ジャレドダイアモンド『銃・病原菌・鉄』の読書感想文

雑多なつぶやきですが、思いついた順番にまとめました。
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rds @rody_anything

ジャレドダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』を自分は最近読んだ。とてもいい本だと思いました。事実を羅列したようなよくある歴史書と違って、今日の国際社会を作った歴史的事実のうち、重要なものとそうでないものを区別する視座を養ってくれる本ですね。体系的な歴史書とでも言えばいいのか。

2015-12-02 00:42:48
rds @rody_anything

すごくいい要約がここにあったw 3分で読める【名著】銃・病原菌・鉄~何故ヨーロッパ人が世界を征服できたのか~ - Togetterまとめ togetter.com/li/190962

2015-12-02 00:45:59
rds @rody_anything

高須賀さんのジャレドダイアモンドの要約で概ね本の内容網羅できてるような気がするw あれはやはり学術書だから、一つ一つの主張の裏付けがとても丁寧で緻密だから、それが興味本位の読者からしてみるとあまりも長く感じると思う。結論部分だけを要約してつなげたらとてもいいまとめになるだろうな。

2015-12-02 23:22:28
rds @rody_anything

自分は高校時代日本史も世界史も大して学んでなくて、歴史音痴なまま社会科学を学んでることにコンプレックスもあった。ところが大学にはいってから歴史を学び直そうとすると、いつどこで戦争があっただの、勝ち負けどちらだ暗記する作業にもこれはこれで不毛な気がしてどうしたものかと思っていた。

2015-12-02 23:24:54
rds @rody_anything

そういう自分にとって、ジャレドダイアモンドの本は、とにかく面白い本だった。本書の中心的なテーマは、自分なりにパラフレーズすると、「今日の国際社会が白人中心に構成されることになったのは、どうしてなのか」という問題に答えを出すことだったと思う。

2015-12-02 23:26:16
rds @rody_anything

筆者はいまの国際情勢がつくられた歴史的経緯を説明するための方法論として、人種民族の知能の差異ではなく、地理的要因に根拠を求めることが大事なのだという主張していた。なぜなら食糧生産に適した土地でこそ、人口は増え、複雑な文化や政治制度が生まれ、軍人を含む様々な職業の分担も進むから。

2015-12-02 23:31:27
rds @rody_anything

勉強不足の自分からしてみれば、今日の欧米中心の国際社会ができた決定的な要因が、「銃・病原菌・鉄」を先に手にしたことにあるという話も勉強になったけれど、さらにこれらを先んじて手にした要因として食糧生産が先に行われたことを挙げた点がこの本のオリジナルな部分なんだろうと思う。

2015-12-02 23:34:32
rds @rody_anything

こういう話を聞いて一度納得すると、歴史にかかわる資料などでも見る目が大きく変わってくると思うのだよね。食糧生産がはじまるという歴史的事実の重みは、こういう話にふれてはじめてわかってくるものだと思うから。

2015-12-02 23:35:53
rds @rody_anything

こういう本で先に人類史の大きな枠組みをつかんでおくと、あらゆる史実について学ぶときも、内容同士の関係性を掴むのがとても楽になると思うのだよね。そういう趣旨の歴史の入門書があれば自分も歴史嫌いになんかならなかっただろうと思った。

2015-12-02 23:39:11