【GUNNER】- Tears of the Giant Robot -

共闘の後、休息をとっていた仮面ガンナー達は一路所属先の鎮守府のことを調べにゆく。だがそこで見つけたものは、聞こえてきた謎の声は……。
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AKITO @MASKEDGUNNER

▄︻┻┳═一 ====【22:00】

2015-11-26 21:37:20
AKITO @MASKEDGUNNER

▄︻┻┳═一 ====【望まぬならミュート推奨…】  ▄︻┻┳═一 ====【ソロで書くのもなんか久々…】  ▄︻┻┳═一 ====【仮面ガンナーの…新たなる仲間……】

2015-11-26 22:02:13
AKITO @MASKEDGUNNER

「-ティアーズ・オブ・ザ・ジャイアント・ロボット-」

2015-11-26 22:04:04
AKITO @MASKEDGUNNER

ザハ提督の艦隊と共闘し、なんとか軽巡棲鬼を退けた仮面ガンナー。しかし戦いの最後に使用した新たなるUSIR、「キリサメ・マスタースパーク・アーツ」の反動を受け、天龍と共に付近の島で休息をとっていた。 1

2015-11-26 22:09:16
AKITO @MASKEDGUNNER

そして数日後、体力が十分に回復した仮面ガンナーは、それまで行ったことのなかったとある場所へと移動を開始した。この前入手した脱出艇は戦闘中に破壊されたため、仮面ガンナーはフソウフォートレスを展開し海の上を飛行する。 2

2015-11-26 22:13:38
AKITO @MASKEDGUNNER

「……柱島泊地か…」仮面ガンナーは海の上を飛行しながら、ビクトリーアナライザーの画面を見て呟く。現在、VR鎮守府内には扶桑を除いた全てのFGWと天龍が格納されている。すると背中の扶桑が仮面ガンナーに声をかけた。「私たちの所属基地だと聞きましたが…一体どんな場所でしょうね?」 3

2015-11-26 22:19:58
AKITO @MASKEDGUNNER

柱島泊地。仮面ガンナーがリカルド提督の協力もあって提督籍をなんとか入手した際、書類上とはいえ所属基地となった場所。しかしこれまで一度も行ったことが無かった仮面ガンナーは、この機会にどんな場所なのかを調査しようと考えた。 4

2015-11-26 22:24:39
AKITO @MASKEDGUNNER

「さあ…?そもそもまだ基地として機能しているかさえも…わからんからな……」そして海上を飛び続けて数時間。水平線の向こうに、ようやく陸地が見えてきた。「おお…あれがそうか…?」それらしき建物がいくつも建てられたエリアが徐々に近づいてくる。 5

2015-11-26 22:32:40
AKITO @MASKEDGUNNER

するとVR鎮守府内にいた天龍が、突然作業を中断し叫んだ。『提督!左の小さい島に異常な熱源を探知したぞ!』「小さい島…あれか…?」仮面ガンナーの左側面に見えるのは、なんの変哲もない小さな無人島のようだった。「ただの無人島じゃないのか……?」 6

2015-11-26 22:39:36
AKITO @MASKEDGUNNER

『それにしちゃ反応が妙に大きくてさ、まるで基地でもあるのかよって感じだ!』天龍の言葉を聞き、ふと嫌な思い出が蘇る。秘匿泊地での戦い。そこで起こった出来事。「……あの時の二の舞はごめんだが………行ってみるか……」仮面ガンナーはその無人島に向かって進路を変更する。 7

2015-11-26 22:44:23
AKITO @MASKEDGUNNER

そして仮面ガンナーは島に着くと砂浜から上陸し、すぐに目の前の森の中へと入り辺りの様子を探った。すると木々が生い茂る森の中に、まるで塹壕のような洞穴があった。仮面ガンナーは細心の注意を払いながらその中へと侵入する。中に明かりは無く、真っ暗な道が続いており、進むには照明が要る。 8

2015-11-26 22:56:00
AKITO @MASKEDGUNNER

「何か光を出せる物が要るな……そうだ……蒼龍…」『なんでしょう?』VR鎮守府内の蒼龍が返事をする。「艦載機に照明弾ぐらい積んでるだろ…?」『多分…あると思います!』「よし…扶桑と入れ替われ…」『了解!』「ソウリュウキャリアー…!」 9

2015-11-26 23:03:04
AKITO @MASKEDGUNNER

仮面ガンナーの背中のフソウフォートレスが格納され、それと同時にソウリュウキャリアーが仮面ガンナーの右肩に装着された!「艦載機…射出…!」ソウリュウキャリアーから艦載機が放たれ、照明弾を射出した!闇の中を弾頭が進み、洞穴の中を照らす!すると奥に小さな扉が見えた。 10

