nobuさんの歴代ローマ皇帝紹介その6

ローマ帝国の主だった皇帝についての一口解説。 「テトラルキア(四頭政)」による東西分割統治を終わらせ統一ローマ帝国のの支配者となったコンスタンティヌス1世から、統一されたローマ帝国を(たった一年のみではあるが)一人で統治することができた最後の皇帝テオドシウス帝までの混乱の時代。 テオドシウスの死後にローマ帝国は再び東西に分かれ、そして永久に統一されることはなかった。 またキリスト教が国教化された時代でもある。 続きを読む
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nobu @nobu_nit2py

そろそろいい時間なので、ローマ皇帝のツイートの投下を。  今回はコンスタンティヌス1世~テオドシウス1世まで

2015-11-25 01:20:11
nobu @nobu_nit2py

今回のラインナップ(数字つきが紹介) 39コンスタンティヌス1世 40コンスタンティウス2世 41コンスタンティヌス2世 42コンスタンス1世  マグネンティウス  ヴェトラニオ  43ユリアヌス 44ヨヴィアヌス (続く)

2015-11-25 01:22:52
nobu @nobu_nit2py

(続き) 45ヴァレンティニアヌス1世 46ヴァレンス 47グラティアヌス 48ヴァレンティニアヌス2世 49テオドシウス1世 以上

2015-11-25 01:23:27

●今回の皇帝の皆さん

nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介39コンスタンティヌス1世 大帝。  キリスト教を公認したことで有名だが、実質は半国教化。なお、国境の防衛はもう諦めた。  宗派対立にも介入。アタナシウス派を正統とし、アリウス派などを異端とする。  死の直前に洗礼を受け、キリスト教徒に。アリウス派だけど(あれ?)

2015-11-25 01:31:04
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介40コンスタンティウス2世  大帝の次男。  父の遺志は子供3人と甥2人での分割統治だったが、葬儀から間もなく甥2人と親族の大半を殺す。  その後も反乱者、その協力者、反乱の容疑者など殺しまくり、治世は長続きしたが、国力は低下。  最後はユリアヌス討伐に行く途中病死

2015-11-25 01:32:05
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介41コンスタンティヌス2世  大帝の長男。  領土を兄弟3人で分割したが、弟2人は(従兄弟の)領土が増えたのに、一人だけ現状維持。  後日不満を持ち、末弟コンスタンスに土地くれと頼んだが弟は無視。  ブチ切れて弟の土地に攻め込んだら、弟の部下に返り討ちに遭って死んだ

2015-11-25 01:32:48
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介42コンスタンス1世  大帝の三男。  長兄の死後、その領土を自分の物に。  3兄弟で一番軍の指揮に優れ、部下も優秀だった。  だが、頭の中は軍事オンリー。内政を考えず、部下との交流もろくにしていなかったので、部下マグネンティウスに反乱を起こされ、殺された

2015-11-25 01:35:14
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介43ユリアヌス  背教者(※ただの異教徒)。  キリスト教への優遇措置を撤廃。その他、宮廷のリストラ、減税などの改革を行い、頑張った。  が、アンティオキアでは住民に凄く嫌われる。あまりにスネて『ミソポゴン』を出版した。  ペルシャへ遠征を行うが、戦死。陰謀説もあり

2015-11-25 01:36:19
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介44ヨヴィアヌス  ユリアヌスが戦死した後即位。  撤退のためペルシャと和議。ペルシャの要求丸のみ。  撤退後、ユリアヌスの出した法律の撤廃を行う。キリスト教優遇が復活。重税も復活。   その後首都に帰る途中死亡。死因は暴飲暴食とも、火鉢によるガス中毒ともいわれる

2015-11-25 01:37:58
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介45ヴァレンティニアヌス1世  宗教的には比較的寛容だった。だが、高等教育を受けた人たちを嫌い、ローマの元老院議員を反逆罪で殺し始める。結果的に異教徒殺しに貢献。  一方、蛮族撃退では有能だったが、癇癪持ちで、敵の蛮族と会見したとき、態度が悪いのにブチ切れて憤死。

