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内藤正典氏、アメリカのテロ、ドイツの対IS参加、イスラムと世俗社会の「共存/共生」を語る

内藤 正典(ないとう まさのり、1956年9月29日 - ) は、日本の社会学者・地理学者・国際政治学者。同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科長・教授、博士(社会学)(一橋大学)。 専門は中東の国際関係、特にヨーロッパにおけるムスリム移民の研究、9・11以降はイスラムと西欧世界との関係、現代トルコの政治と社会。( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E8%97%A4%E6%AD%A3%E5%85%B8 ) 氏は折に触れて中東、イスラムの諸問題を語っており、そして「諸問題」がひっきりなしに続く中で、これはごく一部なのですが、それでもまとめてみました。
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米国内での乱射事件を受けて
masanorinaito @masanorinaito
だから言ったとおり、次々に、目標が特定されないテロが起きる。カリフォルニアだろうと、ニューヨークだろうと、ベルリンだろうと。ISの狂気の戦略は、すでに個人を時限爆弾として世界中にばら撒いたも同然。空爆を続ければ続けるほど、それが引き金となってこれらの個人がテロを起こすだろう。
masanorinaito @masanorinaito
イスラム教徒とどうやって一緒に暮らしていくか。世界に15億もいる彼らとの共生を好き嫌いの次元で論じても、もはや共生の方途は拓けない。一旦、これまでの「共生の理想が幻想だった」と割り切って、改めて、西欧とイスラムと何が折り合えて、何が折り合えないのかを一つ一つ条件を挙げて詰めるべき
masanorinaito @masanorinaito
早くそれをしないと、テロの被害を受けたフランスやアメリカ、そして英国やドイツでも、何の悪意もないムスリムに対する差別と抑圧を抑制できなくなる。それこそISの罠であって、行き場を失ったムスリムをリクルートしようとするはず。
共生か、共存か
masanorinaito @masanorinaito
もう一つ。イスラムとの共生、せめて平和な共存を図るなら、中東・イスラム世界の独裁、権威主義の体制をなんとかしないとどうしようもない。結局、敬虔だが暴力性のないムスリムを中東から追いやったのは、現在のろくでもない国々ではないか。
masanorinaito @masanorinaito
彼らの中にはヨーロッパやアメリカの信教の自由に随分助けられた人がいる。彼らは、ヨーロッパやアメリカがイスラムに寛容であることを知っていたし、その国のルールにも従おうと努力した。ただし、フランスだけは世俗主義が強すぎて無理だった。ルールに一切の妥協はないとするなら共存さえ困難である
masanorinaito @masanorinaito
私は長いことイスラムとの共生の可能性を考えてきた。だが、口当たりのよい言葉としての「共生」にはもはや無理があると思う。せめて傷つけあわない原則を両者のあいだで合意させる「共存」に戻さないと取り返しがつかなくなるような不安を覚えている
masanorinaito @masanorinaito
フランスのライシテを、ゴリゴリとムスリムに押し付けたところで、ムスリムは決してこれを理解できない。世俗主義とイスラムは共約不可能な関係にあるのであって、それを力ずくで押し付けるのはもはや無理といわざるを得ない
masanorinaito @masanorinaito
フランス社会はそれを呑めないだろうから、せめてスカーフやヴェールが「イスラムの象徴」などではあり得ないという理解を前提として、共存を図れないものか。着用しているムスリムの女性に尋ねれば、スカーフがイスラムのシンボルではありえないことは少なくとも理解可能なはず
masanorinaito @masanorinaito
ドイツという国も、この議論(イスラムの何は容認できるが、何は容認できないかを逐一洗い出して共存の方法を見出す作業)をこれまで全くしてこなかった。すでに500万人ちかいムスリムが居住していることを考えると、あまりに危険である。
masanorinaito @masanorinaito
そのとおりだと思います。難しすぎるのですが、今からでもこれをしないと大変な問題に発展するのではないかと危惧しているところです twitter.com/Hasesaki/statu…
masanorinaito @masanorinaito
私がドイツで知り合った方のなかでは、Barbara Johnという長らくベルリン市の外国人問題のオンブズパースンを勤めた方だけが、問題の本質を突いた議論をしておられました。彼女はCDUでしたが極右からの攻撃にもひるまなかった方です。
masanorinaito @masanorinaito
彼女との議論の中で印象に残っている言葉。「何の悪意もなくスカーフを被っているだけで罵声を浴び、それを剥ぎ取られること。それが我々が19世紀以来、ユダヤ人の身に起こしたことと同じ根をもつことに気づかねばならないのです」2004年3月ベルリンでのパネルで。
再度、米国の乱射事件
masanorinaito @masanorinaito
カリフォルニアの銃撃事件の報道を見ていると、イスラムとの関係については以前より慎重に伝えられている。ちょうど昨日、メディアにおけるイスラモフォビアについての文献を読んだところで、20年前のオクラホマでの爆弾テロが最初からイスラム絡みだと決めつける報道が多かったことと比べて。
masanorinaito @masanorinaito
アメリカの各報道。米国在住のムスリムにインタビューをとっているが、多くは、実行犯を「良い人物だった」と言う。そうすると、米国社会は「良き隣人」としてのムスリムに疑いの目と敵意を向ける。本当に良き隣人であるムスリムは、何年もかけて追い詰められる。ISの関与はまだ不明だが、こうして
masanorinaito @masanorinaito
悪意のないムスリムを追い詰めて、過激化させる芽を伸ばすのがISの戦略だろう。
masanorinaito @masanorinaito
妻がそそのかしたとか、過激主義に洗脳されたとか、そんなことをいくら言い立てても問題の核心には迫れない。
