冷たい眠り 煙熱シリアス

木/原/音/瀬 C/O/L/Dシリーズのパロディえんあつです。自分でストーリー追えてなくてまとめました。 えんちゃんが記憶喪失になるお話です。ほぼほぼ捏造。煙熱。アツシもえんちゃんもひどい目に遭う描写がいっぱいあります。 お暇な方はどうぞお付き合いください。
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小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

凄くやりたいパロがあるけど文庫本3冊超える長編になるし痛くて辛いからツイッタに流して満足する

2015-12-05 21:47:51
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木/原/音/瀬のCOLDしりぃず。 三冊で完結するBL作品。二年前くらいも騒いでたかも。未だに好き。好きカプに当てはめたくなる。

2015-12-05 21:49:52
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起きたら病院にいて記憶がない煙ちゃん。目の前に入るのは「友人だ」と言うアツシ。退院後二人は同居、というかアツシに養われる形となる。会話も無く、友人と云うのも妙な関係が始まり、由布院は居心地の悪さを感じていた。

2015-12-05 21:54:00
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ある日由布院はコンビニバイトを始めようとする。「養われるだけじゃ悪いし」と鬼怒川に云うが「そんなこと気にしなくて良い」と引き下がらないアツシ。とうとう喧嘩をして由布院は飛び出す。寒空の下。付近の公園で頭を冷やした由布院は自分に居場所がない事に今更気づき、マンションに戻る。

2015-12-05 21:56:24
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マンションでは汗に体を冷やした鬼怒川がベッドで酒をあおり、泥酔していた。その様子に彼が自分をどんな立場として見ているのか分からなくなる。自分を心配していたらしい。けど、普段の会話はまるで無機質で自分に興味などないかのように素っ気ないものばかりだ。

2015-12-05 21:59:19
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こーるどの設定はアツシが人と付き合うのが苦手で不器用なお坊ちゃん。 えんちゃんは記憶喪失してる。 アツシが無口って新鮮かもね

2015-12-05 22:00:50
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泥酔したアツシを起こし、由布院は謝罪をする。由布院の姿を捉えたアツシは今までにない位激しく激昂する「どうして俺の言うことを拒否するんだ。お金なら心配要らない。えんちゃんがやりたい事をやれば良いのに!」由布院が理解出来ない事を次々口走る鬼怒川に混乱する。

2015-12-05 22:04:43
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やりたいこと?そんなもの、記憶を失った俺にあるはずが無い。鬼怒川は何を言っているのか。詳しく聞こうにも会話が成り立たない鬼怒川。由布院を仲の良い友人のように「えんちゃん」と呼ぶ様に少しだけ彼との過去の関係性を見出す。けど、シラフの彼は由布院を由布院君と呼ぶ。

2015-12-05 22:07:02
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「なあ鬼怒川さんよ、アンタ…」 「えんちゃ……」 「……ッ!?」 彼の顔を覗き込む由布院の首に腕が回され、口づけられる。突然の事に固まる由布院。一瞬で離れたそれと、力を失い崩れ落ちる鬼怒川。寝落ちた彼を受け止め、由布院は途方に暮れる。

2015-12-05 22:12:13
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次の日、早朝から鬼怒川から謝罪があった。由布院君がやりたいならやれば良い。無理強いしてゴメンね、と言われ。昨日の事を覚えていない事にホッとするも胸に何かひっかかる由布院。 過去に友人であったのなら、何故呼び名を変えた。俺はアンタをどう呼んでいたんだ。知りたい。

2015-12-05 22:14:57
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記憶を失って数週間。由布院は自分の過去を知ろうとも、知りたいとも思わなかった。鬼怒川に何か尋ねても、適当にはぐらかされていた。自分の性格も好みも。何も知らない。でもその日、由布院は自覚する。自分と鬼怒川の関係線を知りたいと

2015-12-05 22:17:30
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バッグ一つに収まる持ち物から手掛かりを探す。けど鬼怒川と撮ったらしい写真も、メールのやりとりも手紙も、何一つ見つからない。それどころか、由布院自身の写真も見当たらず、自分の過去を思いあぐねる。一枚の写真も、何か自分を表す持ち物の一つも無い。処分されたのか?でも何故?

