弱いヘタレのイタリア? エチオピアの歴史が考えさせるもの

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ポーランドボールbot @polandball_bot

イタリアという同盟国 【解説】 格下のオーストリア海軍にやられる。旧式装備のエチオピアに負ける。ギリシャに宣戦布告して逆に攻められる 独「なぜお前が俺の同盟国なのか信じられないわ」 #Polandball #ポーランドボール pic.twitter.com/fQTo2oKdkL

2015-12-03 18:19:43
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イヌノオー@ @inunohibi

>RT いわゆる「ヘタリア」ネタですな。19世紀にアドワの戦いでイタリア軍が敗北して、エチオピアが独立を守り通したことは、「イタリアがクソ弱い」という定番ネタになっているが、エチオピアのほうでは「アフリカの日露戦争」みたいな扱い。

2015-12-03 20:31:16
イヌノオー@ @inunohibi

考えてみれば小さな島国・日本がロシア帝国に勝ったからといって、「ロシアクソ弱い」という話にはならないのに、エチオピアが勝ったら「イタリアくそ弱い」という話になるのは、アフリカを少々なめてる? まぁイタリアの戦歴が全般的にだらしないから・・・。

2015-12-03 20:31:32
イヌノオー@ @inunohibi

第二次世界大戦で弱かったとはいえ、戦況が悪化するとすぐに降伏したイタリアの変わり身の早さ、手のひら返しは見習うべき。古参幹部のグランディがムッソリーニを弾劾し、ファシズム評議会で解任が決議され、娘婿のチアーノ元外相に、軍部も加わってムッソリーニを逮捕した。

2015-12-03 21:43:29
イヌノオー@ @inunohibi

ドイツではヒトラーが自殺するまで戦争が終わらず、日本では何度も首相が変わった末、昭和天皇の「聖断」で決着がついた。ついでにドイツと日本では、殉死するように関係者の自殺も多い。

2015-12-03 21:43:48
イヌノオー@ @inunohibi

「アドワの戦いは、アフリカの日露戦争」というのは、山川出版社「新版世界各国史 アフリカ史」で見たんだ。歴史教科書も出している山川のシリーズらしく、概して教科書のような記述になっているが、この「アフリカ史」は研究者の座談会があったり、異例で異色。

2015-12-06 12:10:19
イヌノオー@ @inunohibi

シリーズ中最後のほうに刊行されたのもあわせ、執筆者が苦心していたことをうかがわせる。植民地時代の記述もほとんどない。朝鮮半島の植民地研究も見ても分かるように、あれは百家争鳴の分野。

2015-12-06 12:10:35
イヌノオー@ @inunohibi

縁の薄い日本人は、「アフリカが貧困に苦しむのは、植民地支配の負の遺産です」などと単純に考えてしまうが、ヨーロッパ系の研究者を中心に、「そんなことはねぇよ」という反論もいっぱいある。

2015-12-06 12:10:49
イヌノオー@ @inunohibi

そこで話はつながるが、エチオピアというのは興味深い題材だ。1935年にイタリアから侵略され、イタリアが第二次大戦に参戦したことで、アフリカのイギリス植民地軍から反攻されて1941年に解放されるまで、6年ぐらい支配されていたことを除けば、近現代に独立を保った。

2015-12-06 12:11:11
イヌノオー@ @inunohibi

ほとんど独立していたのに、戦後は他のアフリカ諸国と同じように貧しく、政治は乱れていた。これは、「西洋の植民地支配なんて関係ないんだ」という例として持ち出されることもあるらしい。

2015-12-06 12:11:39
イヌノオー@ @inunohibi

そもそもJ・M・ロバーツが書くように、アジア・アフリカの植民地時代が、宗主国である欧米列強の政策だけで語れるはずもなく、それぞれの国の独立後も、宗主国の影響と在来の文化の相互関係を考えるべきである。

2015-12-06 12:14:42