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元アップルの松井博氏が語る『ビジネス英語を習得するための3つのステップ』とは

元アップルのシニアマネージャーである松井博氏がビジネス英語に対しての考えをTweetしていたのでまとめました。
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Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

久しぶりにちょっと連続ツィートしよう。お題はビジネス英語。

2015-12-08 15:33:36
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

ビジネス英語っていうと、フレーズか暗記にスキットで練習ってパターンが多いけど、あれはおそらくほとんど役に立たないだろう。実際のビジネスの現場での会話はその時の状況でどうにも流れる。スキット通りに行くことなんてまずあり得ない。

2015-12-08 15:35:29
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

またビジネス英語って一口に言ったって、業界によって千差万別。俺だって医者の世界のビジネス用語とかわかんない。金融だって半分もわからないだろう。それぞれの場面に対応するなんて無理無理。

2015-12-08 15:36:58
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

それぞれの業界に即したビジネス英語を教えます、って謳っているフィリピン英語学校もあるけど、先生がみんなビジネスを経験したことないのに、一体どうやっているんだろう? ……っていうかそんなの不可能。

2015-12-08 15:38:20
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

ビジネス英語(なんてものがあるとすればだが)を習得したいのなら、もっとステップを踏んで攻略すべき。そのステップとは1)事実の伝達 2)交渉 3)リーダーシップだ。

2015-12-08 15:39:44
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

事実を伝達するだけならば、中3くらいまでの文法をきちんと覚え、「結論→詳細」のフォーマットに沿って丁寧に書けばクリアできる。書けるようになったら、今度は同じことを瞬時に口頭で言えるようにしていく。

2015-12-08 15:41:26
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

英語は冠詞や時制を間違ってしまうと、意味がまるで通じない文章になってしまうことがよくある。だから、この二つを間違えないように気をつけること。関係代名詞とか受動態もなるべく避けて、シンプルな英文で書いていく。決して高いハードルではない。

2015-12-08 15:42:40
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

Please read this. より You might want to read this. の方がいい。英語にだって婉曲的な言い回しや丁寧ないい回しがたくさんある。相手が上司なのか取引先なのか部下なのかで適切な文体を選択する必要がある。

2015-12-08 15:48:04
YOKO⚡️ @yoko_okc

You might want to 便利表現普段から良く使う。すごく遠回しに「やって」と頼む感じ。でもやっておいた方がいいんじゃない?的な提案のニュアンスでも使ってるかな。 twitter.com/matsuhiro/stat…

2015-12-08 16:36:43
Lucy @Lucy27

@Matsuhiro 外国人の上司から「You may want to …」と言われ、業務命令だと気付かずスルーしてしまったという笑い話もありますよ。

2015-12-08 16:10:24
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

2)交渉。とにかく失礼な言い回しを避けるべし。had better なんてもってのほか。Please ~.と言う命令文はさほど丁寧ではない。Would you kindly ~? I'd appreciate if you could ~?といった丁寧な言い回しを身につけること。

2015-12-08 15:45:58
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

日本人は、気がつかないうちに結構失礼なメールを出していることがある。ここは本当に気をつけるべきところ。グーグル翻訳に任せている場合でない。

2015-12-08 15:49:01
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

こっちが金を払う側の時には、多少失礼でもブロークンでも大目に見てもらえる。立場が逆だったらそうはいかない。正しい英語を扱えることは重要。

2015-12-08 15:49:51
TJO @TJO_datasci

@Matsuhiro 日本人の中には「英語には敬語という概念はない」とか本気で信じてる人が多いみたいですが、あれは怖いですね。ビジネスメールをバンバンやり取りしていれば、丁寧な言い回しなんて他のネイティブが書いているのを見てすぐ覚えると思うんですが、そうでない人が多いようで。。。

2015-12-08 15:55:39
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

通訳を雇えばいいや、と思っている人がいるかもしれない。でも、実は分野が専門的になればなるほど通訳の数が減ってしまう。法律に詳しい、ITに強い、貿易に強いでは、かなり守備範囲が異なる。専門家並みの特定のビジネスに精通していないと、正確な通訳なんてできないんだから、当たり前の話。

2015-12-08 15:53:39
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

さて交渉に必要な英語に話を戻そう。1対1の交渉ははっきり言ってやさしい。Pardon Me? なんて聴き返すこともできる。難しいのは会議。

2015-12-08 15:55:42
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

インド人やアメリカ人は本当によくしゃべる。相手が話し終わらないうちに話し始める。日本人なんて話についていくことさえできない。学校では聞いたこともないビジネス・イディオムがガンガン使われる。

2015-12-08 15:57:06
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

また業界用語だって多い。こうした会議をまずキチンと理解できるようになるには、業界用語と、その業界でよく使われる各種イディオムに精通する必要がある。

2015-12-08 15:58:16
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

必要な用語やイディオムを覚えても、ようやく会話が理解できるようになるだけで、割り込めるようになるのはまだまだ先の話。身を乗り出し、相槌を打ったり、首を横に振ったりして、まずディスカッションに対して自分の意思表示をすること。まずはここから。

2015-12-08 16:00:15
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

自分の意思表示がある程度できるようになったら、誰かの発言が終わりそうなところで、手をあげるなり指を立てるなりして、発言したい意思を明確に示す。そして、前の人が終わったその瞬間に喋り出すこと。ここがキモ。

2015-12-08 16:01:31
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

遮られることなんて普通にある。そしたら I am speaking right now. Let me finish! とすぐに言い返して黙らせること。これくらいできないとグイグイ割り込むなんて無理。

2015-12-08 16:02:50
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

自分の順番が回ってきてから頭の中で「日本語→英語」とやっているようではもうお話にならない。会議には前のめりになって参加し、言いたいことはその場で英語で考えながらグイグイ発言すること。ここまで来てやっと会議で丁々発止できる。

2015-12-08 16:06:13
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

また交渉ということであれば、英語の世界にだって根回しはある。これも高い英語力が必要。さほど面識もない人を飯に誘って、それなりに共通の話題をみつけ、自分が押していこうと思っている事案を売り込んでおく。この手の根回しをそつなくやっておかないと、なかなか次に繋がらない。

2015-12-08 16:10:30
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

結局交渉ごととか社内政治とかやれるようになりたかったら、準ネイティブと言ってもいいくらい上手くならないとなかなか難しい。

2015-12-08 16:11:38
Hiroshi Matsui(松井博)@Brighture CEO @Matsuhiro

で、その先に3)リーダーシップがある。これはまた別の意味で難しい。部下を叱る。褒める。わかりやすくゴールを示す。時と場合によっては部下が震え上がるような言葉もさらりと言える。そんなスキルが必要。

2015-12-08 16:13:27