2015-11-26 23:10:30
AKITO @MASKEDGUNNER

「なんだあれ…?少なくとも自然のものじゃないな…?」仮面ガンナーはソウリュウキャリアーを格納し、扉のドアノブ側の壁に近づき身体を寄せる。そしてベストからハンドガン、USPを取り出し、警戒しながらゆっくりとドアノブを回す。鍵はかかっていない。そのまま警戒しながら扉を開ける。 11

2015-11-26 23:19:38
AKITO @MASKEDGUNNER

ゆっくりと扉を開けながら、中の様子を伺う仮面ガンナー。そこに広がっていたのは、森の中にあるとは思えないほど巨大な格納庫らしき施設が地下に広がる光景だった。巨大な立方体のような敷地内に、様々な設備が備わっている。そしてその奥に何やら、巨大な人影がそびえ立っていた。 12

2015-11-26 23:31:44
AKITO @MASKEDGUNNER

赤と銀のカラーリング、右腕に巨大な機銃と思わしき武器。それはまるで、子供の頃にテレビで見たようなロボットが目の前に現れたような感覚だった。仮面ガンナーはそのロボットの足元へと近づく。機能が停止しているのか、なんの反応も無い。 13 pic.twitter.com/pRFuwZ82RL

2015-11-26 23:43:44
拡大
AKITO @MASKEDGUNNER

「近くで見ると大きいな…20mくらいか…?」足元からロボットを見上げる。よくよく見ると不思議なカラーリングだ。森林の中で運用するなら迷彩やオリーブドラブに塗るべきだからだ。まるで目立ちたいための色使いである。「これはもしかして……どこかに運ばれる前なのか…?」 14

2015-11-26 23:54:54
AKITO @MASKEDGUNNER

ロボットを眺めていると、仮面ガンナーの後ろで話し声が聞こえる。「……はい。計画は順調です。……ええ、実験の方も問題ありません。」仮面ガンナーが振り向くと、そこには年老いた小柄な研究者らしき人物が。「……誰と話してるんだ…?」気づかれないように、背後からこっそり近づく。 15

2015-11-27 00:09:38
AKITO @MASKEDGUNNER

年老いた研究者はパソコンの前に座り、誰かと通信している。パソコンのディスプレイには、通信している相手と思わしき顔が映っている。一般的な提督用の服を着た40代前半と思わしき男性。その胸にはいくつも勲章が輝いている。おそらく立場は普通の提督より高いだろう。 16

2015-11-27 00:19:10
AKITO @MASKEDGUNNER

『引き続き実験のデータをこちらに送れ。この実験の成果で私の計画が成功するかどうかが決まるのだからな。』「わかっております。コロージョン個体の人工生成が成功すれば、この世界の勢力図は一気に塗り変わりますからねぇ…?」仮面ガンナーはそれを聞いて驚いた。「なんだと…!?」 17

2015-11-27 00:32:31
AKITO @MASKEDGUNNER

気がつけば仮面ガンナーは隠れていた物陰から飛び出し、USPの銃口を研究者に向けていた。しかし研究者は恐れることなく仮面ガンナーに向かって叫ぶ。「何者だ!」研究者は通信を切断し、なにやら四角い端末を取り出す!「聞かれたからには生かしては帰さん!」 18

2015-11-27 00:48:18
AKITO @MASKEDGUNNER

「起動せよ!ジャンキラー!こいつを始末しろ!」研究者が端末を操作すると、先ほどの巨大ロボットの目が赤く光り、ウォォォォォォン…という音と共に動き始めた!ロボットは一歩二歩と進んだあと、右腕の銃口を仮面ガンナーに向ける!「これは…流石にヤバいか…?」 19

2015-11-27 00:56:26
AKITO @MASKEDGUNNER

その瞬間だった。仮面ガンナーの脳内に声が響く。[助けて………]「な…なんだ今のは……」突然聞こえてきた声に戸惑う仮面ガンナー。しかし目の前のロボットは依然として敵意と共に銃口を向けている。 20

2015-11-27 01:07:00
AKITO @MASKEDGUNNER

「ジャンキラー…か……物騒な名前だな……」仮面ガンナーはUSPをしまい、ビクトリーアナライザーを取り出す。「面白い…なら殺してみろ…俺を……!」この時の仮面ガンナーは知らなかった。このロボット、ジャンキラーの過去を。そしてこの場を生きるため、仮面ガンナーは戦うのだった。 21

2015-11-27 01:20:06
AKITO @MASKEDGUNNER

「-ティアーズ・オブ・ザ・ジャイアント・ロボット-」終わり…… これは…プロローグ……

2015-11-27 01:21:56