ラカン派精神分析 小笠原晋也@ogswrs さん による HPV子宮顎癌ワクチン副反応とヒステリーの歴史について
- emacat_bot
- 2300
- 0
- 0
- 0
あの激しいけいれんは本当に子宮頸がんワクチンの副反応なのか 日本発「薬害騒動」の真相(前篇) WEDGE Infinity(ウェッジ) bit.ly/1jQDgR0
2015-10-23 13:29:08精神分析が一般に知られていない日本では,精神分析以前,19世紀に Charcot が診ていたヒステリー症状が当時のままによみがえっている.この症例提示の場面の絵の左上の部分に注目:反弓痙攣発作の最中の患者の絵が壁に掛けられている. pic.twitter.com/mr07ZtAkjG
2015-10-23 13:39:05wedge.ismedia.jp/articles/-/552… 子宮頸がんワクチン薬害説にサイエンスはあるか 日本発「薬害騒動」の真相(中篇)
2015-10-26 16:56:33wedge.ismedia.jp/articles/-/553… 子宮頸がんワクチンのせいだと苦しむ少女たちをどう救うのか 日本発「薬害騒動」の真相(後篇)
2015-10-26 16:57:12Bonsoir, mes amis ! 子宮頸癌を惹起し得る Human Papillomavirus に対するワクチンの思春期女性への接種を日本の厚生労働省が推奨し始めて以来,さまざまな接種後有害事象が起きたことが知られています.それに関する村中璃子医師の記事を紹介しました.
2015-10-26 20:02:52明らかにヒステリー発作と思われるものも見うけられます.しかし,日本でもアメリカでも「ヒステリー」という用語は忘却されたか,禁句となっているようです.psychogenic non-epileptic seizure(心因性非癲癇性発作)という用語が非公式に用いられているようです.
2015-10-26 20:06:46psychogénie(心因による疾患発生)という用語を Lacan も1930年代には使っていましたが,それは若き精神科医としてでした.1955-56年の Séminaire III の初回講義で Lacan はこう断言しています:精神分析の秘密,それは心因は無いということだ.
2015-10-26 20:16:28il n'y a pas de psychogenèse. 言葉を補って訳せば,心理学的な原因による症状形成は無い.症状の心理学的原因を探しているようでは,精神分析家失格だ.そう Lacan が強調したのも,神経症を扱う者たちが皆,神経症は心因的なものだと思い込んでいたからです.
2015-10-26 20:26:21精神分析可能な症状は心理学的原因により成起するのではないとすれば,では,何が原因なのか? Lacan の答え:精神分析的症状形成の因果性において原因として機能するのは,症状の signifiant としての客体 a である.「原因」の概念に立ち入ることは別の機会に譲ります.
2015-10-26 20:33:30HPV ワクチン接種に対して19世紀的ヒステリー発作を起こした少女が日本で少なくなかったとすれば,その理由は容易に察し得ます : HPV 感染と性行為との関連性,ないし子宮と生殖との関連性を,彼女たちは,単なる知識ではなく,自分自身の身体との関連において己が身に受け取ったのです.
2015-10-26 20:45:53そのとき自分の身体に開いた性本能の裂口を大ヒステリー症状により塞がざるを得なかった少女たちが日本にはいる.精神分析後進国ならではです.「後進国」というより「未開の地」と言う方が適切かもしれません.アメリカは,精神分析に関しては「退化」国とでも呼べるでしょう.
2015-10-26 20:50:02