2015-11-25 01:39:15
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介46ヴァレンス  ヴァレンティニアヌス1世の弟。  ゴート族の一部族に「領土に住ませて」と頼まれ、許可を出したら他の部族も我も我もとやってきて、たちまち大混乱。蛮族の皆さんは食糧不足で大暴れましたとさ。  …え、ヴァレンス?蛮族止めようとして返り討ち。とても弱かった

2015-11-25 01:40:29
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介47グラティアヌス   テオドシウスの父親をうっかり処刑する。でもヴァレンスの死後、テオドシウスを共同皇帝に。ある意味大物。  主な仕事は異教弾圧。元老院にある勝利の女神を撤去した。元老院の議員は抗議の手紙を出したが、手紙が届く前に反乱の鎮圧の失敗で死んでた。弱い

2015-11-25 01:42:55
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介48ヴァレンティニアヌス2世  グラティアヌスの弟。  幼年で皇帝になり、イタリアを治めていたが、兄の死で西方皇帝に。  生涯を通じて実権はなく、常に兄や母、テオドシウスの保護下にあった。  あまりに権威がなかったか、最後は家臣とのいさかいで殺された。または自殺とも

2015-11-25 01:43:50
nobu @nobu_nit2py

ローマ皇帝紹介49テオドシウス  キリスト教を完全に国教化して異教弾圧真っ盛り。ローマ神の石像が壊される。削られる。テヴェレ川にも落とされる。あと異端も弾圧した。  早々に洗礼を受けたので司教に逆らえなかった。暴動を鎮圧したら司教に破門され、泣きを入れた。ローマ版カノッサの屈辱

2015-11-25 01:45:44

●まとめ

nobu @nobu_nit2py

さて、後は東西分裂して有象無象の皇帝しかいないのだけど…。 西ローマ滅亡まで、ちょこちょこピックアップして最後のシメとしますか

2015-11-25 01:48:03
nobu @nobu_nit2py

@yuuk33 うん、今回の最後で東西分裂。あとは大したのがいないので、東西3人ずつぐらい流して終了、てとこかな

2015-11-25 01:53:46
こあとる @coatl303

ということでどんどん弱くなるローマ皇帝の皆さんデシタ。 神々の血もすっかり薄まり権威も弱まりレウコクロリディウムに脳をやられ(※暗喩)、挙げ句トドメの蛮族津波デスヨ。この時点で詰んでる臭ハンパねえ。 あとヴァレンス帝のエピソードが何か超聞き覚えあって笑えマセン。

2015-11-25 15:08:55

●みんな大好きテヴェレ川。
ローマ市内を流れていることで知られる、イタリアで3番目に長い川。皇帝に限らずローマで何かをやらかすと、しばしば死体をこの川に放り込まれる。
一部は生きたまま放り込まれた。
ローマの創始者であるロムルスも双子の弟レムスと共にこの川に流されたという伝説がある。

nobu @nobu_nit2py

これにて今回は終了。テオドシウス1世、半分ぐらい石像の話しかしてないけど、まあたまにはこんなのも

2015-11-25 01:46:44
こあとる @coatl303

@nobu_nit2py 安心安定のテヴェレ川でみんな大満足。

2015-11-25 15:10:43
nobu @nobu_nit2py

@coatl303 テヴェレ川最後の勇姿と思い、無理やり捩じ込みました。 まあ、元々テオドシウス帝の時代の石像破壊は有名でしたし、たぶん問題ないかと

2015-11-25 20:46:06
nobu @nobu_nit2py

今日の調べもの テヴェレ川に遺体を投げ込まれた皇帝 ・ヴィテリウス ・ヘラガバルス ・マクシミヌス・トラクス(※死後遺体をローマまで運ばれた) ・プピエヌス ・バルビヌス ・マクセンティウス(※生きたまま落ちた) …意外と少ない?でもそもそもローマで死ねる皇帝の方が少ないしなー

2015-11-26 00:18:15

●世界宗教と……