2015-12-05 22:22:21
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けど鬼怒川の様子からするに俺に過去を知られたく無いようにも思える。……過去を知られたく無い人間の世話をするだろうか?鬼怒川は無機質だと言ったが行動の一つ一つはとても優しい。細やかな気遣いはふと振り返れば幾つも散らばっていた。少なくとも好意を持って接している

2015-12-05 22:24:57
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そのくせ過去に関することとなると急に自分を閉ざし、尚且つ恐れているようにも見える。そしてあの呼び名。 あれきり由布院をえんちゃん、などと親しみを込めた呼び方をすることは無い。本人も覚えていないらしく、由布院も言い出せない。疑惑や不安、好奇心。会話は無機質なまま。ストレスが溜まる

2015-12-05 22:27:48
小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

やっべーホントづらづらとあらすじでこんなに… 現時点何も始まってない このはらてんてー凄すぎ

2015-12-05 22:29:51
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由布院は息詰まりそうになりつつもコンビニのバイトで得た友人と時間を過ごすことが多くなる。そこで立やユモトと出会い、鬼怒川の事を話す。 「……つかそれ友人の域超えてますって。普通に親戚とか、恋人レベル。由布院先輩とその人なんかあったと思うンスよね」指摘されて思い直す。

2015-12-05 22:35:17
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友人、と鬼怒川は説明してくる。それ以上の事は何も教えてくれない。 何処で出会ったのか、とか、自分はどんな事をしていたのか、とか。どんな出来事が二人の間にあったのか、とか。普通の友人レベルなら幾らでも出てくるはずの話がまったく無い。本当に無いのか、それとも知られたくないのか。

2015-12-05 22:39:03
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由布院は多少強引にでも聞き出そうとする。 初めて入ったバイト代で酒を買い込み、鬼怒川に出す。普段の礼だ、俺はどうしても受け取って欲しいと詰め寄れば苦い顔をしながらも飲んでくれた。バイトの話を延々引き伸ばし引き伸ばしして鬼怒川が泥酔するのを待つ。呂律が回ってこなくなった所で由布院は

2015-12-05 22:43:27
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立ち上がり、ソファの鬼怒川の横に座る。赤い顔をしている鬼怒川の頭を撫で、体を支えてやる。素面の時は決してできない暴挙に出る。安心したらしい鬼怒川の口調は穏やかで、とうとう「えんちゃん」と口に出した。由布院は畳み掛ける。賭けだった。 「なあ、アツシ」と

2015-12-05 22:46:28
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想像だった。もし友人だったのなら下の名前で呼ぶだろう。由布院を何故子供っぽくちゃん付けするのかはわからないが、由布院はきっと鬼怒川を呼び捨てていたはずだ。アツシ、と呼ばれた鬼怒川は微笑み、嬉しそうにしていた。 甘い声だった。短いセリフが鬼怒川の口から次々と溢れる。

2015-12-05 22:49:07
小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

独り言?けど会話が成り立つかのように鬼怒川はえんちゃん、えんちゃんと続ける。その声で、えんちゃんと可愛いらしく呼ばれ続けると何かが麻痺していくような気がした。もう情報を聞き出すどころでは無い。鬼怒川が動く。上目遣いに由布院の顔を覗き込み、シャツに縋り付く。熱で潤んだ瞳。

2015-12-05 22:51:58
小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

由布院は喉を鳴らす。 なあ、鬼怒川さんよ。 友人って嘘だろ。 ホントはさ。 縋り付かれるまま、由布院は鬼怒川の好きにさせる。口付けられた。2度目のキス。1度目は衝撃で何も感じなかったそれが今は酷く官能的に映る。今度は由布院から口付けた。触れるだけでは無い、深いキス。

2015-12-05 22:55:27
小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

鬼怒川が苦しそうな吐息を漏らそうと止めない。何度も味わった所で鬼怒川がくたりと胸にしなだれ掛かる。しばらくすると寝息を立て始めた姿に自身も睡魔に襲われる。 記憶を失ってから、初めて色の付いた感情に出会った気がする。俺は、きっとこの人と。 明日を思い描きながら由布院は眠りについた

2015-12-05 22:58:21
小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

次の朝、昼ごろ目覚めた由布院。胸の上では鬼怒川が寝息を立てている。たまらない幸福感に包まれながらその頭を撫でていると、鬼怒川が目を覚ました。 おはよう、と声をかけるより早く、鬼怒川の目が見開かれる。転がり落ちるように由布院から離れるアツシ。「な、なんで」と驚きの声を上げる。

2015-12-05 23:01:58
小桜あい🖋繭玉奇譚製作中🎮 @Ai_kosakura_

その表情は驚愕と、悲しみと、絶望すら混じっているように見えた。 …決して照れ隠しではなかった。 「なんだよ、アツシ…」と手を伸ばす。その言葉を聞いた途端、瞳に大粒の涙が浮かんだ。手を止める。アツシは震えながら泣き出した。響き渡る大声で泣く彼を宥めようと触れた手が弾かれた

2015-12-05 23:04:37
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