あなたと遊ぶゲームブック。シーズン２

あなたと遊ぶゲームブック。 @gamebook255

【Ｂ案】 　平成の世、日本。ある田舎のお話。あだたら山には妖怪がひっそりと隠れ住んでいた。鬼の血を引く最後の子供「くれは」少年は人間社会へ興味津々。人間へ干渉することは固く禁じられていたのですが、どうしても若い好奇心を抑えきれない。ある日少年はこっそりと人里へ降りてしまうのでした

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あなたは白い鱗の美しい小さな蛇の変化です。お山の大将「天魔」からお目付け役を頼まれ、くれはを追いかけて騒動にならないよううまく誘導し、気が済むまで遊ばせ、連れ帰りましょう。そんな、はじめてのおつかいめいたお話。

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【中の人】 まだこの垢では四択実装されてない……。

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@gamebook255 されたので近日中に新シナリオ開始します。話の幅が広がる！

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【予告】 明日から新シナリオの連載を開始します。なお投稿ペースについてですが書溜め一切なしかつ日刊更新とするも時間は定めずもしだめだったときそれはそれでごめんなさいという前と変わらないスタイルでいきます。

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更新落とすときは必ずひとことは報告します。ですので１日一回好きなタイミングで覗いてもらえればなと。

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はじめます。

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【１】 　平成の世、日本。社会の表舞台から幻魔神妖は駆逐されて久しい時代、しかし密かに隠れ暮らすモノノ怪たちは未だ居た。これは人ならざるものたちの棲む集落のひとつ「あだたら山」のおはなし。

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モノノ怪たちの中でも特に年若い、鬼の血を引く子ども「くれは」少年が、このお話の主人公。彼は物心ついた時から大人たちの話でしか人間を見たことがなく、人との交流は分別のつく年頃まで固く禁じられていた為、知らないことダメと言われることほど興味を掻き立てる子ども心にはそれが逆効果。

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人の暮らしへ興味津々なくれは少年は、こっそり麓付近まで降りて遠目に眺めているだけでは我慢できず、ついにお山の大将「天魔」へと直談判し、人里へ行きたいと訴えるのでした。

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「だからさあ、何度も言ってるじゃん！おれだってもう子どもじゃないんだから、ちゃんと言いつけ守って今まで里へ降りるのは我慢してたじゃんか。そろそろ許してくれたっていいだろ、くそばばー」「そういうところが子供じゃというに、クソガキ。…やれやれ、ラジオやテレビなんか見せるんじゃなかった

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「のう、＊＊や。お前さんもなんぞ言ってやっておくれ」天魔はあなたへ話を振ります。あなたは白く輝く鱗の美しい、小さな蛇の変怪です。天魔の側近を務めているので、お屋敷へ乗り込んできた悪餓鬼の無駄話にも一緒に付き合わされているといった次第。

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――一考にも値しません。さっさと追い返されては？

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「儂が言うのもなんじゃがお前さんも大概冷たいのお…くれは、儂もの。別にお前さんが憎くてゆーとる訳じゃない。納得して諦めてほしいと思っとるからこうして話にも付き合っとって。な？たかだかあと１０年２０年、あっという間じゃよ」「バカ、そんなんジジイになっちゃうじゃんか！」「やれやれ」

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子どもがワガママを言って大人がすげなく聞き流して終わる。人間社会でもよく見られる光景がここでも続くかと思われたのですが…予想外の粘りをくれは少年が見せたのです。

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言いつけられる仕事はみんな熱心に取り組み、ヒマさえあれば山を降りるギリギリまで行って人里の観察はやめないのですが、毎日天魔への直談判も欠かさず、それはもうとにかくしつこく訴え続けたのです。そう、彼は…「本気」を見せようと必死でした。

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そんな日がひと月も続いた頃でしょうか。とうとう天魔が良心に負け、折れてしまう時がきたのです。「…いいか、ちゃんとひとつも漏らさず守るんじゃぞ」「わかってるって！」

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天魔はくれは少年へ課題を出しました。それは「はじめてのおつかい」指示された買い物を人里へ降りて問題を起こさず買い忘れもなくクリアできたなら、人里へ自由に降りることを認めようというものです。

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【約束事】 ①買い物を漏れなく済ませること。 ②ヒトと揉め事を起こさないこと ③人前でモノノ怪の正体を隠し通すこと ④お目付け役の(あなた)に指示されたことは必ず守ること ⑤日が沈む前に帰ること

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――ちょっと待ってください。わたし、子供のお守りなんて嫌ですからね。

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あなたの抗議はくれは少年の嘆願よりも余程あっさり聞き流されました。天魔とあなたは酒好きでよく飲み比べをするのですが、最近負けが込んできたことを楯にされては黙るしかありません。

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あなたとくれは少年の間にはさして交流はありません。こうやって天魔のもとへやってきはじめてから顔を合わせたくらいです。あなたは面倒事が嫌いで、子供とはとかく面倒なもの。仲良くなんてできるはずもなく。しかし仕事は仕事、決まったとなればきちんと動けるのもあなたでした。

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「よろしくな、＊＊！おれ、すっげー楽しみ！今夜眠れるかな」馬鹿なこと言ってないで地図とメモの熟読でもしててください。「へへ、わかってるって」わかってなさそう。あーあ、いい笑顔しちゃって…これだから子供は。大人の気も知らないで。

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【SYSTEM】 　次回から一夜明け、人里(里というか普通に現代・田舎の町なのですが)へ降りてのおつかいが始まります。あなたの任務は「くれはを無事に連れ帰ること」「人妖の揉め事を起こさないこと」です。くれは少年自身の納得が得られるかどうかとおつかいの成否は任務に関係ありません。

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あなたとくれは少年は今回天魔からモノノ怪の力について厳重な封印を受けています。これは人間と科学技術の「幻想を否定する力」に関係があり、人前で異能を振るえばそれによって霊格に多大な傷を負ってしまう可能性があるからです。故に、基本的にはただの少年と小さな蛇としてしか行動できません。