人斬りに人斬りを止めさせるには?
武士「(とりあえず斬ったら)いかんのか?」
【昔話の中で武士が怪異に対してすぐ斬りかかるのはなぜなのか】togetter.com/li/904515 時代にもよるとは思いますが、こういう時、とりあえず斬ってみるという感覚が普通で、むしろ斬れなかったから逸話に残ったんじゃなかろうか。
2015-11-25 21:59:26まあこれなんですよね。怪異云々はおいとくにして、すぐに先手うって斬りかかるのが普通レベルの認識があった時代が存在したのかという。鎌倉辺りの武士が便所言ってる間に斬り合いが始まってて逃げたと言われたくないので両方斬った話とかあったな twitter.com/magonia00/stat…
2015-11-24 23:45:46おはなしの中で武士が怪異に対してすぐ斬りかかるのは「話型(お約束)」としてなのか、それとも怪異がより身近に実在すると考えられていた世界では当然の振る舞いなのかというぼんやりとした問い
2015-11-24 23:38:47多分、元和頃の逸話だったかなと。これの後半で載せてま砂。 【江戸時代の武士の面目について】togetter.com/li/478402 twitter.com/kinoakito/stat…
2015-11-25 22:06:441ツイートに収まらなかったので、載ってたのを貼り付けますが、話としてはこんな感じ。なお、この感覚は、当時の武士にとってはごく普通の感覚で、それだけ面目が関わると洒落にならん訳で砂。 pic.twitter.com/HmkBImpK1B
2015-11-25 22:11:02とある坊主「いかんでしょ」
そういやこの辺の絡みで思い出しましたが、昔は辻斬りってのも結構あった訳で、文字通り、辻で通りかかった奴を斬ってしまう(理由は腕試しとか刀試しとか暇潰しとか色々ですが、概ねロクなものではない)のですが、こういう手合いに辻斬りを止めさせた逸話なんてのもあるので砂。
2015-11-25 22:15:29昔、ある武士が僧侶の所を訪れ、辻斬りが楽しくて仕方ないと延べたところ、「いや、お主は腰抜けだから辻斬りなど出来まい」と言われたので、「では、わしの辻斬りを見せてやる」と僧侶を連れて、夜の辻へと出かけた。(続く→
2015-11-25 22:20:36続き→)で、辻を何人もの百姓や女子供、老人などが通るたびに、切ろうとすると「いや、あんなものを斬ってどうする。ワシが斬れと言うた奴を斬ってみろ」と僧侶に止められた。そうしているうちに、身分の高そうな武士が通りがかってきた。(続く→
2015-11-25 22:22:37続き→)その時、「ほれ、あいつだ。あいつを斬ってみろ」と僧侶が言い出した。流石に供もいるのでこれは無理だと言ったところ、「ほらみろ。結局お前は斬れる奴を斬っただけで、斬れそうにない奴は斬らないではないか。それを腰抜けと言わずしてなんと言う」と僧侶に言われてしまった。(続く→
2015-11-25 22:25:32続き→)すっかり面目を失ってしまった辻斬りは、それ以降、辻斬りをやめたという…というお話なのですが、これの面白いところは、命の大切さとかを説くのではなく、そいつの面目に訴えかけることで、辻斬りを止めさせた、という点で砂。こういうのが、近世以前の武士の感覚だった訳ですよ。
2015-11-25 22:28:43なお、この話に出てくる僧というのは鈴木正三という御仁なのですが、ちょうどこちらに今書いた話が載ってるのでご紹介をば。 あれを斬ってこそ武士だ iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-704…
2015-11-25 22:30:44【鈴木正三-Wikipedia】
https://ja.wikipedia.org/wiki/鈴木正三
鈴木正三の逸話 近古禅林叢談 の該当部です kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… http://kindai.ndl.go...「人斬りに人斬りを止めさせるには?」 togetter.com/li/904948#c231…
2015-11-26 20:48:36.@mototchen 原文があるとなお分かりやすいですね。ありがとうございます。開くとちと重いので、画像にしてぺたしと。ついでなので、その後、島原・天草一揆の後、天草に渡って教化に励んだ下りとかも追加で。 pic.twitter.com/5aq7ZBARs1
2015-11-26 21:44:22.@stein00000 まあ、その辺は鈴木正三という人が、それなりの立場の人間ではあるので、供を連れた武士を切れないような奴なら、どっちにしても切れまいという見込みがあったのかもですが、案外、なら返り討ちにしてやるわ、という魂胆だった可能性も否定できないのがなんとも。
2015-11-25 22:40:27ちなみに他にも同じような逸話があって、些細な事でも咎めて人を斬るという人斬りで有名な武士をなんとかしてくれと相談され、その武士のところに出向き、「お主は些細なことでも咎めて人を斬るというが、同輩や上役がそれをやっても斬るのか?」と問うたところ、(続く→
2015-11-25 22:34:30続き→)「いや、流石にそんなことはしない」と言ったので、「なるほど、お前は反撃されない奴だけを選んで斬っている卑怯者だ。そんな奴に人斬りも何もあるものか」と痛罵した、てな話もありま砂。まあ、この辺の話ができるのは、正三が元々武士だから、というのもでかいのでしょうけど。
2015-11-25 22:37:33無論、この辺は逆に働く事もあって、水戸光圀がその昔、人を斬ってみようと誘われたのを断ったのに、「人も斬れないとはこれは臆病な」と謗られたせいで、「臆病などと言われては仕方ない」と、その辺の無関係の非人を斬ってしまった、なんて話もありま砂。まあ、良くも悪くも武士は面目ありきだなーと
2015-11-25 22:45:07些か話が逸れましたが、近世以前の武士の感覚とかは前にまとめたのがあるので、この辺を見て頂ければ、とりあえず斬るという感覚も納得頂けるかも togetter.com/li/476344 togetter.com/li/484756 togetter.com/li/489984
2015-11-25 23:27:18