死刑廃止と死刑存置の考察／ダブナーの考察について

penben @penben2020

さて、昨日の宿題。レヴィット＝ダブナー（望月訳）「ヤバい経済学［増補改訂版］」の死刑の抑止力に関する記述。

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

おお、ちょうどいいところに（・∀・）ｂ　RT @SakawaH: さて、昨日の宿題。レヴィット＝ダブナー（望月訳）「ヤバい経済学［増補改訂版］」の死刑の抑止力に関する記述。

penben @penben2020

アメリカでの死刑の執行は１９８０年代から１９９０年代で４倍になり、犯罪の数を押し下げるのに役立ったと考えられたが、重要な２つの点が見落とされている。一つは、死刑はめったに執行されないし、されるまでに時間が長くかかりすぎ、犯罪者に対して与える負のインセンティブが小さすぎる。（続く）

penben @penben2020

（続き）死刑囚の生活は、「全国の死刑囚で見ても、１年間に２％しか執行されていない」ため「麻薬の売人は１年間に７％の確率で死ぬ」よりも安全なので、死刑になるかもという心配で犯罪者の頭がいっぱいになるとは考えられない。（続く）

penben @penben2020

（続き）２つめは、死刑の増加数が犯罪の減少数をまったく説明できないこと。経済学者のエーリッヒが１９７５年に発表した「１人死刑にすれば、その犯罪者が犯す殺人は７件減る」という論文は、楽観的すぎると考えられているが、それでも殺人の減少をほとんど説明できない。（続く）

penben @penben2020

（続き）１９９１年にアメリカで行われた死刑は１４件で、２００１年には６６件。死刑が５２件増えたので殺人は３６４件減ったはずだが、これは実際の殺人減少の４％にも満たない。つまり、死刑では１９９０年代に起きた殺人減少の２５分の１も説明できない。殺人以外の暴力犯罪ではもっと。（続く）

penben @penben2020

（続き）「だから、今のアメリカのやり方で、死刑が犯罪発生率を抑えるのに本当に効果があった可能性は大変低い。一度はこの説を支持していた人たちの多くも、結局、同じ結論に至っている。」（内容紹介はとりあえず以上）

penben @penben2020

一気に書きましたw RT @aphros67: もったいないからあとでとぅぎゃります（・∀・）ｂ　RT @SakawaH

penben @penben2020

正直ちょっとざっくり過ぎる感はある。あと、この数字の裏付けは別に取ってないです。そのへんは割り引いて考えていただくと。 RT @aphros67: いろいろな暗数は想定できそうだけれど、最後まで話を聞く（・∀・）＜Sakawa先生の講義。

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

お疲れ様ですｗ　でもエーリッヒやらセリンやらモカンやらの研究は大事だけれど、全員を納得させるのはとっても無理無理無理カタツムリよ！って感じですよねｗ　RT @SakawaH: 一気に書きましたw

penben @penben2020

ここでテーマになっているのは、１９９０年代のアメリカの犯罪。それまでの１５年間で凶悪犯罪が８０％も増加し、１９９０年代初めから急激に減少したことの理由は何か？というもの。

penben @penben2020

「納得」という意味ではね～。これはもう間違いなく。 RT @aphros67: お疲れ様ですｗ　でもエーリッヒやらセリンやらモカンやらの研究は大事だけれど、全員を納得させるのはとっても無理無理無理カタツムリよ！って感じですよねｗ　RT @SakawaH: 一気に書きましたw

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

Sakawaさんを叩いたりはしませんよｗ。大体その論説もアメリカの数字でしょう？　 RT @SakawaH: 正直ちょっとざっくり過ぎる感はある。あと、この数字の裏付けは別に取ってないです。そのへんは割り引いて考えていただくと。

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

以前に提案した「懲役十二年の命題」 の解決は「ほぼ」不可能なのだから、死刑制度だけをとって一般予防効果を算出する努力にはあまり意味がないと思うのですよ。　RT @SakawaH: 「納得」という意味ではね～。これはもう間違いなく。

penben @penben2020

ここで「犯罪減少の原因としてあげられるが外れなもの」は、好景気、銃規制、高齢化、画期的な取り締まり戦略（割れ窓理論など）。これに対して、効果があったとされているのは、厳しい懲役（減少の３分の１）、警官の増員（同１０％）、クラック（麻薬）市場のバブル崩壊（同１５％）、そして（続く）

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

でも改めて思ったことが。アメリカ人はやたらこの一般予防効果の数値化に熱心なんだけれど、これは米国の国民性のような気がする。つまり刑罰の＜機能＞が大事なんでしょうね。欧州ではこういったフィールドワークやったのかな？　 RT @SakawaH

penben @penben2020

（続き）おそらく本書の特徴的な主張。１９７３年の「ロー対ウェイド」事件の連邦最高裁判決によって一気に広まった中絶の合法化が、「望まれない子ども」の減少をもたらし、犯罪の減少をもたらした、というもの。（続く）

penben @penben2020

（続き）これがかなり反発される主張だと言うことは著者も十分理解しているらしく、この部分の説明はなかなか詳しい。もっとも、とりあえずその主張の当否は検討していないのでその点はご承知おきいただきたい。（以上）

penben @penben2020

すいません、ちょっと打ち合わせしてた（笑） RT @aphros67: ……この後、Sakawa弁護士のＴＷが再会されることはなかったのである　[完]

penben @penben2020

こんばんはーです～ RT @hiiragikomari: @SakawaH @aphros67 ご主人様、SAKAWAさん、こんばんちゃ！！

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

おお。お疲れ様ですｗ　RT @SakawaH: すいません、ちょっと打ち合わせしてた（笑） RT @aphros67: ……この後、Sakawa弁護士のＴＷが再会されることはなかったのである　[完]

penben @penben2020

この論理だと逆にも読めるんですよね。死刑を廃止すれば４％は凶悪犯罪が増えるってことか？みたいな。「十分な説明にならない」ということと「数％でも関連する可能性がある」ということとの間には、一般的にはだいぶ開きがある。 RT @aphros67: 死刑制度だけをとって一般予防効果を

penben @penben2020

ドイツの論文は１個見つけたんですよ。川端博＝安部哲夫監訳「ドイツ刑事法学の展望」（成文堂、２００９年）６９頁注１２。死刑の威嚇的効果を否定する論文らしいんだけど。RT @aphros67: 欧州ではこういったフィールドワークやったのかな？

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

前もおはなししましたが、一般予防論で死刑存置を求めるなら、私としては「可能性が否定できない」という部分で主張する以外ないと思いますし、「説得力」は持たせられますね。フィールドワークは不要だし。　RT @SakawaH:「十分な説明にならない」と「数％でも関連する可能性がある」

🇺🇦小動物を愛するしんさん🇺🇦 @aphros67

おお！とても興味がｗ。しかしフィールドワーク＆統計付き？　でもさ、ドイツの調査ならワイマール憲法まで遡らんとだめだよねｗ。ナチス期と戦後を一緒にしちゃ数値に大きな疑問符がｗ　RT @SakawaH: ドイツの論文は１個見つけたんですよ。「ドイツ刑事法学の展望」（成文堂２００９年）