小惑星探査機はやぶさ2『ツイッターリアルタイムQ&A企画　「なぜなに はや２」「スイングバイ」11/30昼の部

小惑星探査機「はやぶさ２」 @haya2_jaxa

吉川『「はやぶさ２」が地球スイングバイをするときに、日本時間では12月3日の夕方の時間帯で、午後7時くらいまでは、日本から見えるところを通過します。望遠鏡による観測キャンペーンを企画しています。晴れればよいですね。ただし、肉眼では見ることはできないと思います。』

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当日は天気が良くなると良いですね！ 荒ぶるはやぶさのポーズ∧( 'Θ' )∧ (IES兄)

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.@Huit_des_Nuages さんからの質問「スイングバイ時に月のような近くにある天体の重力の影響を受けないのでしょうか？ 受けるとしたらどのように防いでいるのか気になります。」

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吉川『スイングバイに限らず、探査機の軌道運用においては、太陽や惑星の引力は考慮して計算をしています。地球に接近するときには、もちろん月の引力も考慮しています。』

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.@lk_ss さんからの質問「今回のスイングバイの軌道と人工衛星の軌道は干渉しないのですか？また、人工衛星の軌道より内側を使ってスイングバイは出来ますか？」

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吉川「スイングバイの地上からの高度は約3100kmですので、人工衛星の軌道と重なるところになります。このような場合、運用中の人工衛星に衝突しないかどうかを事前に確認します。この確認は、NASAに協力してもらっています。」

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.@clearblue0919 さんからの質問「スイングバイをする時のはやぶさ2の姿勢はどのような状態なのでしょうか？ 太陽にソーラーパネルが向くような状態ですか？」 吉川「はい、スイングバイ時の探査機の姿勢は、基本的に太陽電池パドルが太陽を向くことになります。」

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.@igarashi385さんからの質問「地球スイングバイをするために、はやぶさ2で使われている技術の中で、地球上での生活や産業などの技術の進歩のために、応用できるものや、既に使われてるものについて、教えていただけないでしょうか？」

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吉川「スイングバイそのものは探査機のための技術ですが、そのための正確な計算手法が地上のいろいろな精密計算に役立つかもしれませんね。」 皆さんから有効活用方法を提案していただける日を楽しみにしています！ (IES兄)

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.@moffmiyazakiさんからの質問『質問です「はやぶさ2」は地球の放射線帯の中を非常に高速で通過しますが、その時に加速された電子に太陽電池や、内部機器が叩かれて、太陽電池の効率や性能が低下しないでしょうか？』

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吉川「地球の放射線帯の通過は一瞬なので放射線の蓄積は少ないので大丈夫です。コンピュータの記憶装置（メモリー）が影響を受けることはありますが、これは自己修復できるので大丈夫です。むしろ、強力な太陽フレアの方が心配です。」

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※IES兄の腱鞘炎も心配になってきました。

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.@neoskyhighさんからの質問「スイングバイ時ハヤ2にかかるGは、どれくらいなのですか？」 吉川「スイングバイのときにかかるGはほとんどゼロです。ちなみに、打ち上げの時のGが一番大きくて数Gかかります。次は小惑星着陸時に、ちょっとした衝撃があることになります。」

小惑星探査機「はやぶさ２」 @haya2_jaxa

.@kimi_licaさんからの質問「スイングバイの軌道計算をして、効率が良い解を導き出すと思いますが、軌道設計者が計算して良い回答を見つけたときは、どのような感情を持ちますか？」

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吉川「スイングバイに限らないのですが探査機の軌道計算は、いろいろな条件を考慮して、実行可能な解を見つけ出すことをやっています。条件が非常に厳しいことが多いので、解が見つかると本当に嬉しいですね。」

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.@yamamototanteiさんからの質問「スイングバイで軌道の誤差が出るとしてその要因は何が考えられますでしょうか？」 吉川「惑星探査機の軌道を推定するためには、最低でも数日かかります。（続く）

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（続き）『「はやぶさ２」の場合には、普通は、1週間のデータを使って、軌道を推定しています。スイングバイについては、精密に軌道を決める必要があるので、1週間以上の時間をかけて軌道推定を行う予定です。南半球からしか通信できないことは、関係ありません。』

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.@masanorimusicさんからの質問「対太陽の飛行速度が少しずつ遅くなっているのは　今は地球に引っ張られる力よりも太陽から離れることで自然に遅くなる力の方が強い　ということなのでしょうか？？この速度はスイングバイ時（地球最接近時）も遅くなる一方なのでしょうか？」

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吉川「太陽に対する速度は、太陽からの距離に大きく依存します。太陽から離れていくと、速度が遅くなります。」

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.@polygon0323さんからの質問「TCMも終わったので、現時点でスイングバイに対して行うオペレーションは特にないということでしょうか（後は見守るだけ？）」 吉川「スイングバイのための軌道関連作業はまだやっています。最終的に、できる限り正確な軌道に入れることが目的です。」

小惑星探査機「はやぶさ２」 @haya2_jaxa

※気がつけばあと10分でした。ラストスパート！

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.@yamamototanteiさんからの質問「イオンエンジンと併用してのスイングバイですが初代はやぶさから得られた知見で改善やさらに工夫を凝らしたことがあったら教えて下さい」

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吉川『「はやぶさ２」では、「はやぶさ」のときのスイングバイ軌道とかなりことなっており、地球を撮影するための姿勢制御が難しいものでした。姿勢制御をすると軌道が乱れるので、「はやぶさ２」では姿勢制御に工夫をしました。』

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.@chiya777さんからの質問「減速スイングバイって実際に行われた事はあるんでしょうか？？」

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吉川「減速スイングバイは、月探査機「ひてん」でやっています。惑星探査でも水星ミッションで減速スイングバイが使われていますし、木星周回軌道に乗せるときにも木星衛星での減速スイングバイが使われています。」