masanorinaito @masanorinaito
カリフォルニアの町であったことは、テロの現場はどこでも良いというパリのテロとの共通性を窺わせる。ワシントンやニューヨークでなくても、市民を恐怖と悲嘆のどん底に突き落とすテロとしては、これで目的を果たしてしまった。
masanorinaito @masanorinaito
それも当たっているのですが、ムスリムが多数を占める中東・イスラム圏の国々のどうしようもなく腐敗した状況も変革しないことには、この問題は緩和できないと思うのです。母国がムスリムとして生きやすい国なら、ここまで事態は悪化しなかったはず twitter.com/saltykiss/stat…
masanorinaito @masanorinaito
世俗的でイスラム主義に否定的で、草の根型のイスラム運動を弾圧してきた全ての国が、今日の状況に責任を負っています。こういう国は欧米諸国から援助を取り付けるために、過激主義を弾圧していると主張しますが、本当の過激主義のみならず政権に不都合な人々を軒並み弾圧してきたからです
masanorinaito @masanorinaito
こういうことが、政治もイスラム的に正しいものにしてほしいと願うムスリム達を疎外していく。 twitter.com/nhk_news/statu…
対IS
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コメント

gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2015年12月6日
@masanorinaito氏のツイートのみで まとめました。「誰でも編集可能」です
basock @basock10 2015年12月6日
イスラム教徒を差別しないで欲しいというのなら、 彼らの方も我々異教徒を差別しないで欲しい。 他宗教をイスラムの下に見ないでください。「偶像崇拝」と言わないでください。
長介 @chousuke 2015年12月6日
いやあ、相変わらず抽象的なことしかおっしゃらない先生だ。で、空爆がダメなら具体的にどうしたらいいの?それをはっきり、具体化した形で提言してくれなきゃ。
瑞樹 @mizuki_windlow 2015年12月6日
つーか、イスラム側が一切妥協しないのに、共存なんて無理だと思うねぇ~だって、イスラム教徒側が望んでるのは、非イスラム教国において、制服のある学校だろうが深夜のコンビニだろうが目出し帽みたいなプルカを付けてきても文句を言われない「配慮」と、イスラム教国において、非ムスリムの女性であっても肌を隠して出歩く「配慮」でしょ?
iga9984 @iga9984 2015年12月6日
ムスリムにも、せめてケマリスト並みに世俗的になってもらわないと、我々は寛容にはなれない。
欠点’s @weakpoints 2015年12月6日
その土地に一定数のムスリムがおらんと「共存」が「同化」になるだけじゃないかと(ここでマイノリティ云々の話になるとどうにもならんけどね
ナベーお @aro30nabeo 2015年12月7日
イスラム教が悪いと一括にしないであげんとね でも彼らがファイティングポーズとって「話せばわかる」と「わかるまで殴るのをやめない」という姿勢持ち続けんのもどうかと
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan 2015年12月7日
ひとつ補足を。内藤氏は「アサド政権への西側武力行使は支持する」論者でした(少なくとも2013年当時の状況に対しては) 同志社大大学院・内藤正典教授が語るシリア情勢~氏が武力行使を支持する理由 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/556645
Hoehoe @baisetusai 2015年12月7日
では将軍様、悪意のないイスラム教徒の屏風から、悪意のあるテロリストを峻別してください
muramasa @muramasa931 2015年12月7日
「良い」イスラム教徒も存在するのだから、イスラムとの「共存/共生」を語るという妄想はやめた方がよろしいね。だいたい異教徒である我々の基準で「良し悪し」を判定するなんてのが夜郎自大な思想ですよ。あちらさんにとってはテロの実行犯は「聖戦」に身を捧げた至高の教徒であり「良いイスラム教徒」でしょうに。
好古真之 @yoshiful_saney 2015年12月8日
muramasa931 イスラム教徒からのテロ批判もありますよ。 欧州在住ムスリムも批判/反「イスラム国」運動 “テロに反対” http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-28/2014092806_01_1.html 「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。 http://nofrills.seesaa.net/article/410784258.html
ろくまる @maze99 2015年12月8日
悲痛な思いが伝わると同時に、共生ではなく共存とはいったい何なのかわからず戸惑ってしまう。
ろくまる @maze99 2015年12月8日
中東にルターか信長の役割を果たす存在が現れない限り事態は解決しないのではないか?
ウミドリくん @umidori_kun 2015年12月8日
maze99 その中東のルターが、カリフのアブーバクル・バクダーディーです。大衆受けすることしか言わない連中を除くイスラームの研究者の間では共通認識ですよ。
ウミドリくん @umidori_kun 2015年12月8日
URLを貼れないので詳しくはルター・バイアスで検索。
緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2016年1月11日
まあ、ムスリムとの「共生」が不可能なのは完璧に証明された。15億人のイスラム教徒を一人残らず殲滅することはやってできないことは無いがハードルが高い以上、もう「ムスリムのいる国」と「ムスリムのいない国」を厳密に区分して「共存」するしかないわな
緑川⋈だむ @Dam_midorikawa 2016年1月11日
逆に、イスラム教徒に対して我々先進国側が突きつけるのは、「異教徒との共存を受け入れろ。さもなくば殲滅する」という宣言じゃろうな
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