
2015-11-25 20:21:27故に、現時点で10uSv/h程度の地域は、100年後でも線量の有意な増加が見られ、200年後の時点でも濃縮効果に日常的に配慮するする必要がある。 300年後になれば、考慮の要はないだろう。
2015-11-25 20:23:2730年半減期の核種は、 100年で1/10 200年で/1/100 300年で1/1000 となる。 僕が300年という期間を多用するのはこれが理由。
2015-11-25 20:25:05勿論、核災害において汚染が比較的軽度な地域、現時点で1uSv/hの地域は、必要な減衰率が一桁少なくて良い。 200年後には0.01uSv/hとなり、バックグラウンドに完全に埋もれる。 一方で、100年程度では0.1uSv/hなので、バックグラウンドに埋もれ切ってはいない。
2015-11-25 20:28:06まぁ、精々自然放射線の数割増しになる程度なので、濃縮効果に配慮すれば良い程度だけどね。
2015-11-25 20:29:04勿論、チェルノブイル発電所近辺のように炉心のアクチニドが多く飛散した地域は、どうしようもない。炉心のバウンダリが完全に崩壊するとこうなるが、幸い、米国系の原子炉で炉心バウンダリの完全崩壊はSL-1以外では記憶にない。
2015-11-25 20:30:57米国系の大型商用炉で大規模核災害を起したのは日本という事。 しかもずば抜けて深刻且つ規模がでかい。
2015-11-25 20:36:15300年というのはけっこう現実的な時間の尺度で、人間の記録の保全という点では楽観的に見て300年程度はぎりぎりもつと思われる。 これが400年、500年となるとかなり危うくなる。
2015-11-25 20:38:31行幸といって良い幸運と偶然の積み重ねで福島核災害は今の程度で済んでいるが、例えば4号炉機器水ピットのハッチが壊れて4号炉SFPに水が流れ込むという奇跡が起きなければ、汚染は今の一桁から二桁上となっていた。
2015-11-25 20:40:29この場合、400年、500ねんと使い物にならない広大な土地が発生した訳で、例えば東北は南北に分断されるなど、恐ろしい事になっていた。そもそも、最悪ケースでは関東平野も居住不能になっていた事は原子力委員会が認めている。
2015-11-25 20:42:25ちなみに、300年というのが、240年に短縮されたとしても社会への打撃という点では大差はない。
2015-11-25 20:44:09まぁ、300年後でも山林では、はかれば有意量がでてくると思う。また、300年間、山火事が起きないなんてことはあり得ない訳で、山火事が起きれば、放射能が広範に飛散する事になる。
2015-11-25 20:50:29現時点で100uSv/h(900mSv/y)という重度汚染地域があれば、そこから核災害の影響がほぼ見いだせなくなるまでに400年かかる。こういう土地はもう使い物にならないとして損切りする他ない。
2015-11-25 20:53:33なお、α核種、特にアクチニドで顕著に汚染された場合は、話が大きく異なってくる。 不幸中の幸いで、福島核災害では、アクチニドによる汚染は軽微といって良い。 但し、現在も汚染流出が阻止できていないサイト近傍は除く。
2015-11-25 20:56:05そういえば、SL-1って暴走とそれによるウォーターハンマーで、原子炉の蓋が吹き飛んで、天井まで跳ね上がったのだが、そのままおっこちて、もとの場所におさまったんだよね。 原子炉上部に乗っていた運転員が天井からつり下がっていて、蓋の保温アルミ箔が蓋の下敷きになっていたので分かった事。
2015-11-25 21:10:31僕は、福島第一の解体撤去など不可能な事と考えているので、炉心の安定化に成功したら、サイト自体を30mのコンクリートの下に埋めてしまって、サイトの周囲を地下60m以上の遮水壁で囲んでしまう他無いとしています。
2015-11-25 22:35:58200年 twitter.com/kero_jiji/stat…
2015-11-26 13:21:51CANさんの2015年10月国道6号線歩道のHSF自転車&徒歩計測データを使った放射線量データマッピング こんな状態で良いわけが無い pic.twitter.com/zBFVOtLYYe
2015-11-25 22:42:02100uSv/h 400年 10uSv/h 300年 1uSv/h 200年 0.1uSv/h 60年(バックグラウンド補正後) 現在0.1uSv/hだと、汚染と自然放射線がほぼ等価になるので、影響は60年でほぼ見えなくなるだろう。(きちんと計れば見える)
2015-11-26 14:30:55暗算でだいたいこんな感じ。 0.1uSv/hだと、ほぼ終末段階といえて、濃縮効果に注意すれば良い程度と思う。
2015-11-26 14:32:33なお、これらは東日本の場合で、東日本の自然放射能による空間線量(バックグラウンド)が、0.05uSv/h程度と考えた場合。
2015-11-26 14:35:09なお、僕は、0.1uSv/y程度の空間線量で、人の健康がどうにかなるなんて考えていないよ。 ただ、これらの数値をもとにそれぞれ判断したらよいと考えている。
2015-11-26 14:43:13